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2019年2月24日日曜日

なにが多読だ

多読を(再び)開始してから1000万語を通過しました。1000万語まで来て見える地平は以前とあまり変わりなかった、というのが新たな気づきです。とくに劇的に読めるようになったということもない。現時点ではまだ OBW5 だし、これが OBW6 に行けるということも (永遠に、ではないが) 暫くはなさそう。でもいずれにせよほぼ時間切れなので、俺がレベル6に行くことはもはや永遠に来ないのかもしれん。 以下が100万語ごとの通過記録である。preタグでコンソール画面を貼りつけたのでは不当に空白が消されてしまうので、画像で貼っておく。 この表を見て、「なんでさっさと OBW6 に行かないのか」と思う向きもあろうが、 OBW5 で 150 wpm を越えるのが This Rough Magic と David Copperfield ぐらいしかないからですね。正確には I, Robot も越えるんだけど、まあ要するに全部が越えるわけではない。というか大半は越えないわけです。それらはだいたい 100 から 150 の間。

2019年1月6日日曜日

SICP (『計算機プログラムの構造と解釈』) の word count を量る

SICP (Structure and Interpretation of Computer Programs, 邦訳『計算機プログラムの構造と解釈』) の word count を測った。これは多読に関するトピックであり、この教科書の分野である計算機科学とは何の関係もないことをお断りしておく。まあ、この分野の教科書を使って多読がしたい人 (俺とか) には有用かもしれないが、これが有用になる人はおそらくいないだろう。やったことは単純で、公開されているWeb版からHTMLのいらないところを削ってコマンド wc -w にかけるだけである。 図や注釈は全て除いたが、 Scheme のコードは html から除けないために word count に含まれている。
#!/bin/sh

for i in `seq 9 35`
do
    # curl https://mitpress.mit.edu/sites/default/files/sicp/full-text/book/book-Z-H-$i.html > book-$i.html
    recode HTML..UTF-8 < book-$i.html\
 | sed -En '/<body>/,/<hr>/{s/(&npsp;|Â|Ã)//g;/<table/,/<\/table>/d;s/<[^>]*>//g;p;}'\
 | wc -w > wc-$i
done
cat wc-* | awk -Ft '{sum+=$1}END{print sum}'
ちなみにこの結果は
$ ./count.sh
190643
であり、約 19 万語である。

※(2019-01-10追記) Scheme コードを除いた。それに伴い消しすぎた箇所を復活させる。たった3箇所なので手動で修正できた。
for i in `seq 9 35`
do
    # curl https://mitpress.mit.edu/sites/default/files/sicp/full-text/book/book-Z-H-$i.html > book-$i.html
    recode HTML..UTF-8 < book-$i.html\
 | sed -En '/<body>/,/<hr>/{s#(&npsp;|Â|Ã)##g;/<table/,/<\/table>/d;s/<[^>]*>//g;
            /We can generate more and more terms of the stream to get better and/,/exercise 3\.64\.\)/p; # text 1
            /This gives us a stream of better and better approximations to/,/between 3\.284 and 3\.017/p; # text 2
            /^\(define x 3/,/\(define x 3\) is not a combination\.\)/p; # text 3
            /^\(define/,/^$/d;p;}'\ # deleting code
 | wc -w > wc-$i
done 
cat wc-* | awk -Ft '{sum+=$1}END{print sum}'
この実行結果は
$ ./count.sh
145091
なのでこの値をそのまま使うことにする (まだ読んでないけど)。 コードはこの差分なので、語数にして4.6万語、つまりまあ1/4から1/5はコードだというわけだ。

2018年12月28日金曜日

読めない

OBW5 の Sense and Sensibility が超絶読みにくい件を多読の人は把握してるんだろうか。まあしかしこれが俺に読めないとなると多読メソッドは死んだも同然だよな。同じレベルなのにほかの作品とくらべて異様な速度の開きがあるわけだから。

2018年12月27日木曜日

「繰り返し読書は禁止」への批判

『快読100万語』で「繰り返し読むのはリーズナブルな回数にしておけ」という話、どうにも非論理的で困る。
  • 各レベルののべ読書冊数を制限しろ
  • しかしWPMはその回数内で150以上にしろ
なんてのは両立できるわけがないわけです。たしかに、
  • 繰り返し読むと happy reading にならない(のでできるだけ繰り返しは避けたい)
 という点は真理を衝いてるだろうとは思う。モチベーションは大切だからな。しかし
  • 150WPMになるまで同じレベルに止まるためには、1冊1回では冊数が到底足りない
というのは経験的に明らかなので、このままでは非論理性の壁を越えられずに死ぬ。ここからどうやってそこそこ整合的な解決策を与えるかという話になる。そこで俺が考えたのは
  • 繰り返し回数を減らすために冊数の多いシリーズを揃える
  • ひたすら繰り返し読んで、そのシリーズだけ150-200 WPMになったら上へ行く
というのが穏当だろう。とすると、 Oxford Bookworms Library (2008年) のシリーズか、 2010年代までの Penguin Readers (Pearson Readersになってからだいぶ減らされた様子)かしか選択肢はほぼないんではないか。

