2018年12月29日土曜日

備忘のためのメモ

再受験しようと思っている。このまま無駄に生きていても未来は開けない。

現時点で年齢によらず仕事できそうなのはもはや医師と弁護士ぐらいしかないだろう (実際にそうかどうかはともかく)といった現状を踏まえた上でもなお、俺がやるべき分野は計算機科学または数学しかないと思っている(高1種免許取得が依然として念頭にあるため)。 俺は医師にも弁護士にもならないしなれない。 親類には医者がいるが彼女も再受験の末に医学部の合格を掴み取った。それはほんとうに凄いのだけど、俺がそれを真似することはおそらくない。 本邦で再受験する価値があるのは実際それらだけかもしれんとしても、 しかしながら、短期的な打算だけから(彼女がそうだと言ってるのではない、念の為)勉強したいわけでもない分野を勉強するモチベーションを維持することは俺にはできない。

学位が取れても取れなくてもいずれ死ぬだけかもしれない。俺は5年前に修士を「新卒」で修了した時点で既に中年であったという特殊な状況であったし、もはや父親は後期高齢者である。学部からやりなおして学位が最短9年で取れたとしてもおそらくそれまでには親のすくなくとも片方が死んでいる予定である。学位を取れたところでその時点で高齢ポスドクの誕生である、年齢差別の世界にようこそ。そもそも学部が入学できない可能性だってけっして低くはないどころか高い。要するに学力の要素を含め、殆どの要素ほぼ詰んでいるわけである。短期的には学費よりはそちらの心配が大きい。

まあでも死んだとしても、子供がいるわけでもないし責任を負う相手がいないのは幸いである。どこで飯を食うアテもなくなった場合には、のたれ死んでしまうしかないだろう。俺がもしいよいよのたれ死んでしまうとなった時には生活保護をもらうなどして、大学院重点化政策などといったふざけた政策を導入した文科省を呪いながら余生を送るつもりである。

父親はどうしようもない差別主義者(『ユダヤ人と日本人』を愛読し、中国関連のニュースを見るたびにテレビに向かって悪態をつく男と言えば話は早いだろうか)なので彼に苦労をかけることについては特に後ろ暗い気持ちはない。しかしここへ来て俺は母親に愛されていたのだと気づいた。母親に恩返しをしたいのだが、俺が生きている限りそれは実現できそうにない。俺がまだ人生に絶望していないうちに恩返しをしたい。ただそれだけが心残りである。
『オーバードクター』とか『学歴難民』といった Wikipedia 記事を見るわけだが、こういった記事の出典がロクにないまま文科省への怨嗟の念が縷々綴られるのを見ると問題の根は深そうだわね。当事者が書いてるのなら普通もっとマトモな体裁になるわけでしょう?それが独自研究程度の記述にしかならないって、当事者が論文執筆能力を持たないと言っているようなものじゃないか (おそらくそうではないのだろうが)。それに似た記事が多く作られるのもよくわからんわな。どちらかと言うと『日本における(大学院重点化|ポスドク一万人支援計画)政策の失敗』というような題の記事 (またはセクション) でまとめるべき話なわけだろう。いずれにせよ Wikipedia 日本版がそういった研究の集積をする場になっていないという有様なのは受ける。

2018年12月28日金曜日

読めない

OBW5 の Sense and Sensibility が超絶読みにくい件を多読の人は把握してるんだろうか。まあしかしこれが俺に読めないとなると多読メソッドは死んだも同然だよな。同じレベルなのにほかの作品とくらべて異様な速度の開きがあるわけだから。

メモ:嘘つきかもしれない例

※2019-1-8追加 早野龍五の捏造を擁護して回る菊池誠、という現象を記録しておこう。菊池誠や早野龍五が将来「有毒アミン説」の清浦雷作や「腐敗アミン説」の戸木田菊次と同じ箱に入るのかと思うと感無量だな。

2018年12月27日木曜日

「繰り返し読書は禁止」への批判

『快読100万語』で「繰り返し読むのはリーズナブルな回数にしておけ」という話、どうにも非論理的で困る。
  • 各レベルののべ読書冊数を制限しろ
  • しかしWPMはその回数内で150以上にしろ
なんてのは両立できるわけがないわけです。たしかに、
  • 繰り返し読むと happy reading にならない(のでできるだけ繰り返しは避けたい)
 という点は真理を衝いてるだろうとは思う。モチベーションは大切だからな。しかし
  • 150WPMになるまで同じレベルに止まるためには、1冊1回では冊数が到底足りない
というのは経験的に明らかなので、このままでは非論理性の壁を越えられずに死ぬ。ここからどうやってそこそこ整合的な解決策を与えるかという話になる。そこで俺が考えたのは
  • 繰り返し回数を減らすために冊数の多いシリーズを揃える
  • ひたすら繰り返し読んで、そのシリーズだけ150-200 WPMになったら上へ行く
というのが穏当だろう。とすると、 Oxford Bookworms Library (2008年) のシリーズか、 2010年代までの Penguin Readers (Pearson Readersになってからだいぶ減らされた様子)かしか選択肢はほぼないんではないか。

2018年12月26日水曜日

Sense and Sensibility が滅法読みにくい話

ERF コードで言うところの OBW5 (Oxford Bookworms Library Stage 5) の話ですが、 Sense and Sensibility が超絶読みにくくて諦めました。 古典だからとリトールド版にも気合い入れて気取ってるのかしらんが、同じ OBW5 の Heat and Dust もここまでは酷くなかった、やはり酷かったのですが。ゼーンオーステンの話については Stage 4 でも読んだことがないので、いちど下のレベルに戻って Emma とか Persuasion とかを読んでみようかしらね。しかしこの同じレベルの中での読み易さの違いというのはどこから生まれるのか?

似たような感想を持つ人がいた:
Retoldされても随所に文学的表現が駆使され正直読み難い。読み飛ばすのではなく、じっくり読み込む用か?

2018年12月25日火曜日

awkスクリプトで多読記録を支援する話

多読記録をつけるための Logger for extensive reading v0.1 を作った。それだけだと機能としてはおそらく『読書記録手帳』(使ったことないけど)と同類だが、スクリプトなのでそこはいろいろ計算してくれたりする (累積語数とか読書速度とか) 。なので、 Excel で記録をつけるよりはマシかもしれない、という程度には有用だと思う。 ターミナル上で使うものだが、ターミナルで必須の手順の多く (grep, cat やリダイレクション) を使わずに済ませられるのが利点ではある。ターミナルを使う人はこれらを使える人が殆どだろうしあまり需要はなさそうだけど。ERF グレーデッド・リーダー・リストを流用しているので ERF にこの存在を知らせたいのであるが、果たしてそれは必要だろうか?

2018年12月23日日曜日

メモ:間違える奴は何度でも間違う(木下ちがや編)

こたつぬこ(木下ちがや)氏が反歴史修正主義を「くだらない」としているとは知らなかったのでオドロキだが、「野田佳彦程度でガタガタ言うな(大意)」と実際そんなところらしい。歴史修正主義を容認するそうである。判断の基準が「人権」にない間抜けは何度でも間違うわけです、というわけでここに記録しておく。後世の進歩派は他山の石として役立ててほしい。

メモ:万に一つの確率で革命があったら

2018年12月21日金曜日

メモ:OS再インストール

How to download old Mac OS X versions

Here's how to get High Sierra, Sierra, El Capitan, Yosemite, Mavericks, Mountain Lion, Lion and Snow Leopard, and what to do if you have installed Mojave - which removes the ability to download older macOS versions!

