人質解放に直接関与もしておらず身代金を払ったのは日本政府ではないということであれば、安田氏は日本政府に借りは一切ないということで結果としてはよかったのかもな。したがって彼がパスポートを取り上げられる理由もなさそうである。
しかし交渉してはいけないという話は本人の意向だったかもしれないわけだ。まあ代弁した友人が多数いたこともあり彼が実際その意向だったとしても驚く必要はないだろうが、非当事者である私としてはそれを真に受ける必要がないしそれよりは救出する原則を打ち立てた上でそれを落ち度として旅券を没収したりすることのないように運用させる方が大事というのはこれまでの通りであるし、なぜか自分をジャーナリスト関係者に内面化してしまう間抜けが多数いたこともこれまで示した通りである。まあ非当事者のこういった意見を「妨害」と位置づける敏感な間抜けもいるのでなかなかようわからんもんやな。カタール政府が交渉したとして、そういった外野の声が救出にどれだけ響いたのか?または響かなかったのか?ということを総括したほうがええんちゃいますかね。ちなみに俺は、外野の声なんぞ良くも悪くも一切影響してないと思います。なので街頭に出て政府は安田氏を救出せよと叫んだ人間も、俺と同様に全くの無力でした。ということでええのではないですかね。
しかしまあ日本政府は関与どころかおそらく一切把握していなかったようです。「内閣官房国際テロ情報集約室が統括する国際テロ情報収集ユニット中東班」なるものがあるらしいのですが、これが菅が会見で言うてたところのユニット("a special anti-terrorism intelligence unit Tokyo established in December 2015")なんだろう。しかし夜11時におおいそぎでやる必要はなかったというのが普通の見方のようだし、おそらく日本政府も予期していなかったのでおおいそぎで会見したというところなんではないのか。これでインテリジェンスだーとか言うてたら臍で茶が湧くというものだ。結局首相にできたことと言えば、内閣調査室の私物化と秘密警察化ぐらいのものだということだろう。まあ『善き人のためのソナタ』見てシュタージはあかんなと思う人が中にいることを期待しますが、公文書をいとも簡単に廃棄するお前らはシュタージのレベルにも到達できんだろうて。知らんけど。
2018年10月24日水曜日
2018年9月17日月曜日
続々・ふたたび #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
当事者以外のほとんどの他人は「祈る」ぐらいしかできないものかな。まあ俺みたいに屑にねちねち文句つけるというような活動もある。ないかもしれんが。いずれにせよまともな人がひとにぎり Twitter に残っているという事実が以下のツイートである。むしろこれら以外には検索では見つけられなかったので、この状況というのがどういうものか言葉にせずとも明らかである:なぜか、ほとんどの人間は彼の死を願っている。俺はその反例ですが。
この記事はよくわからんな。この「戦友」はともかく結局以前と同じ話しかしていない。 まあ俺が以前から言っているのは
ところでこの記者本人のTwitterアカウントがあるようだ:
人質当事者との関係は他の人とは違って特別なものだという(証明不可能な話の)土台の上に築かれる主張というのはほんとに砂上の楼閣感が半端ないわな。仮にその関係が特別なものだとしたら、安田氏と知り合いでもなんでもない俺にその関係があるわけはないのでどの道「人質は死にたがっているんです!!」みたいな狂気じみたことは口が割けても言えませんわね。
川越高校が彼の出身らしく、彼の後輩が学園祭でがんばっている様である。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13676078.html
