2018年4月30日月曜日

戦争は平和である。戦闘は戦闘でない

「日報の『戦闘』、法的な『戦闘行為』でない 政府答弁書」 朝日新聞2018年4月28日

だそうです。平和安全法制の「戦争は平和である」といい勝負やな、ジョージオーウェルもびっくりのダブルスピークぶりやで

メモ


2018年4月29日日曜日

韓国映画のリメイク

本邦で韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』のリメイクをやるようだが時代は10年ずれるようで、本邦の90年代半ばとその20年後という設定になるらしい。コギャルが出てくるそうなので安室奈美恵が出てから浜崎あゆみが出てくるまでの期間だとすると、92年から97年ぐらい? 本邦にはその時期民主化運動というような大規模なものはなかったので、結局のところ「バブル崩壊はしたがデフレ前の生活は今よりまだよかった」と昔をなつかしむだけの作品になるのではないか。で、そんなんどこがおもしろいのか?という気はするな。

民主化運動への言及がなければオリジナルの『サニー』は駄作だったか、ということはわからないですが、それが大きな要素を占めていることは、たとえば少女グループ同士の抗争が学生と軍隊の殴り合いに重ねて描かれているシーンを思えば無視はできませんわね。俺はあれおもしろかったと思うんですけど、だからといってそんな運動がなかった時代と場所で同じ話をつくると必ずつまらなくなるということには(もちろん)ならないとは思います。そこはシナリオ次第でおもしろくもなるだろうけど、でもやっぱあまり期待できない気はするわな。だって本邦の作品だからね。

まあ優れた作品を買ってきてリメイクすることじたいはいいことなので、なんぼでも買えばいいんじゃないでしょうか。本邦の映画がおもしろくなることについては歓迎なので。

2018年4月28日土曜日

MAME 0.196 で NOT WORKING 状態のPC-98が若干動く話

MAME 0.196 (最新の0.197でも) では PC-98 エミュレーションはまだ公式にサポートされていないよう(マシンの方の話)だ。PC-98系列で登録されているマシンはPC-9801VMとか同BX2とか、PC-9821Ce2とかのわずかな数が登録されているが現状どれも全体としては NOT WORKING ステイタスにあり、ただしグラフィックスはエミュレーションできていてサウンドが不完全なようだ。

にもかかわらずソースコードは .tar.gz パッケージに一緒に入ってる (ドライバはsrc/mame/drivers/pc9801.cpp) し、とくに明示しなくてもmakeすると一緒にビルドもされてしまう。さらに、動作可能ソフトリストにも既にいくらかのタイトルが登録されているようだし、それに対応ソフトを持っていればそれなりにはちゃんと動く様だ。起動するにあたっては、動作するかどうかに関わらず登録されているソフトについてはおそらくすべて各 ROM set 固有の名前が与えられてはいる (たとえばマイクロキャビン『幻影都市-Illusion city』だったら"illcity")のでこれを用いる。ただし俺はその実体と関連づけるやりかたが現時点でわからんのでこの固有の名前を用いるやりかたでは起動できないが、そうでないやりかたとして既存のd88などのディスクイメージのパスを直接指定して起動することは可能。たとえば、
  • mame64 pc9821 -flop1 $HOME/share/dosbox-x/fd/foo_disk1.d88
のように。

たしかに、公式 What's new では最新版0.197 に至るも、マシン自体のエミュレーションについて一切のアナウンスがないのもうなずける話で、現状はまだだいぶ不完全ではあるっぽい (俺が試したのは 0.196)。しかしながらマウスポインタの挙動とフルスクリーンについては np2sdl2, xnp2, anex86 と調べてきた中で、Macの上で動くものではもっともマトモだったことに驚いた。動態保存ってのはこういうのを言うんですね、じゃっかん感動しました。

追記(2018-5-20): マウスポインタの挙動とフルスクリーンがマトモなのは DOSBox-X もでした。どちらも蓄積があるからマトモなのは当然かもしれんが、このマトモさが本邦のソフトウェアにも欲しいわね。

MAME 0.196 が Mac (Mountain Lion)でビルドできた話

これはしかし、ドキュメンテーションにこうやればビルドできますと書いてあるのでビルドできたのは当然です。とはいえ、簡単にビルドできるのは 10.9 Marvericks 以降のはなしで 10.8 Mountain Lion ではそのままできずclang が要るとかいろいろ書いてあったので、ビルドにはそれなりにひと手間かかりました。clang のインストールには MacPorts が使えましたのでここでもやはり MacPorts すごいね。

不当な支配とはなんですか

以下の記事は(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/k10011420421000.html)から保存した。

授業料無償化「朝鮮学校対象外は合理的」名古屋地裁

4月27日 17時43分.
高校授業料の実質無償化で朝鮮学校が対象外とされたのは違法だとして、愛知県の朝鮮学校の元生徒10人が国に賠償を求めた裁判で、名古屋地方裁判所は「学校運営が適正ではない疑いがあり、国の処分は合理的だ」として、訴えを退ける判決を言い渡しました。

平成22年に始まった高校の授業料を実質無償化する制度では、文部科学大臣の指定を受ければ、外国人学校も対象になりますが、朝鮮学校については平成25年に対象外とされました。

これについて、愛知県豊明市にある「愛知朝鮮中高級学校」に通っていた元生徒10人が、「拉致問題など政治外交上の理由で対象外としたのは違法で、差別的な対応に精神的苦痛を受けた」として、国に賠償を求める訴えを起こしました。