MacBook Pro バッテリ駆動時間調査の顛末 (2017)

消費者の点から雑誌が調査するというのがまあすごいわね。結果としてアップルにパッチを当てさせるところまでこぎつけたわけだ。そしてそのあと雑誌としての当初の見解を撤回して訂正したというのがジャーナリズムというかすごい。あと1回の充電で稼働時間15.75時間を下回るものはなかったとかもまあすごいけど製品の凄さはまあこの際どうでもいいです。

Consumer Reports now recommends Apple’s new MacBook Pro after software update

The 13-inch model supposedly got 18.75 hours on a charge

「専門家の評価」として秦郁彦を連れてくる記者はもっと批判されてよい

「専門家の評価」として秦郁彦を連れてくる記者はもっと批判されてよい。

2018年12月20日木曜日

一日の時間があるけど日数が足りない、という話をした。つまり一日にレベル5を1冊じゃなくて2冊以上読めばいいんじゃないの?というのは当然の理屈だな。そんなことで済むのか知らんがどうやって生きていこうな。

「巨人の肩の上に乗る」意思も能力もない順天堂は大学を名乗るな

しかし論文を引いてきて差別を正当化するというのは、科学的セクシズムというのかしらね?科学的レイシズム(だっけ)みたいに。 さいきんBBCのニュースは読んでなかったけど、記事リンクがパーマネントで残るところとかを見ても本邦の自称「公共放送」が流すweb記事とは格の違いがありすぎるな。放送原稿をそのままページにしてるのか知らんが製造物責任というものを(比喩的にでも)一度も考えたことがなさそうなNHKはもうWebも含めて見なくていいんじゃないの?頭が悪いだけでなく邪悪だって言ってるのですわね。

2018年12月18日火曜日

メモ:フランスで貧困層に対する「レイシズム」が違法化(2016年)

2018年12月17日月曜日

計算

計算がどうにもうまくできん。

メモ:今井尚哉

ここへ来て急に「今井首相秘書官」なる人物が出てきたわけですがまあスピンてわけでもなかろう、みんな知ってたみたいだし。というわけで安倍政権が終わったらこいつの罪も問えばいいよね。安倍昭恵もかねえ。

2018年12月16日日曜日

辺野古埋め立てを住民投票まで延期するよう米大統領に嘆願しよう

どうぞ。俺はサインした。日本語でここに書くのにどれだけ意味があるかは知らんがまあみんなも気合い入れてくれや。 しかし沖縄の新聞は被害当事者でもあるからこういう話題から逃れないとは思うけども、神奈川新聞は本土の地方紙でひとり(ふたり)頑張ってるのがえらいわね。東京新聞も地方紙なのか知らんが。

2018年12月15日土曜日

Oxford Bookworms Library Stage 5 で 79WPM が出てしまう

まあそういうことで。だからといって下げるレベルもないんです、もうBookwormsの下のレベルは文字通りの意味でほぼ「読み尽くした」ので。これは腹立つな、責任者出てこいよ。
まあ今さら多読というのは、俺にはこれはもう手遅れなのかもしれんな。成人の場合だと余計に時間がかかるのかもしれんが、それならそれでサンクコストとして打ち切ってしまうべき時期にさしかかっているのかもしれん。モチベーションがそろそろ死にそうである。楽しいと思っていたのだが読書自体が楽しくないとすると、もはややる動機が潰えてしまったのかもな。なにが「快読100万語」だ、「快読2000万語」の間違いじゃねえか。ふざけてるのか。

2018年12月14日金曜日

DOSBox-X 0.82.12 が出た

DOSBox-X 0.82.12 が出た。見出しは誤っているがバージョン自体は 0.82.12 で正しいらしい。なお、この版から Xak3 がFDイメージから起動しなくなったのを確認した。
Oxford Bookworms Library Stage 6 でさえ「高校用」として紹介されていることの凄さったらないな。俺が受けた教育が駄目だったのかは知らんが、少くとも俺は英語に関して駄目である。ほんとうに恥ずかしい。

2018年12月12日水曜日

いつまでたっても読めるようにならない

一日の進歩が微々たるもので大変に焦る。まあしょうがない、などと言ってられないぐらいに焦る。いつまでも読めるようにならないのが辛くてたまらない。SSS書評を見るとレビュワーに「4000万語通過」などとぬかす方がいて激しく敵意を燃やした。みんなができて俺にはどうしてできないのか感がなくもない。まあ俺の場合は明らかで、個人で貸出セットもなく読んでいるからだな。こういうときに本当に公共図書館のテイタラクを思い知るよね。
せっかく前原誠司を見込んで入れ知恵していたのに前原が突然自滅するのを目の当たりにされた井手英策先生は、今頃どうしてらっしゃるのでせうね。まあ前原なんぞに接触するようなのは人を見る目がまるでないか、または同じ属性の軍事オタクの類いだったんじゃないでしょうか。軍事オタクが悪いとは申しませんけれど。

国立大学の授業料を値上げする/した人間をギロチンで処刑しよう

俺思うんですが、経団連代表のごときマクロンをギロチンにかけようという表現が許されるのであれば、俺は本邦の公教育にOECD平均の半分しか支出しない閣僚や国会議員、それに文科官僚の首を切り落としたいわな。国立大学授業料が3.6万円(1975年)だったのを50万にし、更には80万にしようとし、適当な会議を経て素人の手で入試をでたらめにする文科省官僚と事務次官と文科大臣の首を切り落としたい。皆さんは処刑したくないですか?あとは、多浪や女子を差別する各大学の責任者も処刑するとよいのではないかな。罪名は「平等と公正に対する罪」である。まあこの罪名はたった今考えただけですが、基本的にこういった動きは全て身分制度を目指していると推認できるのでそんなに外れてはないと思う。外見的立憲君主制を規定する憲法は実質的意味の憲法なんかではなく、この立憲君主制の国においては犯罪(内乱罪)なわけですので、それを目指す動きも同様に有罪であるわけです。

2018年12月11日火曜日

メモ:「立憲民主党の生みの親」を僭称する歴史修正主義者にして差別主義者の小林よしのり陣営はなぜ立憲民主党と仲良くしたいのか

立憲民主党の生みの親を僭称しようがどうでもいいが、立憲民主党はこれまで小林よしのりの思想的プロフィール(または彼の活動歴)を知った上で仲良くしてきた様子があるので、俺としては仲良くするも喧嘩別れするも好きにしたらという印象です。まあ小林のスタッフ時浦兼というのも小林と同程度には狂信的な歴史修正主義者なので、彼が騒げば騒ぐほど立憲民主党とは仲が悪くなるのでそれはむしろ立憲民主党が掲げたい価値にとってよいことなのではないか、わたしは立憲民主党支持ではないが。ちなみに時浦某の知的程度ないし思想傾向を推し量る発言としては以下のサンプルを参照のこと:
いかがだろうか、このツイートだけで近代的な合理性を持たない人物であることは明らかであった。これを見ても明らかでない人はおそらく笠原十九司『南京事件』(1997)さえ読んだことがないので恥じてください。

まあこういう狂信者につきまとわれると勝てる戦も負けそうなので立憲民主党にはお気の毒である、わたしは立憲民主党支持ではないのでどう転がっても他人事でしかないが。私が立憲支持ではないのは当然で、枝野本人が元徴用工裁判の件で歴史修正主義なのか法的な次元での話なのか知らんが韓国の判決が「遺憾」だと言うてるので、いずれにせよこいつらに期待するだけ残念な話でしかないわけである。(もう一つ支持しない理由は未だに公務員削減だかの緊縮策を掲げているところですが、ここでは触れません)。枝野氏ってこれで弁護士出身なので、本邦の弁護士の人権感覚のなさ(主語が大きくて本当にすいません)をよく示すいい例なのではないか。せっかく敗戦で手に入れた弁護士自治を取り挙げられても仕方なさそうである。俺だけが死ぬのは理屈に合わないのでお前らも一緒に弾圧されておけ。

こういう記事をさも残念なトーンで書く記者は及川健二氏らしく、俺にとってはそのことが残念である。極右と立憲は仲良くすべきだ!みたいな愚かな話を書いてて頭が物理的に壊れていないのか心配ではあるが、こういう残念な記者だったとは知らなかった。

読めない。上達が許される残り時間はあと少し

1日1冊では上達が遅いのではないかと思う。どうしても1日2冊にしたいのだが、しかしそれを Oxford Bookworms Library Stage5 でやるのはどう足掻いても無理にしか思えない。1日の時間はあるが日数が足りない。

2018年12月10日月曜日

メモ:計算機プログラマ Grace Hopper

毎度手遅れになりそうになってからモチベーションが出るのがあれやな。しかし今回は今までとはとりわけ状況が悪くなっている。もはや誰も俺を助けてくれるものはいないのでまあいろいろとこれまでの人生が走馬灯のように云々。なぜもっとはやくに多読を始めなかったのか知らんが、現在レベル5なのだが今年度中にレベル6に辿りつくのは相当困難であろう。レベル6は『快読100万語』でのとりあえずの頂上である。今はモチベーションも湧いてくるし一日あたりの時間もあるが、日数が圧倒的に足りない。苦しい。多読村掲示板に報告したくあるが、どうにもならん。