案そのものの是非はわからんけどもこういうのは金よりも誰が交渉するかというところがめちゃめちゃ重要なんでは。クラウドファンディングは集まっても金にしかならんぞ、交渉担当を雇うわけにいかないだろうしこれで大丈夫なのか。911から、丸17年か。そして311から丸7年半、震災がら半年目の2011年9月11日、南相馬に炊き出しに来てくれていた安田純平さんから、カーブルの美味いウズベグ料理屋の話を聴いた日だ。被災地に繰り返し運んでくれた安田さんの、無事と解放を繰り返し祈りたい。— あぶどら (@datechibu) September 11, 2018
安倍政権は安田純平氏に関してはさらに何もしないつもりだ。ならば自分達で金を出し合い安田さんを救出しようと64歳男性が朝日の声欄(9.13付け)で呼びかけた。クラウド・ファンディングの手段で全国の有志が金を出しあい直接犯人らと交渉し是が非でも安田さんを救出しようという提案。一考に値する。— 澤田愛子 (@aiko33151709) September 14, 2018
高世 仁. なぜ安田純平さんは「韓国人です」と言ったのか?“戦友”が読み解く真の意味. FNN PRIME. 2018年8月9日 木曜 午前11:30
この記事はよくわからんな。この「戦友」はともかく結局以前と同じ話しかしていない。 まあ俺が以前から言っているのは
- 人質の意向は映像の通り「救出してくれ」と解すべし
- 人質の意向に関係なく国は原則として人質を救出せよ
ところでこの記者本人のTwitterアカウントがあるようだ:
「私なりの解釈」とあるが産経に「本人か疑わしい」とコメントした人間と同じ内容なので「私なり」と言えるのかどうか。安田純平はなぜ「韓国人」と言ったのか?— 高世 仁 (@takasehitoshi) August 9, 2018
私なりの解釈をしてみました。https://t.co/8njVZAP7As
福井しほ. シリアで凶弾に倒れた山本美香さん七回忌 パートナーが語る戦場の真実「安田純平さん問題は自己責任が政府の逃げ道に」 AERA dot., 2018.8.20.こっちの記事で話している人はだいぶマシである。まあこういうものだと思うんですけどね。にもかかわらずこの扱いの低頻度ぶりといったら、まるで社会全体で彼の死を願っているようなものではないか。まあそれはそうかもな、俺はその反例ですが。
人質当事者との関係は他の人とは違って特別なものだという(証明不可能な話の)土台の上に築かれる主張というのはほんとに砂上の楼閣感が半端ないわな。仮にその関係が特別なものだとしたら、安田氏と知り合いでもなんでもない俺にその関係があるわけはないのでどの道「人質は死にたがっているんです!!」みたいな狂気じみたことは口が割けても言えませんわね。
川越高校が彼の出身らしく、彼の後輩が学園祭でがんばっている様である。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13676078.html
ラベル:
hostage,
journalist,
Jumpei Yasuda,
Syria,
安田純平
2018年8月23日木曜日
続・ふたたび #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
Tarik Abdul Haq, a Syrian who has said he is in contact with Mr. Yasuda’s captors, said in an exchange through Facebook Messenger that he had handled the sale of the video to Japanese channels for a commission[.]だそうで Tarik Abdul Haq という方が代理人か知らんが少なくとも捕獲した人と連絡がとれるわけやな。「この代理人はまやかしに違いない」と言うのと「人質を救出せよ」というのとどちらも無責任さでは変わらんだろ、ということを今さらながら確認しておきたい。当たり前だけどどちらも被害当事者でもその家族でもないので。
ラベル:
hostage,
Jumpei Yasuda,
安田純平
2018年8月8日水曜日
自称「友人」は友人を名乗るな