27日の判決で、名古屋地方裁判所の福田千恵子裁判長は「朝鮮学校は朝鮮総連の介入により、北朝鮮の最高指導者の考えや言葉を絶対視し、学校運営が自律的に行われておらず、『不当な支配』を禁じる教育基本法に違反している疑いがある」と指摘しました。

そのうえで「運営が適正に行われていない疑いがある学校を公費の支援対象としない国の処分は合理的だ」として訴えを退けました。

同様の裁判では、これで1審の判決が4件言い渡され、大阪地裁では訴えが認められましたが、27日を含めた3件は認められず、判断が分かれています。
だそうです。この裁判長の理屈がおかしいということはほかの件でも同様にあった様ですが、どうしたことなのかしらね。

御用が雁首ならべてまあ

パネリストには「護憲派の欺瞞」を問うのがお得意の活動家とか、性暴力が親告罪かどうかについての認識を間違えた方とか、日本国首相のTwitterアカウントにまちがえてセルフィを上げてしまったアカウント運営担当とか、「自由主義の切り札」を名乗る生活保護キラーのクソレイシスト(「生活保護 激論120分 蔓延する「不正受給」は本当か」週刊朝日 2012年07月20日号 122-125頁)、沖縄ヘイトを煽る東京MX「ニュース女子」の司会の元東京新聞論説副主幹がおるな。これで「徹底討論」だとは臍で茶が沸かせる

旧民主系からは2人だけだし共産党は0人じゃねえか、なんなんだこの人選。国会の勢力分布に応じた比例配分を反映する必要はなくて野党側を増やしたっていいわけですよ、国会じゃないんだから。それどころか与党の配分に重みがついてんじゃねえか。それでおいて「今日は安倍政権を総括する」とか息巻いてる間抜けが田原総一朗なわけです。こいつは確信犯。

司会が統治するなかでどれだけ各パネリストが自由に話ができるんだろうな? というのが気になるが少し見てみたくあったので、4月の「朝まで生テレビ」について以下に少し書いておいた。

長谷川幸洋元東京新聞論説副主幹のような、審議拒否と「資料出せ」の因果関係について認識できない間抜けを言論でぶちのめす仕事が大切だわねえ。まあああいう間抜けは死んだことに気づかないタイプのゾンビなんでしょうけど。

山口真由なるニューヨーク州弁護士は数々のご著書では能力の高さを売りにしていらっしゃる様だが、折角にお持ちの能力を無様に言い負かされるのにだけしか使わないような特殊なフェティシズムをお持ちのご様子らしい。この様子を見てよし彼女に仕事を依頼しようと考える人は増えるんだろうか、それともニューヨーク州の人間はまずこの番組を見てなさそうだからとくに悪影響はないだろうというご判断なんでしょうか。

毒にも薬にもならないコメントに見えて、言葉の端々から懸命に野党をくさしていらっしゃるのが三浦先生です。御用ならもっとちゃんと仕事しろよ感ございます。小西氏の氏への指摘はしごく真っ当なものだわね。

こういう小物のくずどもに放送を占有させる罪深さといったらないわ。

なお、三浦氏のコメントへの同業の方の感想のひとつがこちらです。ここで言う責任は、その指導教員の負うべきものだと考えられる:

野党議員がさぼってるのではないかという話に対して、その場にいながら審議拒否という戦術についての講学上の理論的根拠を答えない井上達夫は罪深いわな。今回の事例に即さなくても(野党の肩を直接に持つのが嫌でも)、一般的に答えることだっておそらく可能ですわね。三浦氏はもう御用としての旗幟鮮明だからその可能性を望めないとしたら、メディアに使われる法学系(法学/政治学)の専門家は結局はネトウヨ活動家の類いしかおらんということかしらね。欺瞞に満ちているのは井上、お前だ。

麻生支持の説明に「世代間ギャップ」といったなんの解決にもならない概念を持ち出す三浦先生はかっこいいのかどうか問題。おまえが持ってる理論で基準でおまえはどうすべきだと考えるのか、とか言うのではなくて「若者は麻生を支持しています」といった話しか出てこないのが、彼女の本日の御用仕事なわけです。実に罪深いじゃないですか。こういう人間を見ると、フランス革命のバスティーユ襲撃直後に口に干し草を詰められた Foulon de Doué を思い出しますわね。

MAME 0.197 が出たんだと

25日になってMAME 0.197が出たんだそうです。 What's new がこちら。 かの有名なE2Jのサイトで、新規に追加された動作可能ソフトリストのPC-98部分が日本語タイトルになおってないのは、ほとんどローマ字表記だからでしょうか。まあたぶんそうだと思いますが、その中でひときわ目を引くのが
  • Viper CTR - Asuka
  • Daraku no Kuni no Angie - Kyoukai no Mesu Dorei-tachi
  • Brandish 3 - Spirit of Balcan - Renewal
  • The Legend of Heroes III - Shiroki Majo Renewal 
あたりです。俺にとっては96年前後の発売だったのでどれも購入したやつばかりで懐しいのですが、とくに『堕落の国のAngie-狂界の牝奴隷達』が動作可能となっているのがうける。さらには『VIPER CTR - あすか』でしょうか、こちらはサイズのデカさ故に通常版はCD媒体のものしかなく、FD版は初回ロット限定発売かなにかになったように記憶しています。発売日も予定日から遅れたのではなかったか(これは記憶が曖昧)。FD枚数は『下級生』の17枚の上を行く40枚で、インストールも大変だったのを覚えています。