2018年12月26日水曜日

Sense and Sensibility が滅法読みにくい話

ERF コードで言うところの OBW5 (Oxford Bookworms Library Stage 5) の話ですが、 Sense and Sensibility が超絶読みにくくて諦めました。 古典だからとリトールド版にも気合い入れて気取ってるのかしらんが、同じ OBW5 の Heat and Dust もここまでは酷くなかった、やはり酷かったのですが。ゼーンオーステンの話については Stage 4 でも読んだことがないので、いちど下のレベルに戻って Emma とか Persuasion とかを読んでみようかしらね。しかしこの同じレベルの中での読み易さの違いというのはどこから生まれるのか?

似たような感想を持つ人がいた:
Retoldされても随所に文学的表現が駆使され正直読み難い。読み飛ばすのではなく、じっくり読み込む用か?

2018年12月25日火曜日

awkスクリプトで多読記録を支援する話

多読記録をつけるための Logger for extensive reading v0.1 を作った。それだけだと機能としてはおそらく『読書記録手帳』(使ったことないけど)と同類だが、スクリプトなのでそこはいろいろ計算してくれたりする (累積語数とか読書速度とか) 。なので、 Excel で記録をつけるよりはマシかもしれない、という程度には有用だと思う。 ターミナル上で使うものだが、ターミナルで必須の手順の多く (grep, cat やリダイレクション) を使わずに済ませられるのが利点ではある。ターミナルを使う人はこれらを使える人が殆どだろうしあまり需要はなさそうだけど。ERF グレーデッド・リーダー・リストを流用しているので ERF にこの存在を知らせたいのであるが、果たしてそれは必要だろうか?

2018年12月15日土曜日

Oxford Bookworms Library Stage 5 で 79WPM が出てしまう

まあそういうことで。だからといって下げるレベルもないんです、もうBookwormsの下のレベルは文字通りの意味でほぼ「読み尽くした」ので。これは腹立つな、責任者出てこいよ。
まあ今さら多読というのは、俺にはこれはもう手遅れなのかもしれんな。成人の場合だと余計に時間がかかるのかもしれんが、それならそれでサンクコストとして打ち切ってしまうべき時期にさしかかっているのかもしれん。モチベーションがそろそろ死にそうである。楽しいと思っていたのだが読書自体が楽しくないとすると、もはややる動機が潰えてしまったのかもな。なにが「快読100万語」だ、「快読2000万語」の間違いじゃねえか。ふざけてるのか。

2018年12月14日金曜日

Oxford Bookworms Library Stage 6 でさえ「高校用」として紹介されていることの凄さったらないな。俺が受けた教育が駄目だったのかは知らんが、少くとも俺は英語に関して駄目である。ほんとうに恥ずかしい。

2018年12月12日水曜日

いつまでたっても読めるようにならない

一日の進歩が微々たるもので大変に焦る。まあしょうがない、などと言ってられないぐらいに焦る。いつまでも読めるようにならないのが辛くてたまらない。SSS書評を見るとレビュワーに「4000万語通過」などとぬかす方がいて激しく敵意を燃やした。みんなができて俺にはどうしてできないのか感がなくもない。まあ俺の場合は明らかで、個人で貸出セットもなく読んでいるからだな。こういうときに本当に公共図書館のテイタラクを思い知るよね。

2018年12月11日火曜日

読めない。上達が許される残り時間はあと少し

1日1冊では上達が遅いのではないかと思う。どうしても1日2冊にしたいのだが、しかしそれを Oxford Bookworms Library Stage5 でやるのはどう足掻いても無理にしか思えない。1日の時間はあるが日数が足りない。

2018年12月10日月曜日

毎度手遅れになりそうになってからモチベーションが出るのがあれやな。しかし今回は今までとはとりわけ状況が悪くなっている。もはや誰も俺を助けてくれるものはいないのでまあいろいろとこれまでの人生が走馬灯のように云々。なぜもっとはやくに多読を始めなかったのか知らんが、現在レベル5なのだが今年度中にレベル6に辿りつくのは相当困難であろう。レベル6は『快読100万語』でのとりあえずの頂上である。今はモチベーションも湧いてくるし一日あたりの時間もあるが、日数が圧倒的に足りない。苦しい。多読村掲示板に報告したくあるが、どうにもならん。