前回の記事で、人質救出が進まない原因として政府に次ぐ間抜けはいったい誰なのかを暴きました(真顔)が、皆様いかがお過ごしでしょうか。まあここで本邦に巣喰う「悪影響があるといけないので黙れ」とか「安田は助命を求めていない」とか「自称『代理人』の介入を許すな」とした与太を吐いてきたジャーナリストはむしろ素朴すぎてその存在が害悪だったことが白日の下に晒されたのではないか。
家族の方の意向はいったいどうなんだろうかと3年前からずっと思っていたが、やはり声を上げられない事情をお持ちだったようである。その証拠に会見の記事の記述を見よ:
明示的に助けを求めるべきでないとし、またジャーナリストが現地に行く自己決定権を「自己責任」という表現で台無しにした「友人」に告ぐ。その言明は人質に取られた彼の自己決定権を台無しにしたばかりでなく、実際、人質解放に向けて何ら行動を取ってこなかった日本政府の態度を正当化する効果を持ったことを「友人」はよく理解しておくべきである。なお、本人が「(事前にパスポートを取り上げるなどの)自己決定権を侵害するな」という主旨で「自己責任」という文言を用いるのは(それなりに)当然の行為なのでそのことを否定はしないし、それよりはむしろ問題が「代弁」にあることは前回すでに書いた(ような気がする)。
結局、自称「代理人」を切らないでもっと精査すべきだったのではというNewsweek日本版の川上氏の記事がむしろもっとも穏当な話だったのだろうと今では思っている:
最後に、俺の記事が人質解放に悪影響なのではないかと考えた方(はまさかいらっしゃらないだろうが)、そういった意見については 「お前は事実と意見の区別がつけられない間抜けである」とだけ言っておく。ここで書いていることの主題は徹頭徹尾人質を救えという意見であって、なにか新しい事実を主張しているわけではないし、したがってそのような存在しない事実の主張によって人質の生命に悪影響が及ぶこともない。いくらジハーディストだといっても(そしてどれだけ本邦の人間が彼らを狂信者であると見積ろうとも)、シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)のえらい人だって「誰が交渉に際し全権を持つのか」を(少なくともそれは俺や「市民運動」の担い手ではないということを)判断するとか、事実と意見の区別をつけることは能力的に可能だろう、黙ってしまった間抜けとは違って。
最後の最後に余談ですが、
#政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
このタグに関連して、Twitterの検索式を
家族の方の意向はいったいどうなんだろうかと3年前からずっと思っていたが、やはり声を上げられない事情をお持ちだったようである。その証拠に会見の記事の記述を見よ:
Myuさん[筆註:人質の家族の方]は救出への悪影響を考えて沈黙を守ってきた。しかし、銃口を突きつけられた映像を見て、「何としてでも無事に帰ってきてほしいという気持ちがあふれてきた。状況が切迫している」と思い、今月、知人らと「救う会」を立ち上げた
ここで言う家族の方の「悪影響を考えて沈黙を守ってきた」という発言の念頭にある因果関係は、おそらくすぐ近くにいたであろう「悪影響があるといけないので黙れ」とか「安田は助命を求めていない」とか代弁する間抜けの呪縛に囚われた結果に得たものだろう。その呪縛は Twitter でおし黙ってしまった皆さんが囚われたものと同じ呪縛である。
もちろん仮にそうだったとしても、家族の方の今まで沈黙を保ってきた判断は正しかったものだと尊重されるべきだし、それよりは側にいたであろう「友人」や自称事情通だかの与太に被曝してしまっていただろう事情に深く同情するものである。たとえ家族が明示的に「助けて」と言っていなかったとしても、それを「助けるな」の意思表示と解すべきではない、という話を前回「他人の気持ちがわかる間抜け」という表現で説明(はしていないがごく簡単に触れる程度に話を)した。そして、家族の方の念頭にあった事情とは違っていたかもしれんが、その解釈について俺は間違っていなかった。やはり家族の方はずっと安田氏を救出してほしいと考えていらしたのであり、そしてこの家族の方が会見をおこないその旨を主張したことは正しいこととして俺は支持する。(俺に支持されたところで嬉しいものかどうかは知らんが、まあそれはどうでもよい。)