しかしまあ海外のエミュレータでもPC-98を積極的に動態保存(?)してくれようとするしてるこのご時世に某日本電気になんか協力することないんでしょうか、開発者を出すとか全機種のBIOSイメージを放出するとか。いまだにPC-98でないと困るので中古屋で買い占めるみたいな話(北林慎也「あのPC―98が高値で売られてた 意外な場所で活躍中」朝日新聞, 2016年5月4日)があるんだから、エミュレータ上で動くようにするメリットはあると思うんですが、まあ記事中にあるメーカー「ミシマ」のような、PC-98を買い占める方が新システムを導入するより安いという話はよくわからん。オープンソースで製造物責任は取れんかもしれんがとりあえずなんとなく動くとかできるんとちがいますか。まあいずれにせよ、本邦のメーカーはなんもできんわな、某日本光学のアン・セホン(安世鴻)写真展に対する狼狽ぶりを見たらわかる話だわね。

2018年4月26日木曜日

メモ

旧優生保護法の拡大適用

「政府は、優生保護法下での強制不妊治療についての裁判の結果を待たずに謝罪・保障してもいいんじゃないでしょうか」という微温い言い方しかしないのが報ステの富川とかいう方。さぞええ暮らししてきたんやな。完全に他人事である

ともあれ、優生保護法の話が保健体育の教科書に書かれてたというのは知らんかった。立命館の松原洋子氏がお話されていたのでぐぐると「優生保護法の歴史像の再検討」とかある。まあ見てみよう

木村光彦『日本統治下の朝鮮』が出た

木村光彦『日本統治下の朝鮮』(中公新書、2018年)が出たようですが問題はどこらへんにありそうかしらね、帯の文言を見てるだけでおなか一杯感あるんですが。前書きを見ると同名の新書で山辺健太郎著になるものがあり「彼はマルクス主義者なのに対し本書は思想を廃して実証的に云々」という色眼鏡を振り回す類いの活動家なんだそうです筆者は。まあ念頭にある仮想敵は新書同士なのでわかるんですが、たとえばより最近にでた趙景達 『植民地朝鮮と日本』(2013)には一言も触れてないのが気になりますね。言及すると負けるタイプの話なのかしらね。まあ知らんので詳細は読んでからやな。

以下はツイッターの投稿から。

ほらこうやって、著者が意図的に見落したのを真に受けて「なぜ、こんなにかかるのか」とか言ってしまう素朴漢もいる。罪深いわね
ゼニの話するときに「ほらコストが安い」という詐術については、これまで原発周辺に湧く御用どものやる話を見てきたので、(意図的に)見落した要素を探すというのが必要になりそうやな。たとえば甲午農民戦争の弾圧費用とか武断統治期あたりまでの軍人にかかった年金とか、まあ知らんけど。できる人はどうぞ。

2018年4月24日火曜日

Xnp2のマウスの挙動が変

という話をしたい。マウスが使えるのはとてもいいんですが、なんか動きが悪い。反応が遅い、というよりはむしろ反応が悪いという感じ。遅いだけではなくて移動量もまちまちにぶれる感じがする。何か設定しだいで直せるのかとも思ったけどどこにも書いてない。

これではブランディッシュはできんな。まあしなくていいんだけど。そういう問題意識のある投稿で使用した人によるものがまるでないのが、ほんと受ける。まあ人口が少ないんだろうけど、DOSBoxのサイトにあるようなどれはどのくらいまでサポートしてます(ソフト別はこちら機能別はこちら)というのが直観的にわかるような仕組みなんか全然用意できんつうことやね。もちろん開発する人でなくて使う側が整備してもいいぐらいだと思うんですけどそれさえ誰もやらんのやな。

まあ当時のユーザー人口が少なかったせいにしてはいかんわね、なぜならPC-98エミュレータの開発者で欧米の人多そうだし。 例えばDosbox-Xを見よ、MAMEを見よ。この国でソフトウェア産業が左前なのと共通した原因(林晋「あるソフトウェア工学者の失敗」)なんちゃいますかね。知らんけど。

人種主義の標的としての『フランケンシュタイン』の怪物

『フランケンシュタイン』の話というのは、愛するつもりがないのなら産むなと怪物が絶叫する話ではあるけど、それを作者の主張だと捉えるのはいささか早計に過ぎるのではないでしょうか。フランケンシュタイン博士の生んだ怪物というのは、頭は遅滞なく回るがなんらかの(発達)障害を持つ人間の表象だと思うんですね。怪物の負の特徴というのは顔が怖くて気持ち悪いとハードウェア面に由来するものですが、これは作中の辻褄合わせとしてそういった特徴だけにしぼられているのであって、実際には表情や話しかたといったソフトウェア面から来る気色悪さというものも込められていると解すべきです。で、美人のお姉さんがそういう特徴を持つ俺を気持ち悪がって恐れて愛してくれない、したがって美人のお姉さん(フランケンシュタイン家のお手伝いであるジュスティーヌ)を美人だからという理由で憎んで自分のおかした罪を被せてしまう。といったようなフランケンシュタインの怪物の発想は、すこし前に東京のあたりで知られてかつ殺害されてしまった「性のよろこびおじさん」の理屈と似ているわけです。

「性のよろこびおじさん」と彼が呼ばれるようになった経緯は、彼とフランケンシュタインの怪物の発想を支える理屈と似ています。彼は、地下鉄の中で(きれいな、または彼の好みの)お姉さんを指して「性のよろこびを知りやがって」と言うわけです。(俺はそんなよろこびを知らないが)きれいな君たちはそれをよく知っている。俺は君らがうらやましい、俺もそのよろこびを(君から)知りたい。みたいな感じでしょうか。知らんけど。