2018年12月9日日曜日

マクロンをギロチンにかけよ

この話を見るとジレ・ジョーヌがやっていることは革命のやりなおしみたいな話なので、彼らがマクロンをギロチンにかけることができるとフランス革命の偉大さは倍増するでしょう。まあ彼らは左派ではないのかもしれんが、俺としては棍棒ごときの国家権力なんぞには負けてほしくないと思う。というかマクロンを引きずり出して処刑するぐらい気合い入れてやってくれないかと思っている。 まあなんつうか、「マクロン大統領のためのギロチン」といったやたら不穏当な表現を抗議として提示できるのがすごいわね。「安倍死ね」つったぐらいで従来の左翼がびびってしまう本邦とはえらい違いである。

2018年12月8日土曜日

メモ:今日は国会前抗議があった #勝手に決めるな #1206国会前抗議

最近 Twitter を離れているので抗議がどうなっているのか全くわからないが、今日は久しぶりに抗議予定を見かけた。冬でもみんながんばるのがえらいです。ここで穏当な抗議の限界を痛感する者もいるのかもしれないが、今後戦術をどうすればいいのかは知らん。警官にぶんなぐられてもニュースにはならないように掌握されている様だしな?俺は今後も参加することはほぼないでしょうが、だからといってこれを支持しないということはありません。がんばって民主化してほしい。

Oxford Bookworms Library Stage 5 で 180WPM が出る

Ghost Stories (Oxford Bookworms Library Stage 5) で 180 WPM を越えたのだが、これは (ほぼ) 1回目なので今ここでやめて Stage 6 に行く、というわけにもいかない。 まあでも半年前に「読書速度が上がらない」とベソかいてたのが夢のようではある。もちろん正確な値ではない可能性があるし1冊だけの結果を重視する予定もないので、いずれにせよしばらくは Stage 5 にとどまる予定である。とはいえこのレベルが2時間台で読めるようになるとは思っていなかった去年に比べれば大幅な進歩ではある。

メモ:内田聖子「水道事業に民間参入を促そうしているのは誰なのか。内閣府PFI推進室を巡る利権の構造」

つまり我々はやな、オリックスやら竹中平蔵やらが本邦のオリガルヒ(新興財閥)になる瞬間をこの20年間ずっと目撃し続けているわけだな。オリガルヒについては俺はナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』で知りました。

水道事業に民間参入を促そうしているのは誰なのか。内閣府PFI推進室を巡る利権の構造

2018.12.05
内田聖子

表現内容中立規制は表現内容規制ではないと実質的に主張するBuzzFeed日本版籏智記者の表現の自由についての粗末な認識を嗤う

どれだけ弁解しようが「描かれているメッセージの中身は関係がありません」なんて話は帰納的推論の前には無力だな、反例を1つでもあらかじめ入れておけば済んだだけの話を今更無駄、という話を籏智 広太記者は書くべきだった。「[内容から判断して]入管への抗議の一環と捉えていますが描かれているメッセージの中身(=内容)は関係なく反応しました」といった説明など、語るに落ちているとしか言い様のない韜晦をなぜ垂れ流すに留めるのか。「アカウントはそもそも個人で管理しているものではないため、組織内で内容を決めた」と言っているのだからこの反人権ぶりは組織的なものだ、とも言えるし、なぜそもそも「入管の意図」を問うのかという点も詰めの甘さが光る。籏智 広太記者はよくデマ退治の記事で見かけたのでもっとマシな記者だと思っていたのだが、結局は「相手が認めるまでは事実にはならない」タイプの方なんですねえ。「首相が嘘を認めないので野党は攻めあぐねている」といった判断をしてしまう新聞とか、「自白するまで勾留を延長してやる」と息巻く検察と同根の発想である。

そもそも、「落書きは器物損壊罪などに該当する犯罪で、それ自体は批判されるべき行為だ」という主張自体がそれほど自明なものでもないことは、立川テント村反戦ビラ事件を見ても明らかなわけです(表現内容規制の効果を持つ表現内容中立規制という話)。したがって籏智記者はビラを配った者は良心の囚人と認定されることに不満をお持ちだということでしょうか。どうです、これが我が国の誇る知性です。

東京入管、難民に関する落書きに「止めましょう」とツイート 批判の声も



メモ:「メルトダウンじゃないだす」から7年かけてとうとう振り切れたキクマコ氏

「メルトダウンじゃないだす」から7年かかってとうとう振り切れたのねという感じである(おしどりマコ氏の件で既に振り切れていたようにも思うが)。最初は可愛げのある(むしろ全然ない)ただの正常性バイアスだったのが、どんどんとこじらせてとうとう自分でもデマと事実の区別がつかなくなった御様子である。自分のついた嘘に中毒してどうするんだ、というのはよく見る話かもしれんがこれはそれっぽい。

2018年12月7日金曜日

香港の記事は旧字で広東語?

読めない。香港の記事だそうです。こういう(旧字ばかりで)画数が多くて超絶にわけのわからない言語を誰もが書いてるのかと思うと、まあやっぱ中国語文化圏はすげえなという感じある。ないか。

京都購物中心 鄰近祇園及八坂神社!! 四条河原町酒店合集

千年之都「京都」不僅擁有古老傳統的街景,亦能享受與傳統文化並存的現代文明,不少人都喜愛再三造訪京都,探索京都不同的面貌。要體驗京都各式的美麗樣貌,京都自由行的行程中一定少不了京都四条河原町。今次編輯部找來京都四条河原町六間酒店,由親民價的舒適旅館到高價星級酒店都一應俱全,供大家參考比較!

2018年12月4日火曜日

鴨が川の中でもぞもぞしている様が大変ほほえましい。生きているんだなあという当たり前の話ですが。

残業代請求ソフトは表計算ソフトの欠陥を継承するか

この『残業代請求の理論と実務』の著者が開発されたというソフトウェア「給与第一」はExcel上のプログラムなので、Excelなどの表計算ソフトがもともと持っている欠陥から悪影響を受けやすいわけです。悪影響とは先のリンクに掲げてありますが、挙げられた3点のうちとくに上の2点が重要です:
  • あらゆる専門的なソフトウェアは、幅広い多くのテストで動作確認されるべきです。仮にテストが行われなかったとしたら、各機能が計画したとおり動いているのかどうか、どうやって確認できますか?反面、表計算ソフトではテストは特に必要とされていません。
  • 表計算ソフト上でコードのレビューを行うことは困難です。コードは何ダースもの、さもなければ何百もの小さいセルに散らばって隠されています。もし あなたがコードを注意深くレビューできないのならば、そしてもし他の人がレビューするのも難しい状況ならば、どうやって信頼性を確保できますか?

Daniel Lemire. 大切な作業に表計算ソフトは使わないように(本当に!)
俺はかのソフトがテストをしていないと言っているわけではなくて、表計算ソフトで作る以上テストがやりにくいしコードのレビューもしにくいという話をしているわけです。 この問題を解決するには、「給与第一」のR言語またはFORTRAN言語に移植する必要があるということではないでしょうか。そこで俺は横着してawkで書けないかと思うのですが、まあ大変だし無理でしょうね。理由は以下のツイートから: それ以上に問題なのは、移植したところで誰も移植版に命を預けようとは思わないということです。まあ俺自身が計算規則を理解するためにはいいのかもしれんが、俺は実データを持っているわけではないのでテストもできんしな。

メモ:正鵠を射すぎてて草

Oxford Bookworms Collection が絶版の様子

Oxford Bookworms Collection がOUPのサイトから消えていた。おそらく絶版になったのであろう。レベル6の上が求められるわけだが、確かにアップデートが必要だと思うので何か代わりのものが出てくるんだろう。買わないかもしれないが楽しみである。

2018年12月3日月曜日

たかが暴動程度で「民主主義ではない」とは随分と敏感肌だな

メモ:内閣情報調査室がでたらめを流す話

メモ:高校生は社会の縮図

2018年12月2日日曜日

github ええな

git は今までも使っていたが github を使いはじめた。Microsoftに買収されてからというのがアーリーアダプターでない証しと言える。ただし糞みたいな出来なので人に見せる気がせず、ドキュメントは整備しつつあるがここにはリンクを載せない。
しかし侍女のオブライエンさんとかベイツ夫人(『ダウントンアビー』シーズン2)のわかりやすい悪辣ぶりが大変はらだたしくて、俳優本人に対する敵意と役に対するそれを混同してしまう方も多いのではなかろうか。