明示的に助けを求めるべきでないとし、またジャーナリストが現地に行く自己決定権を「自己責任」という表現で台無しにした「友人」に告ぐ。その言明は人質に取られた彼の自己決定権を台無しにしたばかりでなく、実際、人質解放に向けて何ら行動を取ってこなかった日本政府の態度を正当化する効果を持ったことを「友人」はよく理解しておくべきである。なお、本人が「(事前にパスポートを取り上げるなどの)自己決定権を侵害するな」という主旨で「自己責任」という文言を用いるのは(それなりに)当然の行為なのでそのことを否定はしないし、それよりはむしろ問題が「代弁」にあることは前回すでに書いた(ような気がする)。
結局、自称「代理人」を切らないでもっと精査すべきだったのではというNewsweek日本版の川上氏の記事がむしろもっとも穏当な話だったのだろうと今では思っている:
自称「代理人」を相手にするな、という議論もある。しかし、スペイン人やドイツ人ジャーナリストが、代理人を窓口とした交渉で無事に解放されていることを考えれば、代理人経由のルートは、拘束組織とつながっているルートであり、まやかしのルートではない。前回とここは意見を変えたところだが、まあ「代理人」というチャンネルで別件での人質解放に成功しているとは知らなかったためであり、この点についてはまったくの不勉強だった。 高世なる人物等が警戒していた、「自称『代理人』を見るとタカリではないかと思ってしまう事情」は、一般的信頼が極端に低い(らしい)日本(在住の)人ならではの素朴な議論だったのだろう。 ここで言う「一般的信頼」とは 「世の中のほとんどの人たちは信頼できる」という質問に対する回答(?)として得られる、他者一般を信頼する傾向のことを指す。そして日本人は世界の中でもそれが極めて低いことが知られている。 まあ俺自身の認識でも他人に対する一般的信頼が高いとは思えないので自分を見るようでつらい(真顔)。 おそらくこの感覚は日本ではほとんどの人が持つ感覚なのでたしかに記事を読む者は納得はしただろうが、プロなら「悪い人っぽいから怖い」で済ませる話ではなさそうだし、そこから先に踏み込めないとなあとは思う。 その「代理人」を精査すべき主体である(かもしれない)日本政府は、これまで人質救出に向けて何ら行動を取っていなかったということもこの記事で明らかにされており、何重にも残念な事態であるのは間違いない。 いずれにせよ、3年間もの長期にわたって黙らせて成果ないんだったらそれは無能の類いであって、ろくな根拠もなく黙れと言った者こそが今度は黙る番だろうな。
最後に、俺の記事が人質解放に悪影響なのではないかと考えた方(はまさかいらっしゃらないだろうが)、そういった意見については 「お前は事実と意見の区別がつけられない間抜けである」とだけ言っておく。ここで書いていることの主題は徹頭徹尾人質を救えという意見であって、なにか新しい事実を主張しているわけではないし、したがってそのような存在しない事実の主張によって人質の生命に悪影響が及ぶこともない。いくらジハーディストだといっても(そしてどれだけ本邦の人間が彼らを狂信者であると見積ろうとも)、シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)のえらい人だって「誰が交渉に際し全権を持つのか」を(少なくともそれは俺や「市民運動」の担い手ではないということを)判断するとか、事実と意見の区別をつけることは能力的に可能だろう、黙ってしまった間抜けとは違って。
最後の最後に余談ですが、
#政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
このタグに関連して、Twitterの検索式を