フランケンシュタインの怪物も和姦と愛が欲しかったので、妻を作るようフランケンシュタイン博士に要求します。作ってくれるなら人間社会から遁世してやってもいいが、そうでない限りは人間社会に対する脅威でありつづけるぞと博士を脅迫する。結局そんなものは作れるわけがないので怪物が人間社会に対する脅威だという点は変わらないわけです。性のよろこびおじさんに対しても同様に、彼に性のよろこびを教える女性が出てきたら彼は満足したのでしょうが、この社会では個人の自由が尊重されるはずなので、恋愛関係にも契約関係にもない人間が交尾してやる義理はまるでないので彼は生きていたとしても、性的な話題を振りまく"歩くセクハラ機械"だっただろうことは容易に想像できます。

で、結局彼も無事に治安に対する脅威と見なされて定型発達であろう方々に地下鉄で取り押さえられて殺害されてしまいました。余談ですが、じっさいこれはセクハラなので、死ぬべきだったかはともかく彼はその行為をやめるべきでしたし、言及対象が特定の人物であったならストーカー行為であったかもしれません。にもかかわらず裁判手続を経ることなく私刑そして死刑を処せられてしまったのは、中世の刑事司法っぽくていかにも本邦らしいと思いました。

『フランケンシュタイン』の話も作者の意図は似たようなところにある。つまりこういった、外見(や行動様式)が特異であるために愛されない者や、にもかかわらず愛を欲する者は治安や平和的な生存に対する脅威だというのが作者の意図であって、したがって障害者に対する人種主義こそがこの作品の駆動力だと言えるんじゃないでしょうか。障害者が必ずしも愛されない者だとは思わないですが、それらに対する人種主義的な敵意や憎悪があることは周知の事実ですのでそういった偏見を持つ人間の中にきれいなお姉さんがいることは確率的に否定できないのではないか。そこで私は作者をクソレイシストであると悪い名前で呼んでこの話を終えます。

2018年4月21日土曜日

ツイッターより


『鋼鉄の雨』

『鋼鉄の雨』は韓国版『シン・ゴジラ』か? 韓国映画に通底する“未完の近代”としての自画像

おもしろそう。レビューも素敵だわ

2018年4月20日金曜日

PC-98のエミュレータにもなる Dosbox-X 0.82.5 が Mac でビルドできましたという話

PC-98のエミュレータでもある Dosbox-X 0.82.5 が OS X Mountain Lion (Mac OS X Version 10.8.5) 上でビルドでき、かつ動きました。その証拠がこちら:

1,2枚目はPC-98エミュレーションモードに入ったこと、3,4枚目は従来からDOSBoxの機能であるPC-DOSエミュレーションを示しています。 まあしかしDOSBoxの設定方法ともだいぶ違うようでPC-98の使いかたが全然わからん。 プロジェクトのウェブサイトはこちら、でソースコードはこちら DOSBox-X release 0.82.5 2018-04-18 23:51。 こちらのサイトでは Mac 用のバイナリも配布されていますが、おそらく Mountain Lion はサポート されておらず動きませんでした。そこで自前でビルドする必要があります。 ということで以下の通りにコンパイルできました。それでも大きな変更なく自前でビルドするだけでちゃんと動くのは大したもんだなあ。

ビルドにあたっては、配布されたソースコードの src/dos/drive_local.cpp の前処理部をじゃっかん書き足す必要がある。そのパッチを以下に示します:
--- drive_local.cpp.orig        2018-04-20 21:15:06.000000000 +0900
+++ drive_local.cpp     2018-04-20 22:04:48.000000000 +0900
@@ -31,6 +31,9 @@
 #include "inout.h"
 #ifndef WIN32
 #include <utime.h>
+# if defined(__APPLE__) || defined(__MACH__)
+# include <sys/syslimits.h>
+# endif
 #else
 #include <sys/utime.h>
 #include <sys/locking.h>
この変更がない場合, src/dos/drive_local.cppMAX_PATH が定義されていない、といってコンパイルが途中で止まる。 MAX_PATH は OS が受容できるパスの長さの最大値を示すのかもしれませんが、 Mountain Lion の場合、この値は /usr/include にある sys/syslimits.h で定義されたマクロ識別子 PATH_MAX が必要です。 上記の src/dos/drive_local.cpp では MAX_PATH の値が PATH_MAX の値だと定められていることによります。上記の変更前の状態では Windows (32bit版) でないかどうか、の条件分岐しかなく、 Windows でないがかつ Mountain Lion の場合にも utime.h を読みに行くのでしょう。しかしすくなくとも /usr/include にそんな定義は sys/syslimits.h にしかなかった。これはたぶん Linux だけが念頭にある話なんでしょうか。

※注記 なお、これはポーティングには違いないですがベストプラクティスとも思えないのでまあバッドノウハウの類なんじゃないでしょうか。ただし現時点でとくに不具合はありません。

そこで適用したコマンドは以下のとおり、ただしこれは上記パッチを当ててからの話:
$ ./autogen.sh
$ CFLAGS='-I/usr/include -I/opt/X11/include -I/opt/local/include'\
CPPFLAGS='-I/usr/include -I/opt/X11/include -I/opt/local/include'\
CC=gcc-mp-5 CXX=g++-mp-5 ./configure --disable-sdl2
$ make -j3
$ make install
フラグでヘッダファイルのインクルード先をやたら指定しているので要らないやつがあるかもしれんのですが、/usr/include は誰でも要るはずです。 ただし /opt/X11 は XQuartz だけが使用しておりもしかしたら要らんかもしれず(ここらへんはよくわかってない)、また /opt/local はMacPortsが使用しているために俺の環境ではやはり外せないわけですが、これを手で与えるのではなくて自動にできんものかしらね。 あとは、俺の環境では SDL2 が共存しているので SDL1.2 の使用を明示することが必要でした (現状ではSDL2はサポートしてないとかREADMEとかINSTALLのファイルに説明してあるので)。

