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2020年5月1日金曜日

(2020/05/01追記)メモ:嘘をついた人々(御用学者、医療従事者編)

第一版2020年4月27日
ここで収録する人間は「COVID-19はそもそも危険ではない(ので不安を煽るな)」「PCR検査は無駄である/検査をすると医療崩壊が起こるのでするな」等と主張したものである。「"全員"にすべきではない」とした藁人形論者を含む。なお、「助けられる命には限りがあるので適者が生存すべき」等の社会的トリアージないし社会ダーウィニズム的な優生思想をぶちかましたものは別にエントリをたてて収録する。

本エントリでは特に、医師、感染症専門医、公衆衛生学の専門家、医療政策の専門家, 報道組織等に絞る。彼らは当然素人ではなくプロなので「間違えた」筈はなく、一定の意図のもとに嘘をついた人間である。ここではその意図を御用医師であれば「応召義務を実質無効化しようとした」ものと推定する(違うかもしれない)。仮に間違えたのであってもここに挙げた者はこちらが嘘つきとみなしていることを示す。特に、偽陽性を根拠にしたものはプロのデマゴーグとして一発アウトとしてよい。偽陰性を根拠にしたものは、それそのものが嘘というわけではないが、やはりどんな検査も感度100%のものはないという事実を認めていない点で広義の嘘つきとしてよい。嘘つきを街灯に吊るせ。


(※2020/04/30追記) NHK

ことここに至ってNHKが「偽陽性」とはな。「専門家」の口を借りて出典を明示しない以上、そのデマの責任はNHKにある。NHKストレートニュースのスタッフを街灯に吊るせ。

専門家会議

厚生労働省クラスター対策班

舘田 一博 (専門家会議, 日本感染症学会理事長)

吉田 正樹 (日本環境感染学会理事長)

(※2020/05/01追記) 西村秀一(国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター・臨床検査科)

西村秀一. 「PCR論争に寄せて─PCR検査を行っている立場から検査の飛躍的増大を求める声に」日経メディカル. 2020年4月30日. URL: https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565349.html

「 1.検査の精度 偽陰性と偽陽性  2.検査結果の意義、解釈 3.検査に必要な人員の不足 4.検査キットとくにRNA抽出キットの枯渇の可能性…第2波が来た時無防備で良いか 」
だそうだ。1.偽陽性という嘘も見飽きてきたがやはりこいつもまた嘘つきである。2. 検査結果の意義については節だけ設けられていて特に論点は書かれていない。これより優れた検査があるとかまず診断フローの先頭に血中酸素飽和度を測るといった提案がなされているわけでもないらしい。したがって彼は嘘つきなだけではなく大した理由もなく検査を拒否しており、要するに応召義務に反する。応召義務を否認する医師は連れて行け。それ以外の理由3、4は「兵站がないからできません」というだけの話である。やはり応召義務の否認と言える。こういった態度はネトウヨによく見かけるんだが、自分自身を為政者と同一視するタイプの間抜けが陥りがちな態度である。彼もおそらくそれで、自民党政権の誤りを認めることは彼自身の存在意義に関わるのだろう。なぜなら彼もまた、ずっと自民党を支持してきただろうからだ。彼自身がそうかは未確認だが、日本医師会は自民党の票田だから確率的には当たっている。
 筆者によりこの文書中に明示的には書かれていない暗黙の前提は「補給は絶たれていて医療資源は増えない」というものである。この態度もまた、自分自身と為政者と同一視するタイプの間抜けがよく陥るものである。兵站が不十分であれば行政に文句を言うのが筋であるが、そのしわ寄せを患者に押し付けようとする態度からは、自身と行政の区別をつける能力がこの医師達には欠けていることを示す。要するに、こいつらは自分が為政者と同じ特権階級か何かだと勘違いしているわけです。行政は厚労省が今やっている通りサボタージュできるが、医師には応召義務があるからな、他の兵士に比べると高給取りだというだけで、お前らも非正規公務員も国から見れば使い捨ての兵士でしかないということが見えてないんだろう(俺はそういう発想には賛成しないが)。