2018年12月1日土曜日

メモ:百田尚樹本の売り方が「幸福の科学」本と同様である件

"ラッダイト運動"担当大臣と人間コピー機

この話、サイバーセキュリティー担当大臣の桜田が「これまでPCを自分で使ったことがない」話と併せて報道されるべきだよね。

System error: Japan cybersecurity minister admits he has never used a computer - the Guardian

Yoshitaka Sakurada also seemed confused by the concept of a USB drive when asked in parliament

日本政府は天皇制の担い手にしてしかも朝敵

日本政府は天皇制の担い手にしてしかも同時に朝敵であり実体としてはただの全体主義者、という話のようです。しかしこれ、アタナシウス派だったかの「三位一体説」っぽくある(ないか)。要は天皇を神輿とか駒としてしか捉えていないというだけの話なんでしょうが。

菅官房長官 大嘗祭「公的予算から支出の方針維持」

菅官房長官は午後の記者会見で、「大嘗祭(だいじょうさい)の費用の在り方については、これまでも宮内庁から秋篠宮殿下にご説明はしていると承知しており、改めて何らかの対応をすることは考えていない」と述べ、大嘗祭の費用は、前例を踏襲し、皇室関連の公的な予算から支出する方針を維持する考えを示しました。

また菅官房長官は「いずれにしても、今回のご発言は、記者からの質問に対して、あくまでも殿下ご自身のお考えを述べられたもので、政府としてコメントすることは控えたい」と述べました。
私は天皇制どころか象徴天皇制も要りませんので、したがって来年の10連休も不要です。

2018年11月30日金曜日

NHK NEWS WEB はクソ

NHK NEWS WEB はすぐ記事を消すから糞。あれを保存するサイトが要るかという話も要りそうだが、それよりNHKのニュース記事は縮刷版のない産経新聞と同程度の信頼性しかないって事実に打ちのめされる感ある。これが本邦の「公共放送」やで?後になってから参照するという可能性を絶無にしておきたい意図なんて邪悪なものしかあらへんやろ。

2018年11月29日木曜日

勝谷誠彦 passed away

悪人と言えるほどでもない小物は世にはばからずにさっさと死ぬということだな。

メモ:過剰診断"デマ"

これは「本義のデマ」なんだろうか?デマって貶める敵が念頭にあるものなんじゃないのか。
離婚などという話はどうでもいいが、やはり日猶同祖論に手を出してしまうなどの失態を見てしまうと結婚はしてられなくなるかもな、という河野景子氏の報道を見て思った。

メモ:日本三大女性ダン

「だんふみ」は檀ふみだそうです。

2018年11月26日月曜日

メモ:橋下徹が在職中のメールは公文書

次は在職中のツイッターへの投稿が公文書かどうか裁判しようぜ。しかしまあそれにしても「在職中のメールが公文書か否か」って電子メールがパンピーに使えるようになって30年以上経つんだからな、遅すぎると思う。

「盗撮罪」創設

「盗撮罪」だそうで、まあ俺はこれには今更どう反対しようもないわ。ほんとは表現の自由戦士だけでなくて全員が一致して反対すべき話ではあるけれど、女性の盗撮被害をタテにされるとまあ反対しにくいのはわかるからね。もちろん権力の意図はそんなところにはなくて、誰でもオイコラとしょっぴける刑事司法にとっての天国だし、報道とかとくにフリーの記者に対する抑圧が念頭にあることは明らかなのですが、これはもう外堀を埋められたと言ってよいのだろう。次から次へと変な話が出てくるなほんま。毎日新聞が今月24日付で率先して問題提起してるということで本当に度し難い屑ばかりである。

これに沈黙する憲法学者と刑法学者(他の分野の法学者も含めて)は全員御用だと断言してよい。たとえば木村草太先生、彼なんぞはほぼ確定だろうな。

2018年11月25日日曜日

かつて新自由主義にかぶれた者の告白

こういう話がもっともらしく聞こえる人もいるのかもしれんが、「第三の道的な感覚があった」とは笑わせる。単に「基本的人権という概念を獲得していなかった」というだけの話をこうやれば言い繕えるという例になっているな。

2018年11月23日金曜日

メモ:A.R.ホックシールド『壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』(岩波書店)

メモ:永井均『西田幾多郎 - 言語、貨幣、時計の成立の謎へ』

DOSBox-X 0.82.11 が出た

DOSBox-X release 0.82.11が出た。Mountain Lion+MacPorts環境でのビルド方法は前回までと同じ。SDLに対してコンパイルした版でのスクリーンショットが色が変になるというのは作った人の問題ではなく俺のパッチがおかしいという点も以前までと同じで、依然として治せない。(SDL2のスクリーンショットは正常。下の1枚目を参照)

エミュレーションの問題として、マウスについてはだいぶ解決したらしくカクテルソフトとかレッドゾーンとかのアイデスのブランドで共通して変だった挙動が治っている。いつの版から動くようになっているのかは知らんが、FDイメージ等からの起動も可能でサーク3なんぞはほんとにゲームとしてサポートされているレベルでちゃんと動くので感動している。以下にスクリーンショットだけ掲げておく。

音楽の遅れも一切ない(と感じる程度にはない)ので、この時点でこの部分のエミュレーションについては Neko ProjectII (xnp2, xnp21 の方だけかな?np2sdl2 は遅れがない) を先んじた感はある。全部が全部こうだというわけではないのですが、すばらしい出来だとおもいます。

2018年11月22日木曜日

こんなに洞察力のある人物が電通にいられることが不思議ではないですか、知らんけど。その点にむしろ違和感があるし、結局のところなにかのPR記事だったりしそうだわね。まあでもおもしろい話。 しかしこの話を真に受けるとすると、この国の小学校はソ連式だという話なので、この国は社会主義体制だったのだという話をうらづけるわねえ。 この国の初等教育はプログラミングとかそういう点の話ではなくてもっと根本的にまずい点をかかえてそうですわね。まあ間抜けでも真面目でさえあればいいような人物ばかり選抜していると(そうではないかもしれんが)問題は解決しなさそうである。

多読「快読100万語」に異議あり

異議があるというよりは、「100万語」では到底読めるようにはならないということです。SSSとか名乗る多読塾やらがノウハウとしてウェブで表を公開しているようですがあんなもんはデタラメです。「累積100万語のみを前提としてレベル0-6に割り振りました」というだけの話なら結果としてああいう表になるだけで、現実問題として「100万語だけで各レベルが150-200WPM以上で読めるようになりながらレベルを上げていける」という意味の表ではまったくないし、そもそも「100万語」を前提としてそれだけの読書量でレベル6に辿りつけるなんて、おそらくなんの理論的背景もない。酒井氏の『快読100万語』にしても「いよいよ頂上に来ました。読んだ量はざっと100万語。」(p. 188)ということなので、SSSの掲げる表が言う「100万語」と大して変わらない。まあ商売なら科学ではないし、なんぼでも適当なことは言えるわけです。だから、酒井氏が後に「100万語」を掲げたことに反省するというのはこれは正しいわけです。しかしどこのどいつが100万語で頂上まで来れたというのか、その読書記録を見せてみろという感じはするわな。俺の見せましょうか?もうすぐ1000万語やのにまだレベル4やで。

自分は現在 Oxford 大学出版局の Bookworms レベル4 であるが、いつレベル5に移ったものか迷っており、 というかいつまでもレベルを上げられないので、「いつかはペーパーバック」どころか、 レベル6に辿りつくまでにモチベーションが死んでしまうのではないかという恐れさえ持っている。個人でやっている上に指導者なんぞおらん。多読はぜんぜん辛かないですがレベル6までは手段でしかない。まあ辿りつく前にモチベーションが死ぬなどして多読をやめたら、このブログに「モチベーションの死」と題したエントリをつくって多読学習法を糞味噌に貶してからモチベーションさんには死なせてやるつもりである。とはいえ学習法自体はよいものかもしれんな、ただ個人でモチベーションをいつまで維持できるかどうかわからないので不安でたまらないというだけの話かもしれんが。

2018年11月19日月曜日

日本ファルコムのBrandishシリーズ(for PC-98)に韓国語,中国語&PC DOS版があった話

PC-98上の傑作アクションRPGとして(個人的に)呼び声の高い、日本ファルコムのBrandishシリーズに韓国語版と中国語版が存在することを知った。韓国語版は、1996年という出た時期からしても、当然ながらガラパゴス規格であったPC-98システムへの移植なんてことはなくて、Windows95への移植だと思われる(未確認)し、韓国語版も中国語版もおそらくPC DOS版だろう。そしてこのことは、Wikipedia英語版の記事にも日本語版の記事にも書かれていなかった。