とまあこのようにやると最初に掲げた画面が得られます。人によっては足りないライブラリがあると make に言われるかもしれません、俺の場合は xkbfile がないと言われたので、 MacPorts で xorg-libxkbfile をインストールしたら直ちに解決できました。

「国民」を僭称して国会議員を脅迫する狂信的軍人どもに引導を渡そう

国会での採決に関して現状ほぼ与党に対してわたりあう力のない野党議員が何か重大な障害に見えるというのはあれですかね、なにか幻覚症状をお持ちの方なんでしょうか。またはシャブの打ちすぎとか。

ともあれ、国権の最高機関にいる国民の代表に「おまえは国民の敵だ」という軍人の存在は、それ自体が憲法に対する敵であることを証明してしまっているのでは。右派論壇の論調といったシャブばかりキメてるとこういう軍人に育ってしまうんですね。

しかしまあこの件で、自衛隊からクーデタが発生して現行憲法が停止されてしまう世の中もあながち杞憂ではなさそうだということがわかりましたよね。その実行手段を実際に彼らが備えているかはともかく、すくなくともその動機を持っているということをわざわざ幹部自衛官が白昼堂々示してくれたわけですから、現状の野党がもうすこし影響力を持ったりまたは再び政権与党につくということが起きたりすると、クーデタまではもはや秒読み段階となりそうです。

だから自衛隊は違憲だって(小林直樹が)言ってたんじゃん。あいつらは人権を侵害するのが仕事なんだし人権を保障するのがミッションの災害救助隊に転用なんてできるわけねえんだわ。警察予備隊が発足した当時から、違憲の存在は解体するしかなかったわけですよ。

Mame as an PC98 emulator

MameのPC-98エミュレータ部分をためしてみたかったのだけどMountain Lion だと少しだけコンパイルが複雑になるようだ。EmscriptenとかNode.jsがいるとか言われるがままにインストールしてたらどんどんHDDが食い潰されますよ。

眠い

本も読みたいし勉強もしたいのだけどその前に眠いししかもゲームが大好きだと来て人生がどうにもならない。ほんまに腹立たしい

2018年4月19日木曜日

鉄鋼買われません

鉄鋼が買われなくなったのって神戸製鋼の件を見たからに決まってるでしょうが。あはは

OS X (Mountain Lion) 上でXnp2 (v0.86) がビルドできて動きましたという話

MacでPC-98エミュレータを利用しようとするとき、実行形式で配布されているものはどれも制約があって帯に短く襷に長い状態だという話を以前にここでやりました。そこでわかったことは、Wineを通してWindows版のNeko Project IIとかAnex86を起動するのは、マウスが使えたりディスクイメージが(たぶん)新規作成できる点ではよいが、音もスクリーンもおかしくなるしフルスクリーンにできないので結局は選択肢たりえない、ということでした。また、RetroArch上のnp2が解像度をむりやり下げられてて全然だめ(というよりはおそらくRetroArchそのものが全然だめ)だという話も以前に述べました。

結局、製作者のYui氏のページで配布されているMac版のNeko Project IIでは(Windows版はサポートされているのに)Mac版ではサポートされていない機能や、Wineを通して起動した場合に損われる機能が同時に欲しければ、自分で xnp2 をビルドするしかないという話になりそうなわけです。

結論から言うと, Xnp2 (Version 0.86) は Moutain Lion (Mac OS X Version 10.8.5) でたぶんビルドできました。しかも難しくなかったのがよかった。その証拠がこちら:

ウィンドウの枠を見るとわかる話ですがXQuartzの上で動いています。また、このスクリーンショットからは見えないですが、マウスも占有モードON/OFFの切り替えができます。もちろんFM音源も遅れなく動きますし86音源にしてリズム音源のwavを置いておくとちゃんと鳴ります。フルスクリーンにもなります(これに関してはやや問題あり)。D88やHDIのディスクイメージも新規作成できるようです(こちらはまだ試してない)。やったね。おそらく問題はほとんど解決したのでは。

このビルドにあたっては、 xnp2 それ自体のビルドに必要だと書かれている gcc, GTK+2とその他オプションで音を鳴らすためのSDLとSDL_mixerはぜんぶMacPortsで入れることですぐにできました。MacPortsすごいね。なお、コンパイルは簡単でしたが、できた実行ファイルが動かない問題はおそらくXQuartzの方にあったことがあとでわかります。