鎌江 伊三夫 (キヤノングローバル戦略研究所, 研究主幹)

鎌江 伊三夫 (2020a). 「新型コロナウイルス感染症との闘い ー 知っておくべき検査の能力と限界」キヤノングローバル戦略研究所, 2020.02.12. URL: https://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20200212_6236.html

PCR検査の原理上は生じない偽陽性の問題について、「ここではリスク分析上の通例としてやや低めに見積もり、感度95%、特異度99.9%と仮定」すると、「推計される偽陽性はほぼ同じの2人(正確には1.64人)であるが、偽陰性は82人となり、もっと悪い結果となる。/つまり、全員検査を行えば、2人に濡れ衣を着せ、49人から82人ほどの感染者を見落とすことになる」と鎌江は言うが、現実から離れてデタラメにパラメータを仮定すればそれに応じた結果は如何様にも出せるという話芸上の工夫でしかない。偽陽性が発生するのはお前が特異度を低く設定したからだ。冤罪の死刑執行後の有罪判決とは違って、仮に偽陽性が発生しても、またやり直せる可能性がある。実際愛知県や韓国ではそうしている。偽陽性を生み出すぐらいなら検査しないほうがいいと言う主張であれば、「健康のためなら死んでもいい」という馬鹿げた主張を思い出すことでこの鎌江は馬鹿と言うよりは確信犯のデマゴーグであることがわかろうというものだ。

鎌江 伊三夫 (2020b). 「続・新型コロナウイルス感染症との闘い ー 感染拡大とPCR検査の保険適用」 キヤノングローバル戦略研究所, 2020/3/11. URL: https://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20200311_6289.html

「現在のところ、COVID-19 では、検査結果の如何にかかわらず、有効な治療法や予防法が存在しない。そのため、陽性の場合に医療側がより厳重な予防的措置をとること以外、検査を受けて得られる患者にとっての医学的効果を見出すことが難しい」と言うのも嘘で、なぜ各国で人工呼吸器やマスクその他の生産を一所懸命しているのかという話である。米CDC等がマスクの予防効果を一定認めたのはこのコラムより後の話ではあるが、それ以前から
  1. 無症状感染者がかなりの割合で存在すると知られていたこと
  2. 「8割は他人に感染させない」と嘘をついた/自分のついた嘘を自分で信じるようになっていた本邦の厚労省と専門家会議でさえ、「無症状感染者が他人に感染させない」とは信じていなかったこと(政府ではない例としては、忽那賢志氏の2/29日付Yahoo!ニュース個人では「国内で流行を広げているのは無症候性感染者や軽症例かもしれない」。)
  3. マスクは他人に感染させないためのものであるというコンセンサスが既に存在していたこと
は事実であったので、これらを総合すると、マスクが予防に役立つことはそれ以前からも論理的必然であったのだ。マスクという確率的予防法手段を除いても、陽性だとわかれば感染者を隔離することで感染者数増加の抑止になるのだから、マクロの視点から「予防法がない」は完全に嘘である。

また次に、こちらは事後諸葛亮的指摘だが、現在治療法として世界各国で人工呼吸器が増産されているが、この情報は執筆時点では手に入らなかったかもしれないのでその点は問わない。しかし、結果として「治療法も予防法もない」という記述は鎌江が嘘つきなだけでなく馬鹿でもある可能性まで示唆している
オリンピック開催のためのセキュリティーのために基本的人権の制限を訴えた宮家邦彦なんかもそうだが、このキヤノングローバル戦略研究所とか言うところは嘘つきや狂信者を飼っている悪の巣窟ということが示された形だ。より正確には「二流人材を取り揃えている」と言った方が正確かもしれん。こういう民間の「研究所」が目指す目標はおそらく米ランド研究所だったりするのだろうが似て非なるどころか、偽物とか二流ばかり集めており完全に非なるものにしかなってないところが悲劇だ。あちらはほんまもんの秀才が集まる研究機関の様だからな。