※追記(2018-11-20): どちらもDOS版の模様。

韓国で日本文化が解禁になるのが1998年だったようなのでその前から移植と翻訳とかローカライズに取り組んでいた人がいるんだなと思うとBrandishのコンテンツ力たるや偉かったんだなと思うと同時に、そのコンテンツ力はせいぜい東北アジア全域どまりであった事実に思いを馳せて少しだけ涙した。まあドーラ・ドロンのようなビキニアーマー全開のキャラクターは女性差別が罷り通る未開の地東アジアだけで当時許された表現かも知れんしな、俺も当時は好きだったが、今ではそのまま再販するには許されない部分があると思う。

ちなみに韓国語版のサークIII (Xak 3)とかも存在するらしい。PC-9801の存命期間を考慮すると当然ながら1996年以前の移植なのでこちらはPC DOS版であろうか。もしかすると日本語でもPC DOS/V版は存在するんでしょうか、よう知らんが。韓国も中国も隣接しているのに本邦産コンテンツの及んだかどうかについて興味のない人は多いんだろう(まあそれはそうだろうが)、かつての日本車についての世界的普及ぶりに饒舌な人が多くいたのとは対照的である。でもこの道が2000年代以降本邦産業が活路を見い出せるひとつの道だったんだぜ、今はもう見る影もないようだが。

2018年11月18日日曜日

ダウントン・アビー2を見てみた。第1シーズンを逃したのだがけっこうおもしろいと思う。
こういう事案を見ていると、最近いろんなところで目にする「本邦エスタブリッシュメント達は国民国家を維持するつもりがまるでない」という話がたしかにしっくり来るなと思われるわけです。人の生活を人生を食いものにして儲ける人々というものの存在がこういった事案から透けて見えてくる(ような気がする)。きわめて合法的な手続なので合法的にやりかえすしかないわけですが、制定された法律の実態が人権侵害の制度化だったらそういうのは無効だという憲法の前提が裁判によっても担保されない現状を見るととっくにおしまいっぽいわけですよ。たとえば、入れ墨は医療行為でないみたいな判決(これ自体はおそらく素晴しいことですが)は出せても、櫻井よしこと西岡力が病的な嘘つきだと判断するできるほどには遺書を用意してこない裁判官ばかりだというこの現状をごらんください。ダウントンアビー2で運転手のアイルランド人のブランソンが、イースター蜂起でUK軍に親類が殺害されたのを恨みに思って「UK軍にどうしても一泡吹かせてやる」と気合いを入れる気持ちがすこしわかりますわね。知らんけど。

2018年11月17日土曜日

はてなダイアリーの下書きがはてなブログの移行を直前にして全て消失した話

はてなダイアリーからはてなブログに下書き記事を直接インポートする術がない。いかにも日本企業のやりそうな片手落ちの仕様である。津波は発電所敷地内に入って来ないから非常電源設備は地下でよい、みたいな判断とすごく似ていそう。まあ福島第一の一号機 Mark IはGE設計からの変更を一切許されなかったそうだから東電のせいではないかもしれんけど、「津波は空港内に入ってこないから電源設備は地下でよい」という話とは似ていそうだ。

※追記(2018-11-20): 上の問題を解決するため、以下のように手動の策を講じた。はてなダイアリーとはてなブログ全体を非公開にした上で、下書き記事を総て二度にわけて発表にしてからインポートをこころみたが、一度目に選択して発表にした10件以上の記事が総て消失した。はてなブログへの完全移行を直前にしてこのはてなダイアリーの挙動というのは、本当に日本企業の仕事の質を証明してしまっている(主語がデカくてすいませんが本当に腹が立っているためお許し下さい)。なんとか下書きを復活できないものか。
画面は32bppでpngにスクリーンショットをとるときは8bppだが、そのときの場合分けがないためかIntel Macでスクリーンショットとったときに32bppのときと同じことがおきる。どうやって解決すればいいのか。

2018年11月16日金曜日

世代的にWindows 3.1 は触ったことがないのですが、これをDOSBox(-X)上で触ることができないものだろうか。
github で DOSBox-X のIssueを見ていると最近、高頻度でPC-98エミュレーションの不備を連続でポストしてくる変人がいるようでどうにも頼もしいなと思っていたら、公開されている日記まで辿ることができた。どうやら2000年代初頭の未踏ソフトウェア創造事業に採択された開発者らしい。そりゃ道理で頼もしいはずだと納得したのでDOSBox-Xの未来は一層磐石になったにちがいない。しかし外国語で整備されたドキュメントの壁を乗り越えて開発しにくるアメリカの人といい未踏の人といいすげえもんだな。おおかたKMCとかの人なんであろう、知らんけど。

2018年11月12日月曜日

メモ:防弾少年団出演中止の件

参考文献をつけたことで怒られた思い出

指導案に参考文献をつけると教育実習先で指導教員から怒られたことを覚えている(たかだか2,3年前の話である)。俺の実習先での指導担当は教師としての力量のある、しかしこのように学のない初老の人であった。彼は「自分の言葉で書く(しゃべる)こと」が参考文献の存在とは競合すると考えていた。これらの事実から、かつての大学教育がいかに無惨であったか、またはそれによっていかにいいかげんな学士様が輩出されていたかを知った。実習の最後に、彼は「君は論文が書きたかっただけなんだろう?」といった捨て台詞を残した。要は俺がアカデミックキャリアの落ちこぼれであったことを揶揄したらしいのだが、しかし修士で教育課程を終える人間なんぞざらにいるわけで、そういった揶揄は事実としても当為としてもおかしな話だよなあ、というのも、参考文献の重要性なんぞは学士時点で全員が認識していて当然の話なわけです(知らない人はレポートの書き方本を参照)、はずかしながら俺自身も学部時点では殆ど認識していなかったが。 教育学部が「身分が低いものとみなされて」きたという話を見て、まさにこういった教員は政策的に組織的に愚鈍さを保つように養成されてきたのだろうと思い至るようになったのが本日この夜更けである。もちろん戦前においては複線性を持つ学校制度だったので師範学校は身分の低いものとみなされていたという事情はなんとなくわかる。たとえば師範学校は中学校を目のカタキにするという記述が『坊ちゃん』にあったように。この師範学校生が持つ苛立ちは身分が低いものとみなされてきたことによる抵抗だったんだろうが、そういった身分制度が戦後になって単線性の学校制度になってからも隠れた身分制度として(もしくは隠されてなくて)ずっと続いていたということなんだろう。そのことはこのツイートを見て始めて知った。それにしても、愚鈍さを保ちながら学校教員は修士修了にしようと考える人らは、もちろんそんな後者の政策には乗り気ではないだろう。俺の指導担当だった教員なんぞは、文科省から見て模範的な養成例だったに違いない。

メモ:参考文献は大事

2018年11月10日土曜日

こころの時代~宗教・人生~「外国人収容者と共にありて」

「こころの時代~宗教・人生~」というシリーズのタイトル「外国人収容者と共にありて」を見たのですが、制度の問題を個人の問題として捉えるのはなぜなのか。 この牧師さんは立派な方だけれども、これはそれだけの話でもない。
難民認定を待つ外国人などが収容されている長崎県大村入国管理センター。強制退去を待つ身だが、帰国すると身の危険があるなどの事情を抱え、長期収容が常態化している。先の見えない日々の中で極限状況に達する人たち。牧師の柚之原寛史さんは2005年から13年間のべ3800人と面会を続け、その悲痛な声に耳を傾けて来た。全国に例のない礼拝活動もしている。その背景には、彼自身が経験した人生の苦しみや目覚めがあった。

2018年11月7日水曜日

被曝による甲状腺癌の件に限らず、3.11後の菊池誠氏らの行状は水俣病のときの清浦雷作や戸木田菊次と同じ棚に入れて記録すべきでしょうねえ。3.11からもう8年なんだからすでにおやりになっている方はなんぼでもいらっしゃると思うが。

おれもアメリカ国民になりたい(真顔)