現状だとMacPortsで提供されている SDL2_mixer (libsdl2_mixer)の最新版が 2.0.2 で、これは不具合があって音が鳴らないことがわかっているようです(「既知のバグ」参照)。SDL2とSDL1.2が両方ある環境では後者を選択することで簡単に回避できます(MacPortsを使って(1.2より新しくて)2.0.2より前の旧版を入れることも可能なはずですが、それよりはたぶんこちらが簡単)。 ./configure の時点でSDL1.2を用いることを明示することでSDL_mixerもSDL1.2に応じた libsdl_mixer が使われるようです。このために、オプション--enable-sdl2はデフォルトでyesなので、これをdisableにします。ついでに80386以降のPC-9801用エミュレータ xnp21 もビルドするようにオプションを追加しました。これらは全部 ./configure --helpに書かれています。また, gccはXcodeについてきた方(?)のgccではだめだったのでMacPortsでいつか以前に入れたgcc5を用い、それを環境変数で指名しました。まとめると、やったことは以下のリストの通り:
  1. $ CC=gcc-mp-5 CXX=g++-mp-5 ./configure --build-all --disable-sdl2
  2. $ make -j4
  3. $ make install
オプション-j4で渡す整数については、CPUが4コアの場合は4コアプラス1として-j5がコンパイル速度がもっともいいという話があるようですが、コア数と同数かプラス1のどちらがいいかはよくわかっていません。いずれにせよ、MacPorts (等)で環境の整備さえできれば簡単にビルドできるのでこれはこれでとてもうれしいことです。これで実行形式のファイル xnp2 xnp21 が手に入ったわけですが、XQuartz(最新版は2.7.11)の色深度を256色に設定しておくと、起動するときに
  • $ xnp2
    No support depth.
と返ってきてちっとも動かなかったですがこれは俺のせいなんでしょうか。これを解決するために、XQuartzのPreferencesで色深度設定を"From Display"(日本語は何でしょうか)にするとうまくいくことを確認しました。同じことをターミナルからやるには
  • $ defaults write org.macosforge.xquartz.X11 depth -int -1
または
  • $ defaults delete org.macosforge.xquartz.X11 depth
打つのだそうです(確認済)。または16色(4ビット)として
  • $ defaults write org.macosforge.xquartz.X11 depth -int 4
とやっても動きましたが、これが意味のある設定かどうかはわかりません。まあPC98のほとんどのソフトは16色しかつかわないので人によってはこれでも大丈夫かもしれませんが。 思うに、256色の色深度をPreferencesで設定できるにもかかわらずそれで動かないのはXQuartzの方に問題があるのでは。俺のせいではなさそうに思います。

最後に、フルスクリーンにやや問題があるという話をしておきます。俺のMacBook Proは画面解像度が1280x800となぜかPC-98のたてよこ2倍で面積4倍という同じアスペクト比になっています(Retinaモデルでも同じ16:10ですが)。この画面がフルスクリーンで使えるとよかったのですが、実際にはXQuartzを名乗るメニューバーが邪魔をします。XQuartzのPreferencesでも「フルスクリーンモード」をONに、かつフルスクリーンモード時メニューバーの自動出現をONにするとXQuartzのメニューバーだけは自動で隠すようにはできますが、フルスクリーンモード時のxnp2のフルスクリーンは640x400をそのまま画面中央に置くだけでその周囲を黒で埋めるだけで、1280x800を隅まで使うわけではありません。XQuartzが非フルスクリーンモード時のxnp2のフルスクリーンはほぼ隅々まで引きのばされるのでやや満足なのですが、あと一息のところで。これはなんとかならんのでしょうか。この証拠を提示してこのエントリを終えます。
  • XQuartzがフルスクリーンモード, かつ, xnp2がフルスクリーン。XQuartzのメニューバーは自動で隠す設定にしたら、このスクリーンショットでは実際xnp2のメニューバーだけが残った。PC-98正味のスクリーンぶんにはMac側全体で1280x800あるスクリーンのうちの640x400しか使われてない。残りの黒い部分にはPC-98のスクリーンをあと3枚並べることができます(理屈の上で)。
  • XQuartzが非フルスクリーンモード, かつ, xnp2がフルスクリーン。XQuartzのメニューバーが邪魔。非フルスクリーンモードなのでメニューバーを自動で隠す設定にはできない。正味のPC-98スクリーンの上にメニューバーを重ねて描いているのではなくて、タテが"800 - メニューバーの高さ"までしか拡大していない様子。あとひといきというところだが、現時点で「フルスクリーン」と実質的に呼びうる選択肢はこれしかない。

2018年4月17日火曜日

平祐奈さんはごっつ綺麗やな

平祐奈さんがごっつ綺麗やな。というのをハウス食品「1日分のビタミン」cmで知った

血税で禄を食む専従の反人権活動家どもが

まあ政治部記者の記者生命が終わろうと別にこちらの知った話ではないですが被害者に名乗り出させるってのは受けるな。行政はトップから丸ごと反人権活動家の牙城ってことですからね。憲法なんかないのと同じやで。

まあこれがみなさまの日本国です。

「お前は国民の敵だ」現職自衛官が民進・小西氏に暴言か 

古城博隆
朝日新聞. 2018年4月17日.
だそうです。「いつか来た道」を否認してきた者たちは今どうしてるのかしらね

特集ワイド #MeTooが広がらない 毎日新聞 2018年4月12日

特集ワイド #MeTooが広がらない 毎日新聞 2018年4月12日
この国はセクシストが支配する後進国だから。でFAじゃないでしょうか。もちろん俺も男なので加担どころか積極的に手を染めてきたわけです。まあ俺は支配者層じゃないのでパワフルではなかったですが(いいわけ
毎日新聞

まあ俺のことを振り返ってみると、少年期にエロゲーに触れてセクシストでなくいられるのかは不明だな。現状では不可能っぽいかもしれぬ。まあ知らんけど

権力の教育への介入だ。ええそうですね

原発記述修正要求 住民反発「権力の教育への介入だ」- 毎日新聞 2018年4月6日
うける、こんなのばっかりかよ。まあみなさんでよろしくやってくれや。
もちろんこういった権力の教育への介入は前からあったわけですが、それを「俺には関係ない」と放置してきたのが皆さんであり俺なわけです。まあ俺は実質世間の役に立たんから君らのせいだと言ってもさしあたり問題はない。お前らが放置してきた結果がこの本邦のありようなわけです。