忽那賢志 (国立国際医療研究センター国際感染症センター医師)

忽那賢志 (2020). 「今日から新型コロナPCR検査が保険適用に PCRの限界を知っておこう」 Yahoo!ニュース 個人, 2020/3/6 6:00. URL: https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200306-00166273/

「新型コロナウイルスのPCR検査の特異度が非常に優れているとして、ここでは99.9%と仮定します。」以下の問題点は上に挙げたものと同じ。(※2020/05/01追記)つまり忽那医師は嘘つきである。偽陽性率1000ppmとする嘘は、韓国の実施例から見て少なくとも10倍以上は水増しされている。

伊東直哉 (県立静岡がんセンター感染症内科医師)

伊東直哉医師 (2020).「感染症内科医が伝えたい新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査について」MEDLEY, 2020年2月28日.

  1. 検査をするために患者さんが医療機関を受診して、かえって感染してしまうもしくは感染を拡大させてしまう可能性があること
  2. 検査が陰性だった患者さんの中に一部存在する感染者が、心の油断から症状があっても外出し、感染を拡大させてしまう可能性があること
  3. 検査目的で安易に受診する無症状・軽症患者さんが増えると、医療機関の負担がさらに増えて、診療継続が困難になってしまう可能性があること
  4. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する特異的な治療薬がないため、無症状もしくは軽症の人が新型コロナウイルスに感染しているかどうか診断する価値が乏しいこと
1についてはウォークイン検査所を設けない行政の責任であって患者(検査を求める者)の責任ではない。日本医師会が自民党に献金してきたのに自民党がうまく動かないのは、要するに自民党は金だけ持ってトンズラするタイプのゴロツキだったというだけの話なんだから自分を恨めばいいのでは。(この医師が医師会所属かどうか、自民党支持かは知らないが、こういった不合理な思考をする低能は自民党支持である確率が最も高そうだ)。

2については荒唐無稽な仮定であってこのこのような馬鹿げた理屈を掲げるものはすべて狂人とみなしてよい。偽陰性の診断を受けた患者がたまたま全員油断する性質の人間だという確率に賭ける間抜けはラスベガスでも大負けするだろう。少数が油断する分についてはどうしようもないし、そもそもその少数を取りこぼさなかったところで既に多くの取りこぼしがある(市中感染は広がっている)という前提を共有していない人間なんぞ、仮定の場合としてさえも念頭に置かないような低能であるからこれをプロとみなして良い理由はない。どちらかと言うと無能の類である。

3については神奈川県医師会と似た反応だと言えるが、補給が現状のまま変わらないと言う前提を暗黙理においているために生じる理由である。彼らは自分で兵站を確保すると言う発想がない。それらは彼らの仕事ではないと考えているのかもしれないが、もちろん患者(検査を求める者)の仕事でもない。したがってしわ寄せを患者(検査を求める者)に求めるのは筋違いであって、「行政が悪いせいで、残念だけど死んでね」とか言う前に行政になんか言え。

4については鎌江の項で述べた。したがってこのことは、伊東医師が嘘つきであるだけでなく低能でもある可能性をも示唆している

大曲貴夫 (国立国際医療研究センター国際感染症センター長)

岩崎賢一, 大曲貴夫 (2020).「追い詰められる医療現場 新型コロナ治療最前線医師に聞く、医療崩壊を防ぐポイント」論座, 2020年2月29日.