#政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ since:2017-01-01とすると俺(しかも1件)しか引っかかりませんでした。見事にみんな黙ってしまってるよね。これが俺の言う「黙ってる」の証拠でした。勤勉な狂信者に反自己責任論(俺のはそう呼べるような代物ではないにせよ)の議論を埋め立てられてしまっているという事態が世論に与える影響とか考えたことないのかな?他の話と一緒だろうに、なぜこの話だけ黙るのかしらね。俺にはそれが不可解。想定される反応としては「ドイツ(だったか)では救出までのあいだは報道規制する取り決めがある」のでそれを真似ようというものだろうけど、救出しようとする政府の存在があって始めて意味が生じるのであって、そんな政府は本邦には存在しない以上、単に「助けよ」だけ黙るのには人質を救出しないという方針を正当化しかしないので本邦で黙る利点は一切ありません。
ラベル:
hostage,
Jumpei Yasuda,
Syria,
安田純平
2018年7月31日火曜日
今更ながら #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
以前、「『安田解放を叫ばないで』と友人は訴える」といった間の抜けた話がありましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。本人による「助けてくれ」という言明が本人の真意ではないということを証明する手段はない現時点では、政府がすべきことはひとつしかない。今回出てきたビデオで生存が確認できたことは、(政府による)救出がまだ可能であることを示しているわけです。とはいえこの動画の投稿者は日本政府が宛先のつもりだが、安田氏の判断で韓国政府に呼びかけているんだろう。韓国政府がどう出るのかは知らんが乗ってくれると、そして日本政府の顔に泥を塗ってくれるとありがたくある。まあでもそんな期待はできないしすべきでもなかろう。
※2018-10-28追記: 打ち消し線で与太を消した。いかにも間抜けが考えそうな話である。
以下はその動画である。オリジナルかどうかは知らん。
本人が「助けてくれ」と言うビデオがあるにもかかわらず、その言明は安田本人の真意ではない、またはあれは安田本人ではないという主張は、友人(≠本人)が「助けるな」と言っているという話の根拠と同程度には疑わしく、したがって単に斥けてよい。本人が「助けてくれ」と言っている上に、おそらく本人の判断で呼びかけ先を日本政府以外に変えたわけだ。日本政府はまったくアテにならんという彼の判断(ではない)かもしれないし、少なくとも「助けてくれ」が本人の意志ではないと推定するにはますます無理がある状況になったとは言える。
代弁する間抜けを真に受けるな、ってそんなに理解困難な話なのか? 以前にもTwitter上で見掛けたが、この手の間抜けがネトウヨ界隈以外で見掛けられるという事態が本当に信じられないんだよね。事は命にかかわるんだぜ、なぜその代弁を真に受けられるのか。意識不明患者の友人が主治医に「延命治療は拒否するって言ってました」と言って通ると思うのか?簡単な話だろう。そんなん言われた瞬間に(死んだら)司法解剖行き決定だな。
そもそも、鮮明な正面からの画像を見て本人かどうかも見極められない「友人」とはいったい何なのか(今日になって気付いたが、本人かどうか見極められない「友人」と「安田は助命を求めていない」と代弁する「友人」は同一人物であった)。それは本当に「友人」と呼べる代物なのか。仮に安田とは別人の新しい捕虜だったのなら、私は誰誰ですと名乗りを含めた動画が新たに出されるはずだろうし、したがってまた日本政府(等)による当地での新しい消息不明者と整合させる必要がある。しかし現状そういった消息不明者の報道はない。また、そのビデオ内でウマルと名乗る人物は韓国人だと主張しようとも明らかに日本語を話しているし、どう見ても日本語母語話者である。彼が安田純平本人でないとしたらいったい誰なのか、動画の日本語母語話者が安田と名乗っていなかったとしても、あれが安田純平でないと主張する者にはその証明責任が課せられている。要するに嘘をつくな嘘を。
自称「仲介人」は以前に撤退したと聞いていて、それ自体はけっこうな話だが、それよりは、本邦には人質は原則救出するという方針そのものがまず存在しないらしいという現状を心配しろよ。自称「仲介人」の効果は疑うが自称「友人」の話は真に受ける皆さんは御自分の情報リテラシーについて心配をされた方がよい。それとも、自称「友人」の話は真に受ける皆さんは今回彼と同様に「あれは安田純平ではない」とか言い出したりするんだろうか。