2018年4月16日月曜日

やると標榜してやらない南国のアイスホッケー部

まあしかし写真術を練習すると言いながらちっとも練習しないのって南国のアイスホッケー部とやってることが同じだわね。ということで思い出したけども、南国のアイスホッケー部への言及はアクティブソフトの『Discipline: a Record of a Crusade』でも登場したのを思いだした。あれはあれでよかった

「『同級生』タイプ」というゲーム分類

「同級生タイプ」というゲームの分類がどれだけ人口に膾炙してるのか知らんけども、Wikipediaの記事『猟奇の檻』についての記述は何にもとづいたものなのか。出典を書けよ(これ自体は妥当な指摘です。日本語の記事はこういうのが多すぎる)と思うと同時に、おそらくそんな話を学術の対象(でなくてもいいからそれなりにまじめな記事)として取り扱ったような話は日本語ではほとんどないんじゃないのかという気がしている。調べてないから知らんけども、じっさいCiNiiで「(18禁 or アダルト or 美少女) and ゲーム」ぐらいで調べてみても殆ど引っ掛からんわな。岡本慎平氏の「『アダルトゲーム』の成立と展開」というスライドがひとつ見つかった程度。

まあ自分らで作ったものを適切に評価できないまま結局捨ててしまうのは本邦の伝統なんで誰も気にしないんじゃないでしょうか(例えば、大阪の万博記念公園に建設構想があった「国立産業技術史博物館」に収蔵するため保管されたままになっていた江戸時代以降の産業資料2万数千点の大半が廃棄処分されたのが2009年でした。みんな忘れてたよね)。別にアダルトゲームにものすごい価値があるとは思いませんけど、作ってしまったコンテンツを保存なり記録なり評価なりしておこうという動きがなさすぎてあれ。エロゲーにやたら触手が出てくるのと、北斎の春画『蛸と海女』を見て連続性を感じないものはいないと思うので、そういうことに限らずまじめに考えて仕事したらええんとちゃうの。知らんけど

まあアダルトゲームのだめなところなら指摘できますけどね。女子高生が出てきすぎで、どう見ても児童ポルノです本当にありがとうございました。といったところとか。

2018年4月15日日曜日

Dosbox-X はPC-98をサポートする

らしい。Dosbox-XはDOSBoxのフォークらしいのですがPC-98をサポートするんだとか。といってもPC-98のDOS上の資産だけなんか知らんがいずれにせよ自分で使うにはビルドせんとならんしまたビルドに失敗した。素人には敷居がたけえな。まあたぶん俺ずぶの素人じゃねえんだろうしなおさら無様だな

np2 on RetroArch

RetroArchでnp2 (ねこ━プロジェクトII)が入ってるらしいので試してみたが
縦のラインが200ライン固定なのかな?とにかく640x400の解像度にはならない。そもそもドキュメントが整備されてないっぽくて現状ではnp2kaiの設定の説明しかない。設定ファイルが ~/Library/Application Support/RetroArch/config/retroarch-core-options.cfg に作られるので見て見るが、解像度をいじるような設定が追加されてるわけではなさそうだ。

おまけにコンソール機用の統合エミュレータ環境っぽいのでキーボードがショートカットで上書きされてしまう。PCのエミュレータならキーボードをデフォルトでユーザーに使わせるのが当然だろう。コンソール機とPCのエミュレータを統一的に取り扱うというのがどだい無理なんでは。せめて設定を分けておけよという感じ。

正直なところこれではお話にならない。

2018年4月14日土曜日

チャールズ・ダンス

NHKの海外ドラマ『そして誰もいなくなった(And Then There Were None)』にタイウィン・ラニスター役のおじ(い)さんがおるで。夜中にうんこしてる最中にティリオンにクロスボウでぶすりと撃たれたタイウィンやな。

MAMEはPC-98もサポートしていました

ということを知った。なんとまあすげえな。ただし再現性はNeko Project IIとかあAnex86にはまだ及ばない程度らしい。いずれ追いつく日が来るんだろうとは思う

2018年4月13日金曜日

walkthrough をかこう(誰か)。

英語圏ではビデオゲームの攻略を walkthrough として溜めておくのが普通らしい。たとえば GemeFAQs というサイトで,  メガドライブ版(しかないけど) の 名作『ライトクルセイダー』の攻略はこちら。見ればわかるようにプレーンテキストで書き倒すのが流儀らしい。マップでもなんでもアスキーアートっぽくやっつけてしまうというところ、これはビデオゲームがPCと共に歩んできた経緯を反映しているんだろう。要はむこうではPCの裾野が広いってことよ。ラインエディタしかない時代でだったのか, それともたかがゲーム攻略を書くためにUnix上でviだかemacs使ってたのかは知らんが母語でPCを操作できるってのはそりゃ簡単だったろうな。

本邦でのビデオゲームは家庭用コンソール機が主だったから、ゲームのプレイヤーはむしろPCを持っていないほうが普通だったためにこうなったんだろう。PC-98もありながらWalkthroughという文化までは全然普及しませんでしたわね。現在も本邦は没落進行中なので、本邦においてPCはもはや希少価値となり、裾野の狭さは決定的となった感御座いますわね。何が第五世代コンピュータプロジェクトだ、何がAIだ。裾野の狭さを根本的に解決しないと常に絵に描いた餅で終わるんじゃねえの。知らんけど。