2018年12月8日土曜日

Oxford Bookworms Library Stage 5 で 180WPM が出る

Ghost Stories (Oxford Bookworms Library Stage 5) で 180 WPM を越えたのだが、これは (ほぼ) 1回目なので今ここでやめて Stage 6 に行く、というわけにもいかない。 まあでも半年前に「読書速度が上がらない」とベソかいてたのが夢のようではある。もちろん正確な値ではない可能性があるし1冊だけの結果を重視する予定もないので、いずれにせよしばらくは Stage 5 にとどまる予定である。とはいえこのレベルが2時間台で読めるようになるとは思っていなかった去年に比べれば大幅な進歩ではある。

2018年11月22日木曜日

多読「快読100万語」に異議あり

異議があるというよりは、「100万語」では到底読めるようにはならないということです。SSSとか名乗る多読塾やらがノウハウとしてウェブで表を公開しているようですがあんなもんはデタラメです。「累積100万語のみを前提としてレベル0-6に割り振りました」というだけの話なら結果としてああいう表になるだけで、現実問題として「100万語だけで各レベルが150-200WPM以上で読めるようになりながらレベルを上げていける」という意味の表ではまったくないし、そもそも「100万語」を前提としてそれだけの読書量でレベル6に辿りつけるなんて、おそらくなんの理論的背景もない。酒井氏の『快読100万語』にしても「いよいよ頂上に来ました。読んだ量はざっと100万語。」(p. 188)ということなので、SSSの掲げる表が言う「100万語」と大して変わらない。まあ商売なら科学ではないし、なんぼでも適当なことは言えるわけです。だから、酒井氏が後に「100万語」を掲げたことに反省するというのはこれは正しいわけです。しかしどこのどいつが100万語で頂上まで来れたというのか、その読書記録を見せてみろという感じはするわな。俺の見せましょうか?もうすぐ1000万語やのにまだレベル4やで。

自分は現在 Oxford 大学出版局の Bookworms レベル4 であるが、いつレベル5に移ったものか迷っており、 というかいつまでもレベルを上げられないので、「いつかはペーパーバック」どころか、 レベル6に辿りつくまでにモチベーションが死んでしまうのではないかという恐れさえ持っている。個人でやっている上に指導者なんぞおらん。多読はぜんぜん辛かないですがレベル6までは手段でしかない。まあ辿りつく前にモチベーションが死ぬなどして多読をやめたら、このブログに「モチベーションの死」と題したエントリをつくって多読学習法を糞味噌に貶してからモチベーションさんには死なせてやるつもりである。とはいえ学習法自体はよいものかもしれんな、ただ個人でモチベーションをいつまで維持できるかどうかわからないので不安でたまらないというだけの話かもしれんが。

2018年9月3日月曜日

しかしまあ全然速くよめるようにならんな。どれだけ読んでも一回目に読む速さが 150 wpm を絶対に越えることはない。 なのでこういうった多読が意味のある行為には思えないのだけど、続ける必要があるんだろうか?

2018年8月4日土曜日

めざせ250WPM

語数15000のリーダーを1時間で読めると250WPMなわけですが現状はもっともマシな状態でその1.5倍ぐらい時間がかかる。(OBWレベル4でこのぐらい) 俺は今後どれだけ足掻いても250WPMに至ることはないのだな、と思うとちょっと寂しくある。まあそれだけ早く読めても 読むものが見つけられなさそうですが。数学とかオートマトンの本がそれだけ早く読めるなんてことは日本語でもありえないのでまあ無駄な話ではある。 でもほら大衆小説ならどうでしょうか。やはりそれだけ早く読める意義はほとんどなかろうが。

2018年5月26日土曜日

[多読多聴] グレイデッド・リーダー (Oxford Bookworms Library) 付属 CD の WPM を算出する話 (Stage 0-4 編)

WPM とは words per minute の頭文字語で、ここでは特に1分で読める単語の数であらわす読書/朗読速度の指標とする。たとえば、英語ネイティブの人が効率的に理解できる読書速度は 250-300 WPM, 放送でよどみなく話される速さが140-160 WPM ぐらい。多読で求められる読書速度は、Extensive Reading Foundation の多読指導ガイド[1]が言うには 150-200 WPM 以上なので基本的には 150-200 WPM あたりを当面の読書速度の目標とするのが (そこそこ) 正しいようだ。学習者はそこで、音声を聴くとか音声を聞きながら朗読するといったようなことをやったりする。そのときにどれだけの速さで読書/理解できているかという量がわかると自分の位置が確認できる御利益があるわけだ。

