どれだけ弁解しようが「描かれているメッセージの中身は関係がありません」なんて話は帰納的推論の前には無力だな、反例を1つでもあらかじめ入れておけば済んだだけの話を今更無駄、という話を籏智 広太記者は書くべきだった。「[内容から判断して]入管への抗議の一環と捉えていますが描かれているメッセージの中身(=内容)は関係なく反応しました」といった説明など、語るに落ちているとしか言い様のない韜晦をなぜ垂れ流すに留めるのか。「アカウントはそもそも個人で管理しているものではないため、組織内で内容を決めた」と言っているのだからこの反人権ぶりは組織的なものだ、とも言えるし、なぜそもそも「入管の意図」を問うのかという点も詰めの甘さが光る。籏智 広太記者はよくデマ退治の記事で見かけたのでもっとマシな記者だと思っていたのだが、結局は「相手が認めるまでは事実にはならない」タイプの方なんですねえ。「首相が嘘を認めないので野党は攻めあぐねている」といった判断をしてしまう新聞とか、「自白するまで勾留を延長してやる」と息巻く検察と同根の発想である。
そもそも、「落書きは器物損壊罪などに該当する犯罪で、それ自体は批判されるべき行為だ」という主張自体がそれほど自明なものでもないことは、立川テント村反戦ビラ事件を見ても明らかなわけです(表現内容規制の効果を持つ表現内容中立規制という話)。したがって籏智記者はビラを配った者は良心の囚人と認定されることに不満をお持ちだということでしょうか。どうです、これが我が国の誇る知性です。
東京入管、難民に関する落書きに「止めましょう」とツイート 批判の声も
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