2018年4月12日木曜日

メモ


まあどうおもしろいのかわからんが見てみたくはある。人文的素養が皆無であれやな




2018年4月11日水曜日

電脳紙芝居ばっかりでださいよ

まあ本邦のゲームが電脳紙芝居ばっかりなのは購買層が持つマシンパワーの制約も影響してんじゃないのかしらね。

2018年4月9日月曜日

アクアプラス『うたわれるもの』は「文化の盗用(cultural appropriation)」にあたる例

アクアプラスの変態ゲーム『うたわれるもの』はおそらくアイヌ民族に対する文化の盗用(cultural appropriation)にあたるのでは。Wikipediaを見ても評判とか受容され方についての項がないので、どう批評されたかとか異議申し立てがあったかどうかがわからんな。

この記述レベルが本邦のクオリティですよ。知らんけど。

PC-98等のおもひでをふまえたMac上でのエミュレータ利用

最初にPC-98で動くのを見たゲームは『同級生2』とか『闘神都市II』だった。当時中学1年だったがこれらの印象は強烈であった。すぐに私は、当時所属していたクラブの工学的活動にではなくゲーム等のコンテンツそのものに執拗な興味を示すようになる。しかしその時点では他人のものをすげえなと眺めていただけだった。

その後おそらく1年ほどのうちに5インチFDDが2基搭載された激重のPC-286なんたらを先輩からもらったように覚えている。自分ではじめてプレイしたのは『サイバーイリュージョン』とか『VIPER-GTS』とか『鬼頭島女子刑務所』だった。このときおそらく中2ぐらい?今思えば、頭の弱そうな主人公達の出てくるエロゲーなんぞによく精出してまじめに取り組んでいたのか疑問が解けない。プロタゴニスト達の知性は当然ながらシナリオライターの技量という制約による、ということは当時はあまり理解していなかったようだ。

ここまでが前置き。さてそこで、今もあるそういったPC-98用のソフト資産を手にしてMac上で動かそうとするも素人には手段があまりないという話をしたいわけです。

ねこープロジェクトIIなるチームによるPC-98のエミュレータnp2はマウスが対応していないようでブランディッシュやルナティックドーンなどのいわゆるフルマウスオペレーションのものは操作不可能(F12で切り替えられるはずのマウス占有が効かないのでマウスが使えない)な上、ディスクイメージを新規に作ることができない。np2のX11用移植版であるxnp2はソースのみ配布してあるのでバイナリを得るには自分でビルドできないとならない。ビルドにはSDL2とかGTK+を揃えて ./configureは通ったがmakeには失敗し、これも選択肢にはならなさそうである(俺がよく理解していないのが原因かもしれないのでもっと調べる予定だが)。

(※4/11追記) make は通ってバイナリxnp2も得られたけども、こんどはNo support depth. とか言ったきり止まるという現象にでくわした(実行した環境が16ビットカラーでさえないという状態を示すらしい。そんなはずはないのでよくわからん)。もしかしてMacでもビルドできましたとかいう話は、MacPortsとかでgccとgtk+を入れるのではなくて、XcodeのgccとXQuartz用のgtk+をビルドせんならんかったんだろうか。

(※4/14追記) コンパイルできたのに動かないのはMacPortsでXサーバを入れてないからだろうか。しかしMacPortsで入れたgnuplotではターミナルをAquaTermからX11に切り替えるとちゃんとXQuartzでグラフが出てくる。ということはMacPortsからXサーバーとしてXQuartzを使ってるということよね?よくわからん。であればxnp2にだってそれを使わせられるのでは?

今のところ、Windows用のnp2とanex86をWine 3.3の上で動かしてそれぞれ部分的に活用することでPC-98のソフトを動作させることができている(BootcampのWindows上ではMac OSが動かないので選択肢にはならない)。エミュレータにエミュレータを重ねるというのはだいぶアホっぽいですが、それでもMac用バイナリが公開されているnp2sdl2(v0.86)よりはマシな点がある。たとえば新規にディスクイメージ(D88, HDI等)が作成できることはnp2でも(おそらくanex86でも)確認したし、anex86ではマウスも使えるようだ。ただしanex86ではフルスクリーン時もウィンドウ最大化時でも不具合が生じるので、マウスで使いたいときはanex86で640x400のウィンドウで使うしかない。ただしanex86はEpson機のエミュレータなのでPC-98用のMS-DOSは動かないとか、そもそもwineを通したnp2もanex86もキー入力のエコーが画面に現れないためこれらでディスク管理作業を行うのは不可能なようだ。したがって、これについてはどうしてもMac用バイナリのnp2sdl2上で行うことになる。このように、エミュレータを利用する上で個人的にまた技術的に解決すべき問題がまだまだある。

(※4/11追記) マウスも結局だめだな。anex86でマウスが使えてもwineを通すとフルスクリーンにできないので、まちがえてウィンドウの外をクリックする事態が頻発する。これではブランディッシュはできんですね。xnp2もコンパイルはできたが動かないので、今のところ万策尽きた感ある。
本邦のソフトウェア屋さんにもっとしっかりしてほしいと思うことがある。本人が事情あって今後メンテしないならソースコードを公開して製造物に対する社会的責任を行使してほしい。anex86の作者とかページ消してしまってるし。(仮に存命だったとしても、)個人でページを維持できないならgithubとかsourceforgeとかなんかあるわけでしょう。こういうのを見ると、みんなで協力してひとつのものをつくるといった作業が本邦の人は向いてないかそういった教育をまったく受けてないんだなということを思いますね。知らんけど。