今回の話は自分の読書速度についてではなく、リーダーに付属する音源(CD版とかダウンロード版とかがある)の朗読速度を、自分がよく読む Oxford Bookworms のシリーズについて算出したという話題です。以前から知りたかっただけどどこにも載ってない情報なので、自分で朗読 CD と word count だけから直接算出した。どこにも載っていないのではなく、単によく探せていないだけかもしれないし、本当にどこにも載っていないのなら本来不要な情報なのかもしれないという懸念は残る。懸念は残るがこれまで自分では役に立ててきたので話をすすめる。

これを算出するにあたっていくつかの仮定がある:
  • WPM は、一冊のリーダーがもつ語数 (word count) を音源の朗読時間(分) (audio duration) で割ることで得る:
    WPM := word_count / audio_duration
    語数は2008年以降の Bookworms Library 第3版であれば各リーダーの表紙や奥付に書かれているし、 ERF のサイトではリーダー全体のリストが提供されている
  • 音声のはじめから終わりまでや章と章の無音(またはジングル)部分を含めて朗読時間とした。そのため、実際にはこれより少しだけ速いはずだけれども誤差としては5%もなさそう (1.5倍速の場合。まあ適当) なのでとりあえずそのままにしてある。(聞きながら正味時間を測った場合と数WPMの差があることはわかっている)
  • 音源がカセットテープだった場合 (当然、CD版は存在する) は、無音部分がやたら長いので CD より更に参考にならないが、 * 印をつけて残してある。
  • 入手できた音源は全体のごく一部なのでこの表も全体を反映してはいない。また、音声の作られた時期が不明なのでテキストと必ず一致しているかは不明 (確認した範囲ではたぶん一致)。
表について、左のコラムから1倍速のWPM、1.5倍速のWPM、Bookworms Library のレベル [2]、リーダーのタイトルをあらわす。レベル3 (Stage 3) については Chemical Secret と The Last Sherlock Holmes Story を除いてわりと網羅したし、レベル4についてもわりと揃えたので有用な人もいるんではなかろうか。

算出してわかったことだが、同一レベル(ステージ)内でも相当なバラツキがある。たとえばステージ3の Secret Garden と Star Zoo の比は、たぶん1.5倍ぐらいある。ステージ1からステージ3まで速さは少しずつだけ速くなる (かもしれない) が、それでもレベル4までは普通の朗読よりは2/3倍ぐらいの速度だな。レベル5になるとだいぶ速くなるようだけどそれは今後の話。

1x WPM1.5xSTAGETITLE
84126OBWSPolice TV
79118OBW1Adventures of Tom Sawyer, The
93139OBW1Coldest Place on Earth, The
107160OBW1Elephant Man, The
81122OBW1Pocahontas
87131OBW1White Death
94141OBW2Death in the Freezer
99149OBW2Grace Darling
106159OBW2Huckleberry Finn
105157OBW2Murders in the Rue Morgue, The
101152OBW2Piano, The
111166OBW2Prince and the Pauper, The
108163OBW2FIreland
121182OBW3As the Inspector Said
107*161*OBW3Call of the Wild, The
99148OBW3Christmas Carol
102153OBW3Ethan Frome
116174OBW3Frankenstein
127190OBW3Kidnapped
109164OBW3Love Story
95142OBW3Mysterious Death of Charles Bravo, The
135203OBW3Picture of Dorian Gray, The
109163OBW3Prisoner of Zenda, The
92138OBW3Secret Garden, The
129193OBW3Skyjack!
139209OBW3Star Zoo, The
116174OBW3Tales of Mystery and Imagination
104157OBW3FDinosaurs
100150OBW420,000 Leagues Under the Sea
108162OBW4Black Beauty
98148OBW4Dr. Jekyll and Mr. Hyde
108161OBW4Gulliver's Travels
139208OBW4Hound of the Baskervilles, The
114*171*OBW4Little Women
132198OBW4Lord Jim
128192OBW4Silas Marner
110165OBW4Tale of Two Cities, A
132198OBW4Thirty-Nine Steps, The
134201OBW4Three Men in a Boat
97146OBW4Treasure Island
95143OBW4Washington Square
119178OBW4FGreat Crimes
119178OBW4FHistory of the English Language, The
130194OBW4FNelson Mandela

    References

  1. ^ ERFの英語多読指導ガイド. 英語版, 日本語版.
  2. ^ ERF 表記に準拠した。この表記は ERF Graded Reader List の Oxford U. Press の表で使われている。