まあしかしアメリカがすげえなと思うのは、ものすごい狂信者というか絵に描いたような邪悪が大統領になっても、そこから引き返してこれる(かどうか知らんが、少なくとも人々がフットワーク軽く立ち上がる)ところだな、まだこの時点で中間選挙の結果は出てないが。そこへ行くとこの列島の人々はそこへ辿りつくまでまだあと数百年は要るのではという感じある。俺もこの列島のそんな時代に生まれてみたかったが、俺が生きているうちにそんな輝かしい時代は来なさそうだ。みんながんばれよ。まあそれに今俺がアメリカに行ってもスタバの店員もつとまらんだろうし、スキンヘッドのスプレマシストか白頭巾のクランズメンにストレンジフルーツにされて終わりそうである。
その前となるとやっぱ織田信長とか豊臣秀吉になるんすかね?徳川慶喜は死んでないしな。

2018年11月6日火曜日

「夫のちんぽが入らない」はまじめなテーマなんでしょうけど、「夫のパンチが入らない」とかいうタイトルにするとフィストファックを試みる夫妻っぽくあって急にやらしくなりますね。
NHKのWEBニュース記事をローカルに保存する手立てが必要だな。報じてから1週間で記事が消えるのがこの国の「公共放送」を名乗る組織の仕様なんだから、公文書が1年未満で廃棄されたってすくなくともこの公共放送には文句言う資格なんぞなさそうですわね。

DOSBox-X 0.82.10 (2018-11-03 23:00) が OS X (Mountain Lion) でビルドできた話

リリースはこちら。コンパイルにあたって以前の版(たとえば0.82.7)と変わるところはない。現状ではMac用実行ファイルのうちSDL2版は、描画に surface しか選択肢がないので使用には適さないだろう。SDL1版は opengl とか openglnb が選択肢にあって、画面いっぱいまで伸びながら滲まないフルスクリーンが可能である。たったこれだけのことがSDL2版にはできないのだが、しかし思い出してみるに Neko Project II (np2sdl2だったかxnp2だったか忘れたが) にだって依然としてできていないんだからそんなに簡単な話ではないのかもしれない(どちらもSDL2を使用するのでそれはありうるかもしれない。まあ単に需要がないだけだったりするのかとも思うが)。
まあしかしgithubに上げると外人(失礼)がわらわら寄ってきて英語でissueを連発してくるのでうざいと思ってしまうような本邦の人間にはgithubなんぞ向いてないんでしょうね。英語の壁だけでなくて協力の壁とか本邦人にはいろいろ壁がありそうだ。

2018年11月4日日曜日

口入れ屋, レントシーカー, シカゴ学派

まあしかし労働者派遣法改正とか高度プロフェッショナル制度で出張ってきた口入れ屋のレントシーカーもといシカゴ学派政商のおかげで本邦は格差社会になったのだ、この政商こそは正真正銘の悪魔だ。という意見はそれほど突飛なものではないと思うんですが、そうだとすれば、そんなに皆で彼が悪魔であるとの認識で一致しているならエクソシストが出てきてお祓いするもんなんじゃないんですかね。 とはいえ立法府で誰が悪いのかという話になるとすれば彼ではなくやはり与党の皆様であろうから、ここは一人一人減らすしかないんでしょうか。まあ歴史修正主義に用意に絡め取られてしまう立民もとい枝野には無理だと思いますが。

2018年11月3日土曜日

文化の日は日本国憲法が公布された日です!

けっして、どこぞの自称帝国の君主の誕生日だったからめでたいのではありません。そんなものは犬にでも食わせてやりなさい。

2018年10月31日水曜日

日/仏バイリンガルのカップルを見た

日本語とフランス語をちゃんぽんで話すバイリンガルのカップルがスタバにいる。ほんとうにすごいなと思うのが、日本語とフランス語の切り替えタイミングがまったく予測できない(フランス語のほうはほとんどわからないためだろうけれど)。 フランス語も日本語も母語っぽい発音なのでまあ完全にバイリンガルなのだろう。そんなのが二人でいるというのは確率的には兄弟というか姉妹なのではとも思うのだけどカップル席におすわりだからよくわからん。かれらが遊ぶ遊びとはどんなものか知らんが、さぞかし楽しい遊びなのであろうと思うといやな汗が出た。

司法による救済が不可能であれば私的制裁が横行するだろう

いやしかし本邦の裁判所をみてて思うわけですが、原発再稼働の話に限らず、一定の傾向がありますよね。どうやら、国家は無謬であるという荒唐無稽な仮定を念頭において判決を出す狂信者の巣窟になっているようだ。

司法による救済が不可能なのであれば、最後の合法的な闘争の道が閉ざされてしまうことを意味するので、 そのことを人々が確信した暁にはもはや私的制裁の応酬しか残らないんじゃないでしょうか。 詰まる話が「東電は無罪」とか「再稼働許可」とか「無償化除外は合法」とかやってみろつう話ですわね。 東電が無罪だったらみんなショットガンを持って責任者を吹き飛ばしに行くのではないか。被曝被害者がそれだけ頭が弱いということを言いたいのでも思っているのでもなくて、民族的マイノリティを狙い撃ちにするヘイト政策の場合はその当事者が、ということを言っているわけでも思っているわけでもなくて、被害当事者でなくても正義の名において私的制裁を行う者が現れるだろうということです。まあ予想だけどたぶん本当になる。

2018年10月30日火曜日

「日本は東北アジアの秩序再編という動きをキャッチできていないのではなく『変わって欲しくない』と思っている節がある」


――朝鮮半島の平和プロセスの中で日本に望む点は?

1945年以降、日本の選択がここまで国際的に重要となった時期はないと見ている。ただ、日本がこれまで取ってきた北朝鮮政策の歴史があるため、日本が声を上げても北朝鮮や韓国が真実性をもって受け入れるかは疑問だ。

だが、米国に対し「せっかくの情勢を雑に扱わず、(北朝鮮に対し)もう少し柔軟に対処してはどうか」と伝える場合、トランプ大統領は「どうした!」と驚きつつも、耳を傾けるだろう。

韓国としてもそうした動きを望んでいる。しかし、日本は東北アジアの秩序再編という動きをキャッチできていないのではなく「変わって欲しくない」と思っている節がある。

米朝関係が改善される場合、日本と韓国の保守政権の基盤となってきた北朝鮮に対する敵対心は、存在できなくなる。安倍首相が日朝首脳会談を行う場合、こうした点を踏まえて議題を設定するべきだ。
徐台教(ソ・テギョ). 丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官へのインタビュー.

2018年10月29日月曜日

世の勤め人は慢性寝不足だそうです。そして高プロの適用拡大と来ているのでまあみんな死にそうになったりのたうち回りながら死ぬところからやりなおしやな。ざまあ感はないがこちらから手伝いはできないのでせいぜい各自で持ち場を死守してがんばってほしい。

メモ:自己責任論で張り切った者は誰か

以前の人質事件と同様の「自己責任」論ないし「プロ人質」なる中傷等を行った者の発言をいくつか記録しておく。いくらイデオロギーに目が眩んでいるとはいえ、実名で加担するとはいよいよ社会の底が抜けているという印象がある(大きい主語)。大物から小物まで取り揃えております。






「私独自の意見は、特にない」のだそうです。中傷する他人の発言を散々並べておいていやはや何という韜晦ぶりだなとは思うのだが、まあこれがやり口なんですねという気づきを得た(何のやり口かは知らんが)。はやく定年になって黙ってくれることを祈るばかりである。
以下をご覧下さい、「私独自の意見は、特にない」方がとくに(何らかの点で)気になった意見だそうです。 しかしとはいえプロが賛同する意見が匿名の素人ばかりか高卒の吉本芸人だというのはすごいな。国費で養成された法学のプロがこれだけ劣情を迸らせているというのは、(東大)法学部はまさにネトウヨを正しく選抜して来たんだなという感慨がある(主語が大きい)。なりふり構ってないようなんだが、一方でまだ「意見は特にない」という程度にはまだ構っているという奇妙な話ではある。 まあ既に勝ったつもりでいらっしゃるんではないか、何の勝負かは知らんが。しかしまた、ここで挙げられている人たちというのは311後の正常性バイアスで鳴らした人ばかりなので、ネトウヨと正常性バイアスには親和性があったりするんだろうか。

2018年10月28日日曜日

DOSBox-X では EVE: Burst Error ほかシーズウェア作品が動く

DOSBox-X の次回リリース(現時点の最新版はv0.82.9なので次は10)では EVE Burst Error のテキスト部分が2バイト文字含めて出せるようになったとの由である。以前Issueで上げられていた、PC-98のC's Ware 作品のいくつかで2バイト文字が表示されないというエミュレーション状況(v0.82.6時点)が改善されたとのポストを見た。いやはや開発者の人はすげえもんである。