俺の立場を説明しておくと、あれが安田純平でなくても俺自身は全然困らないので日本政府はさっさとそのビデオでしゃべっていた(おそらく日本国籍保持者の、もしそうでなくても日本国内に居住実態のあった)日本語母語話者を救出しろ、です。「安田本人によるビデオでの言明は本人の真意ではない」という他人の気持ちがわかる皆様におかれましては、仮に、家族の意向が「助命を求めない」にもかかわらずそれが家族の真意ではないという主張があったとしたら、同意はともかく話の筋は理解できますよね? 2004年にあれだけ人質バッシングがおきたこの国において助命を求める態度が世間に受け入れられる、と思っていたのだとしたら、随分と他人の気持ちがわかる方ばかりなんだろうなあ。そういった他人の気持ちがわかる方の手にかかると、「お国の為に死ねた家族は幸せ者です」だなどといったアジア太平洋戦争期に吐かれた与太は与太でなくおそらく真意だったのだろうな。70数年を経て蘇える、他人の気持ちがわかる大日本帝国臣民の亡霊を御査収ください。
ちなみに、2016年当時のTwitter上で見かけた発言ではないが同趣旨のものを掲げておく。「市民運動として盛り上がれば救出できると思っていますか」って、ほんまカルト臭しかしねえな。ネトウヨによくある不誠実な国会質疑の責任を野党になすりつける論法と同じものなのに、なぜここでそれを振り回すのか。お前らの火消し(?)にもかかわらずまだ救出できてねえ現実はどう整合的に解釈するんだろうか、この認知的不協和野郎が。騒いでも騒がなくても交渉するかどうか決めるのは政府だということと、騒いでも騒がなくても結果が同じなのであれば騒いだ方が歴史になるだけよっぽどマシだということを皆さんは忘れすぎだ。ましてや「騒いでも救出できない」なんて話はデモについての効力をひいては集会の自由一般を否定する理屈と同じ物言いなので、なんでそういう人間が民主主義陣営に居るのか完全に不思議。とくに「騒ぐと人質が死ぬ」といった、風が桶屋を儲けさせる式のトンデモ因果関係論なんぞ insane のしるしでしかない。しかし俺は他人の気持ちがわかる方々と違って、少くとも彼らよりは正気なのでここに正気であった証拠を置いておくわけです。本当に皆さんは罪深い。
※2018-10-28追記: 打ち消し線で与太を消した。いかにも間抜けが考えそうな話である。
以下はその動画である。オリジナルかどうかは知らん。
本人が「助けてくれ」と言うビデオがあるにもかかわらず、その言明は安田本人の真意ではない、またはあれは安田本人ではないという主張は、友人(≠本人)が「助けるな」と言っているという話の根拠と同程度には疑わしく、したがって単に斥けてよい。本人が「助けてくれ」と言っている上に、おそらく本人の判断で呼びかけ先を日本政府以外に変えたわけだ。日本政府はまったくアテにならんという彼の判断(ではない)かもしれないし、少なくとも「助けてくれ」が本人の意志ではないと推定するにはますます無理がある状況になったとは言える。
代弁する間抜けを真に受けるな、ってそんなに理解困難な話なのか? 以前にもTwitter上で見掛けたが、この手の間抜けがネトウヨ界隈以外で見掛けられるという事態が本当に信じられないんだよね。事は命にかかわるんだぜ、なぜその代弁を真に受けられるのか。意識不明患者の友人が主治医に「延命治療は拒否するって言ってました」と言って通ると思うのか?簡単な話だろう。そんなん言われた瞬間に(死んだら)司法解剖行き決定だな。
そもそも、鮮明な正面からの画像を見て本人かどうかも見極められない「友人」とはいったい何なのか(今日になって気付いたが、本人かどうか見極められない「友人」と「安田は助命を求めていない」と代弁する「友人」は同一人物であった)。それは本当に「友人」と呼べる代物なのか。仮に安田とは別人の新しい捕虜だったのなら、私は誰誰ですと名乗りを含めた動画が新たに出されるはずだろうし、したがってまた日本政府(等)による当地での新しい消息不明者と整合させる必要がある。しかし現状そういった消息不明者の報道はない。また、そのビデオ内でウマルと名乗る人物は韓国人だと主張しようとも明らかに日本語を話しているし、どう見ても日本語母語話者である。彼が安田純平本人でないとしたらいったい誰なのか、動画の日本語母語話者が安田と名乗っていなかったとしても、あれが安田純平でないと主張する者にはその証明責任が課せられている。要するに嘘をつくな嘘を。