「今週、メディアはPCR検査を巡って盛り上がっているようですね。中国や韓国と比べて日本の検査数はなぜこれほど少ないのかという批判から始まったと思います。そこに政府の方針で、発熱があっても4日目まで自宅で経過観察しましょうとアナウンスしたことで、感情的な反発が起きているのだと思います。(略)つまり、大量のPCR検査をする能力がないから政府は4日も待てと言っているんじゃないかと。非常によくない方向に議論が進んでいると思います。」 といいながら「PCR検査をいつでも誰でも受けられるようになったとしても、現状では結果がでるまで6時間はかかります。」とPCR検査の能力に言及しているので、前段の問題提起を認めた形になっている。「数が足りない」という疑問に対して「時間がかかる」と的はずれの返答をするということは、「数が足りない」という指摘を認めているわけだ。ここでも行政の不作為のしわ寄せを患者(検査を求める者)に求める発想が伺える。自民党はなにもしないとまで理解したのなら、それを支持してきた自分が愚かだったと恨んでおけよ。

 高山義浩 (沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科医師)

新型コロナのPCR検査、誰でも受けられるようになるの? 検査の疑問に感染症医が答えます」(琉球新報2020年3月6日)回答者・沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科、高山義浩医師

岩田健太郎 

海原純子、岩田健太郎「PCR検査は新型コロナ感染の『陰性証明』になるのか」(時事メディカル2020年3月6日)

東京都医師会

東京都医師会 (2020). 「新型コロナウイルス感染症に関する都民の皆様へのお願い」 2020.02.13. URL: https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/application/pdf/covid-19.pdf

「新型コロナウイルスの検査は、現時点では時間と手間がかかり多くの方々に行うことができません。そのため上記 の要件に該当しない方への検査は難しい状況です。」
「感染力はインフルエンザと同程度かそれより弱いと言われています」
「重症度は、通常のインフルエンザなどと同程度と予想されます(例年のインフルエンザでも 高齢者や免疫力の低下した方など重症化し死亡する場合が一定数みられます)」

神奈川県医師会

神奈川県医師会長 菊岡正和 (2020). 「~神奈川県民の皆様へ~ (神奈川県医師会からのお願い)」 2020年04月03日. URL: https://kanagawa-med.or.jp/images/about_coronavirus.pdf

「危機感を煽って不安にさせるな」というマスコミへの不満が書かれていたが、本邦マスコミはそんな批判に値するほどの仕事はしていない(厚生労働省から目の敵にされたテレビ朝日のモーニングショーでさえBBCを見たコロラド博士の早さと的確さと批判は到底及ばない、と書くとBBCだけが凄そうだが、本邦コロナ患者総数の統計のおかしさをメイキングだと真っ先に指摘した一人には違いない)。
以下については藁人形論法であると指摘すれば足りるだろう。
「新型コロナウイルスのPCR検査の感度は高くて70%程度です。つまり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。」
韓国での電話ボックス式の実施例は実施例として認めないということであれば、神奈川県医師会はクソレイシストの巣窟だということになる。
「さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。」
この後にも文書の改訂版が出たようであるが、改訂すべきポイントをひどく失しているために上記の主張はいささかも揺るがないものとなっていた。その改訂版は以下であるが、同様の主張であるので特に取り上げない。

神奈川県医師会 (2020). 「かながわコロナ通信: 本当のことを知ってください! 新型コロナウィルス感染症について」 2020年4月15日. URL: https://kanagawa-med.or.jp/images/★20200415%E3%80%80PCR検査の現状と将来のこと.pdf

この理由をつらつら考えてみるに、おそらく隠れた前提が共有されていないのであって、医師の仕事は兵站を含まない(と彼らが考えている)ことが、「補給がないのにどうせえっちゅうねん」といった話を彼らがしている理由なんだろうと考えた。が、やはりそれだけではPCR検査を拒否する根拠に偽陰性を挙げる非科学的な態度の理由がわからない。

丸田佳奈(産婦人科医)

松田修二(@buvery, 岐阜大学医学部)


岩田健太郎

坂本史衣

忽那賢志

木村もりよ

高山義浩

高橋政代

EARLの医学ツイート(匿名のため偽物の可能性を否定できない)

手を洗う救急医Taka

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