ちなみに、同様の症状を持つゲームは同じ C's Ware 作品において少なくとも5作ある(上のEVEを含む):
  • 禁断の血族 (1993)
  • 悦楽の学園 (1994)
  • DESIRE 背徳の螺旋 (1994)
  • Xenon -夢幻の肢体- (1994)
  • EVE Burst Error (1995)
ここで特筆するべきはおそらく『禁断の血族』である、というのもこれは最新版の Neko Project II では描画が変なのでプレイ可能という点でこちらにアドバンテージがあると思われる。もしかしたらMAMEでもエミュレーションが改善されてるのかもしれんが確かめてはいない。更に、『GLO・RI・A ~禁断の血族~』はv0.82.6時点でプレイ可能であり、とくに改善があるかどうかは知らん。

2018年10月27日土曜日

橋下よ、辛坊治郎の悪口はそこまでだ

橋下徹氏によると、ヨットで遭難して国費で救出された辛坊治郎氏は英雄なわけがないそうです(知ってた)。とはいえ辛坊氏が英雄でないのは国費で救出されたからというよりは元からダブスタのクズ野郎だからですね。 しかしまあなんというか絵に描いたようなクズ野郎というか。なぜ「感謝すべきだ」ではなくて「謝れ」なのか、というのは他の人も言うてはるが、彼のこの理屈を支えるイデオロギーが「最小政府の思想と人種主義の結託」であるという解説をしてほしいです。

2018年10月24日水曜日

メモ:危険な地域に行くジャーナリストの意義(の4コマ漫画)

これはいつの新聞なんだろうな、日付どおり今年の8月15日か?
カタールに働いて返せとか言っている奴もいらっしゃってまあ狂信者はどこにでもいるなという感じですね。 「人に迷惑をかけないで生きろ」とかいう道徳を実践する人は、このように他人に牙を向くので結局こんな道徳なんぞあってもなんにもならんのだろう。

身代金はカタールが支払った?

人質解放に直接関与もしておらず身代金を払ったのは日本政府ではないということであれば、安田氏は日本政府に借りは一切ないということで結果としてはよかったのかもな。したがって彼がパスポートを取り上げられる理由もなさそうである。

しかし交渉してはいけないという話は本人の意向だったかもしれないわけだ。まあ代弁した友人が多数いたこともあり彼が実際その意向だったとしても驚く必要はないだろうが、非当事者である私としてはそれを真に受ける必要がないしそれよりは救出する原則を打ち立てた上でそれを落ち度として旅券を没収したりすることのないように運用させる方が大事というのはこれまでの通りであるし、なぜか自分をジャーナリスト関係者に内面化してしまう間抜けが多数いたこともこれまで示した通りである。まあ非当事者のこういった意見を「妨害」と位置づける敏感な間抜けもいるのでなかなかようわからんもんやな。カタール政府が交渉したとして、そういった外野の声が救出にどれだけ響いたのか?または響かなかったのか?ということを総括したほうがええんちゃいますかね。ちなみに俺は、外野の声なんぞ良くも悪くも一切影響してないと思います。なので街頭に出て政府は安田氏を救出せよと叫んだ人間も、俺と同様に全くの無力でした。ということでええのではないですかね。

しかしまあ日本政府は関与どころかおそらく一切把握していなかったようです。「内閣官房国際テロ情報集約室が統括する国際テロ情報収集ユニット中東班」なるものがあるらしいのですが、これが菅が会見で言うてたところのユニット("a special anti-terrorism intelligence unit Tokyo established in December 2015")なんだろう。しかし夜11時におおいそぎでやる必要はなかったというのが普通の見方のようだし、おそらく日本政府も予期していなかったのでおおいそぎで会見したというところなんではないのか。これでインテリジェンスだーとか言うてたら臍で茶が湧くというものだ。結局首相にできたことと言えば、内閣調査室の私物化と秘密警察化ぐらいのものだということだろう。まあ『善き人のためのソナタ』見てシュタージはあかんなと思う人が中にいることを期待しますが、公文書をいとも簡単に廃棄するお前らはシュタージのレベルにも到達できんだろうて。知らんけど。
うまい瞬間で御用をつかまるものだ。えらい監督さんだなあ、いやほんとに。この漫画家は御用だけど学者じゃないから御用学者とは呼べんわな。 なお、放射線防護のための「線形閾値なし」というところを自然言語にてもっとも正確に表現するための手段は「$y=ax$ のかたむき $a$ と変数 $x$ をそのまま残して自然言語文に埋めこむ」なんだろうな、解決になってるのか知らんが。「なし」だと $y=0$ を意味するので明確に誤りですわね。

終 #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ

安田純平氏が解放されたとの知らせを聞いたのでよかったよかった。日本国が一切の動きを見せず3年が経ち、配偶者の方が会見をしてから2ヶ月で解放された。というのが事実である。したがって、解放との因果関係上の原因が、配偶者の方の会見だったということはあるんだろうか。

NHKニュースチェック11が常岡浩介氏に問い合わせたところ、彼は「突然解放の知らせを頂いた」と答えた。これを真に受けると、彼は安田氏解放までの経緯を現時点まで一切把握していないと推定できる。人質解放の経緯を知らない人間がなぜ事情通の顔をしていられたのか?とは思う。まあ不思議なことがあるもんだ。「俺を政治活動に使うな」との言い分もえらくナイーブな話なので、ほんとうにジャーナリストがこれを言っているのかという戸惑いはある(し、確認してみないとわからないがたぶん言ってないのではと思う)。

今後は、以下のような「政治課題化すると救出できない」教がどのようにしてそういう信仰を持つに至ったのかを説明すべきなんじゃないですかね。もちろんこんなお互いに匿名の素人がすべき話ではないのでプロがやるのを待つべきでしょうが、結局Newsweek日本版に書かれてた話がいちばんまともだったっぽいわな。
まあ今後は以下のツイートの通りである、といってもクソ自己責任論から安田氏を守るというのは若干おこがましいので、クソ自己責任論からこの世論を守るというぐらいでいいのではないか。要は自己責任ではないという主張で公共空間を埋め立てればいいわけです。そう思ってるなら今から実行しろよ、俺は既にしている。まあでもこのアカウントも救出されるまでずっと黙ってた口なので、どこからそういう「政治課題化すると救出できない」教の信仰を仕入れてきたのかについては興味がある。

2018年10月23日火曜日

『SUITS/スーツ』を名乗る糞がリーガルドラマを名乗る罪深さについて

フジサンケイグループに出せるクオリティとしては上限目一杯まで絞って制作された作品であろうことは認めますが、まあこれが失われた20年の集積点であることを思わせるに十分な出来であった。早い話がゴミということです。俺の青島俊作を返せ(?)。

フジサンケイグループにとって弁護士ドラマ(またはリーガルドラマ)と言えば、彼らはこういう会社の取り合いみたいな私人間の争い(第三話)しか思いつかないわけです。社会正義を実現するとかいう類いの話でさえない。てめえのオキニのブランドが海外移転すると困る、約束もあったしという程度の「俺の美学が許さねえ」みたいな私小説級に世界の狭い話を流されても困るんです。

そして出てくる弁護士は意味もなく優雅ですし、織田裕二は部下にも常に優雅であれと迫る勢いです。彼は威張るときも優雅に威張り自慢するときも優雅に自慢し、同僚に出し抜かれて意気消沈するときも優雅です。おまえはあほかという話でしかない。織田裕二弁護士がメインなのか鈴木ダイスケが経歴詐称しながら非弁行為 やるという話がメインなのかはわからんが、いずれにせよ痛すぎるし、後者だと特にプロの仕事をなめているという点で非常に問題がある。

さらなる問題はフジサンケイグループの抱く弁護士像というのがこんな感じの優雅な奴らでしかないということを意味し、ひいては世間一般も同様なんだろうということです(主語がやや大きくなりました)。もちろん大企業ばっかクライアントに持つパートナー弁護士とかだと実際こんなもんだろうとは思う(俺のパートナー弁護士についての基本的イメージはジョン・グリシャム作品に依っている)し、これでは優雅さを描写しきれてない恐れさえある。けれども現実の弁護士は、自らを「弁護士」と名乗る野村修也先生ばかりではないし、俺を含めて皆もそう解すべきでない理由がある。