自称「仲介人」は以前に撤退したと聞いていて、それ自体はけっこうな話だが、それよりは、本邦には人質は原則救出するという方針そのものがまず存在しないらしいという現状を心配しろよ。自称「仲介人」の効果は疑うが自称「友人」の話は真に受ける皆さんは御自分の情報リテラシーについて心配をされた方がよい。それとも、自称「友人」の話は真に受ける皆さんは今回彼と同様に「あれは安田純平ではない」とか言い出したりするんだろうか。
俺の立場を説明しておくと、あれが安田純平でなくても俺自身は全然困らないので日本政府はさっさとそのビデオでしゃべっていた(おそらく日本国籍保持者の、もしそうでなくても日本国内に居住実態のあった)日本語母語話者を救出しろ、です。「安田本人によるビデオでの言明は本人の真意ではない」という他人の気持ちがわかる皆様におかれましては、仮に、家族の意向が「助命を求めない」にもかかわらずそれが家族の真意ではないという主張があったとしたら、同意はともかく話の筋は理解できますよね? 2004年にあれだけ人質バッシングがおきたこの国において助命を求める態度が世間に受け入れられる、と思っていたのだとしたら、随分と他人の気持ちがわかる方ばかりなんだろうなあ。そういった他人の気持ちがわかる方の手にかかると、「お国の為に死ねた家族は幸せ者です」だなどといったアジア太平洋戦争期に吐かれた与太は与太でなくおそらく真意だったのだろうな。70数年を経て蘇える、他人の気持ちがわかる大日本帝国臣民の亡霊を御査収ください。
ちなみに、2016年当時のTwitter上で見かけた発言ではないが同趣旨のものを掲げておく。「市民運動として盛り上がれば救出できると思っていますか」って、ほんまカルト臭しかしねえな。ネトウヨによくある不誠実な国会質疑の責任を野党になすりつける論法と同じものなのに、なぜここでそれを振り回すのか。お前らの火消し(?)にもかかわらずまだ救出できてねえ現実はどう整合的に解釈するんだろうか、この認知的不協和野郎が。騒いでも騒がなくても交渉するかどうか決めるのは政府だということと、騒いでも騒がなくても結果が同じなのであれば騒いだ方が歴史になるだけよっぽどマシだということを皆さんは忘れすぎだ。ましてや「騒いでも救出できない」なんて話はデモについての効力をひいては集会の自由一般を否定する理屈と同じ物言いなので、なんでそういう人間が民主主義陣営に居るのか完全に不思議。とくに「騒ぐと人質が死ぬ」といった、風が桶屋を儲けさせる式のトンデモ因果関係論なんぞ insane のしるしでしかない。しかし俺は他人の気持ちがわかる方々と違って、少くとも彼らよりは正気なのでここに正気であった証拠を置いておくわけです。本当に皆さんは罪深い。
みなさん、これが馬鹿というものです。または人の話を咀嚼せず鵜呑みにするだけのミーハーとも言う。今日の集まりは慎ましやかなものだったらしいのですが、選挙前に野党支持の大集会を官邸前で開いたアカウントが翌日に安田純平さんを救えと政府に突き付けたわけですね。政治課題化しないで欲しいんです。市民運動として盛り上がれば救出できると思っていますか。@48daisyukai— ウサギ (@nekotausagi) June 6, 2016
References
- "「今すぐ助けて」シリアで拘束の安田純平さんか ネット上に新映像「疑わしい」の声も." 産経新聞. 2018.7.31. 閲覧: 2018.7.31.
- 「安田解放」を叫ばないでと友人は訴える. 高世仁の「諸悪莫作」日記. 2016.06.08. 閲覧: 2018.7.31.
ラベル:
hostage,
journalist,
Jumpei Yasuda,
安田純平
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