弁護士は国民に存する主権の実質部分を担ううちの主要な職業なので、その質と量が権力の腐敗を阻止する上で決定的に重要なわけです。弁護士がせいぜい私人間の諍いで儲ける商売でしかないというイメージが定着していることは、私人間ではない戦いを担うなんてイメージはほぼないかまたは全くないってことなわけです。おとなりの韓国だと映画『弁護人』では国家権力とギリギリと渡りあう弁護士が描かれているし大統領も弁護士かつ民主化運動出身だったりする。本邦でもいないわけではない、古くは正木ひろしとか、最近だと官邸前抗議行動に出前して見守るとか関西だと民族的マイノリティとかの弁護をされる方とか無令状GPS捜査の違法性を勝ち取る人がいるが、しかし全体としてそうはなってないし、その結果がこのドラマの提示するイメージです(実際そうなってほしいという制作側の意図が込められていることは割り引いた上で)。本邦に存在する弁護士は、憲法制定までは国民議会を解散しないとテニスコートで誓うタイプの人々ではなく、企業の役員とワインを開ける社会のフリーライダーであるわけです。インハウスについては知らんが量としては無視していいんじゃなかろうか。

したがって本邦の現状がこの有様なのは当然の帰結だと思うわけですが、フジサンケイに作れるリーガルドラマの敵役に国家権力が存在しなかったり争いが社会正義を実現する類いのものではないという事実が本邦のみなさんのリーガルまたは主権リテラシーを測る上で重要な指標になっているんじゃないでしょうか。そこへ行くと『オクニョ』なんかはすごいぞ、あれは中世か近世の話だが、国家権力と戦うにはどうしたらいいかと日夜考えているし、もっと地に足つけて勝負している。さっき引いたジョン・グリシャムだって、例えばパートナーに昇格間近の弁護士がすげえファームを辞めてホームレス専門になる『路上の弁護士』という話だってある。話の種類が違いすぎるので単純に比較はできんかもしれんが、意味のない優雅さにあこがれるのは20年前に卒業すべきだったの(もちろんそれができたらこの現状はなかっただろう)であって、もっと地に足つけて話作れってこった。

調べてみると原作はアメリカの人気シリーズらしいので俺が偏見を持って見ていただけなのかとも思ったが、話がおそろしくつまらないのは事実なので翻案する際に本邦側の脚本家が意図的につまらなく改変しているのではと思うに至った。というわけで原作のファーストシーズンだけでも見てみる必要がありそうだ。

2018年10月20日土曜日

『フェイクニュース』を名乗るTVドラマのフェイクニュース性について

NHKでドラマ『フェイクニュース』なるものをやっているようだが、まあ定見のない脚本家に書かせるとこうなるという見本のような出来である。もともとフェイクニュースは人種的偏見や左翼(またはアメリカふう「リベラル」)への敵意を扇動するプロパガンダのうち事実に基づかないものを指していたところ、そこを思いきり意味を変えてきたように見える。まあリベラルへの敵意扇動はべつにどうでもいい(ヘイトスピーチじゃないので)が、そこらへんの理解がぐちゃぐちゃになっているとこういう統合失調症の患者みたいなものをフェイクニュースの送り手として描くようになってしまうわけである。現実に存在するフェイクニュースの送り手は「弱きを助け強きをくじく」ためにやっているのではなく、もちろん精神疾患なのでもなくて単純に悪意でやっているのである。もちろんその悪意が、精神疾患に由来する妄想に駆動されている場合はあるだろうけども。

そもそも現実にはきわめてありえない対立構図に受ける。「企業が一方的な被害者」といった設定がまず公害の歴史からみちびかれる経験則に反している。水俣病におけるチッソの役割って被害者だったか?「技能実習生とよい関係を結んでいる企業」という設定に関しても受けた。 もちろん企業が被害を受ける例も現実にはある、たとえばフジテレビへの抗議デモ(爲手はネトウヨ)とかロート製薬への抗議デモ(爲手は人種差別団体の在特会)とか。 しかしその場合爲手を見ればわかる通り、彼らは金も頭もない冷遇された中高年で社会正義の実現を目指しているなどということはない。彼らが目指すのは差別主義者にとっての千年王国である。

だいたい「金も頭もない冷遇された中高年」を加害者像にして彼らを治安に対する脅威だと見なすのは、『ネット炎上の研究』に対する理解がなさすぎるのでは(俺は読んだことないが)。たとえば「若い人ほど炎上に参加している」とか「裕福な人ほど炎上に参加する」現象とは明らかに乖離があり、その点でドラマのサルスベリは現実を反映していない、というか少くとも典型例ではない。というかよく本邦ネトウヨ界隈にあるフェミニズムへのカウンター運動としての「弱者(中年)男性」「キモくてカネのないおっさん」論に対するエサやりにしかなってなくないですか?

下の記事の大阪市長とかを見てみろよ、「慰安婦はなかった」とか言うのもフェイクニュースの例であるが、このとおり送り手(または真に受け手)である吉村氏は悪意に基いて行っているし、その悪意は人種的または性的な差別意識に基くものである。差別は意図ではなくて効果の有無で測れとか言う基準があるらしいが、この歴史修正主義に関しては悪意を推定して問題ないのでは。すくなくともこの吉村氏は、精神疾患に由来する被害妄想に侵されているわけではない。

脚本家は野木亜紀子氏という方らしい。この方は現実に起きた事象の単純な順列組み合わせでシナリオをでっち上げられると考えているんだろう。基本的人権に理解のないドラマの書き手なんてプロパガンディストの類いでしかない。渡りに船と利用されてしまったのか、奇貨として自ら名乗りを上げたのか知らんが無様なものだな。ハフポストの宣伝記事を見たが「ちょっと間違えた人を徹底的に叩いていたら、誰も生き残らない」とか「正義の棍棒」などと手垢のついたクリシェを振り回されていたので色々とお察しである。「権力」とか「権威」といった要素を捨象して総ての人をフラットに扱えばまあそう見えるかもしれんが、まあ色々と残念な御様子であった。

大阪府は歴史修正主義陣営の牙城

大阪府は大変なことになっておるな。しかしこれが90年代からの(トピックを慰安婦制度に限らなければそれこそ東京裁判からの)歴史修正主義者による運動の成果だったということです。もはやこれを狂信者または狂人と呼ばずしてなんと呼べば正確なのか、まあ皆さんで考えてみてください。

2018年10月19日金曜日

メモ:いつかよむ

旧帝大の大学院を金満家の子弟のみが行けるようにすることによって実現できたのがこの「そういうやつのいい論文はみんな英語」という状況なんでは。知らんけど。

2018年10月18日木曜日

バケペンを振り回す白人カップルを見た

バケペン(ペンタックス6x7)を振り回す白人のカップルをスタバで見た。まあお前ら日本人ときたら、カメラは手に入れても女子を手に入れることなんか到底叶わない人間ばっかりだもんな(主語が大きい)。まあ知らんけど、少くとも俺はそうです。バケペンを振り回していた彼はしかし、どうやってバケペンで彼女と遊ぶんだろうな?それはもうさぞかし楽しい遊びであろうな、と考えるだけでいやらしい汁が出る向きもあろう。

メモ:「おしどりマコ立候補」の件につきハッスルしていたのは誰か

上の記事にもとづき、2015年の左巻氏の件以降にハッスルしていた人間を記録しておく。なお左巻氏自身も最近蒸し返す記事を投稿している(記事参照のこと)ため、ここに含まれることになる。 今になってみなくても、当時から東京はやばいという話や予想はあった(牧野氏もそう予測していたというのは『原発事故と科学的方法』で)わけだし、SPEEDIがその拡散予測を見せていれば済んだ話だったんじゃないのか。 上の記事は事実として東京の線量が震災直後高かったという最近のものである。であれば、AERAの『放射能が来る』煽りにしたって(なぜ東京の人間が被害者ポジションを取るのかに問題はあるとしても)事実問題で言えば間違いではなかったわけだ。 そして甲状腺癌が1年目から増えたというチェルノブイリの話もあり不誠実なUNSCEARレポートの問題もあるわけなので、これらを踏まえた上で「デマ」というのはだれを敵として見ているかという立場を明かにしているわけだ。理学博士は怖くて叩けないがおしどりなら叩けるというハッスルぶりについても、これはおそらく性差別を内面化した話し手によるものなんだろう。それとは別に、「認知に歪みのある理学博士」という問題もある。彼はここに挙げた通り、震災直後の「メルトダウンじゃないだす」から一貫してハッスルし続けている。