2018年8月31日金曜日
TVドキュメンタリー『NHKスペシャル: 祖父が見た戦場~ルソン島の戦い 20万人の最期~』(2018)
昔、一人称視点RPGをやりたかったという話
- Wizardry 外伝 (I–IV, DIMGUIL)
- Wizardry (1–8)
- Might & Magic (1–?)
- 真・女神転生 (1, 2, if..)
- King's Field (I–IV), Shadow Tower
- etc.,
- Wizardry 外伝II
- Dungeon Master II: The Legend of Skullkeep
- King's Field (I–III)
2018年8月30日木曜日
テレビ朝日スポーツコメンテーター宮嶋泰子のコメント精度が酷い件
宮川氏の言い分の通りだとするとパワハラでもあるが、宮川氏の言い分とは関係なく暴力事件でもある(可能性があるだけなんだっけ?)というだけの判断ができないと危うすぎて見てられんだろう。 彼女はテレビ朝日のスポーツコメンテーターだと知ったのですが、これはいったいどういう話なんでしょうか。
アニメ映画『聲の形』(2016)
石田も西宮も一人親家庭だったり、石田の姉の夫は(おそらく)日系ブラジル人だったりしてて、大垣のあたりの事情をよく反映した設定なんだろう。なんというか縁遠い世界だ。
総体として話をどう評価していいのかはよくわからん。思うに、加害者の主人公が被害者と和解もせずに仲良くなる話というのは、聴覚障害の事情をどれだけリアルに表現していたとしてもありえないという印象を受ける。西宮の母親も久しぶりに石田に会って平手打ち程度で済むというのもちょっとあれ。普通なら「二度と関るな」とか警告したり裁判所に西宮の自宅と学校から半径0.5kmの接近禁止命令の仮処分を申請とかするんじゃねえの常識的に考えて。そんなことできるのか知らんけど。
でもこの作品がだめだというのでもない。なんというか美しさはある、ただそれがいいのかよくわからん。加害者が自責の念に苛まれるのと、被害者の自己肯定感が低まりまくってどちらも死にたいというのが平行する理屈はまあわかる。でもなんでそれで和解もする前から被害を受けた側が加害側に「ちゅき」とか言っているのかという感じがあって、これは理屈が通らない感じがある。加害側にやたら都合のいい展開であるという印象は拭い切れない。被害受けた方は加害者見たら逃げるだろ、西宮が久しぶりに石田に会った最初の時のように。それがなぜ最初の1回だけなのかという感じが不自然に感じられてどうにも。見ただけで足がすくんで腰が抜けるぐらいいじめたのでないと転校せんだろと思うので、まあよくわからん。
良くも悪くも日本人が作る物語という感じはある。泣くのは登場人物の勝手だが、それをそのまま映像表現にされてもわからん。映像表現の点ではもっと因果関係が明示的になるよう作ってくれんかなと思う。いずれにせよ、涙の描写で何かを表現しようとするのがちょっと安すぎる感じがして俺は好きではないです。なんというのかこういった直接的な表現を避けられないものか。たとえば、「主人公は常に下を向いている(た)」ということの映像表現を全員の顔に×としたのはすごくおもしろかった。下を向くのをやめた、ということの表現として×がひらりと取れるというのもいいと思う。その延長として、どうして「石田が泣く」とか「西宮が泣く」ということの映像表現は「泣く」しかなかったのか。ここがちょっとあれ。病室から起きて橋に来た石田を幽霊ではないかをたしかめようとして、西宮が石田を指でつつくのとかもすごくいいな。
しかし久しぶりに本邦のアニメ作品を見た。某『サマーウォーズ』よりはよほど真剣に考えた感じの話なので俺はこっちの方が好きです。
2018年8月29日水曜日
メモ:米WIREDと本邦ワイアードの違い
[要旨] 多くのスタートアップが集中する米西海岸のサンフランシスコ。テクノロジー産業に従事する人々が多数を占めるこの湾岸都市は、その成長に伴って社会経済のカースト化が進んでいるという。その実態はどれほどのものなのか? そしてサンフランシスコの「外側」にも広がっていくのか──。創業初期のフェイスブックで活躍した起業家で、ベストセラー作家でもあるアントニオ・ガルシア・マルティネスによる考察。
メモ:民営の高速道路はメンテされないので(文字どおりに)落ちる
「国内の高速道路網のほぼ半分を管理している民間企業「アウトストラーデ・イタリア(Autostrade per l'Italia)」が、巨額の利益を得ながら保守管理への投資を怠ったと非難。双方が激しく対立していた。」 https://t.co/3wcWME9DuR
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 28, 2018
2018年8月28日火曜日
メモ:深田恭子にアイヌの民族衣装を着せるのは cultural appropriation
深田恭子の「アイヌメイク」にあきれ返る。あとこれ、松浦武四郎を杉原千畝的な日本すごいアイコンにしようとしてるだろ。番組のキャッチコピー「この男がいなかったならば、北海道は生まれなかった」ですよ。どういう神経してんだ。https://t.co/paF93dj33f
— チキささ (@c_ssk) August 26, 2018
イギリス・アイルランド映画『麦の穂をゆらす風』(2006)
『オックスフォード事件簿』の若い頃のモースの上司のサーズデイ警部補のロジャー・アラムも出てくるし、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスタニスの騎士だった元密輸業者のサー・ダヴォス役のリーアム・カニンガムも出てくる。ロジャー・アラムは超脇役で途中で処刑されてしまう地方の領主だけど、リーアム・カニンガムは記者の運転士でそのあと義勇軍に志願して主人公と共に戦い敵は金持ちだよと説得する超男前の役だった。ゲームオブスローンズのサー・ダヴォスと共通するキャラクターの作りだった。とにかくリーアム・カニンガム演じる男ダンが超絶にかっこよい話なので見る機会がある方はどうぞ。
2018年8月27日月曜日
戦わない石破に未来はないし、戦ったとしてもなかっただろう
キャッチフレーズ「正直、公正」を今後使わない考えを示した。「安倍晋三首相への個人攻撃」との反発が党内に根強いことから、支持拡大のため封印した完全にアホでしかない。だから言っただろ?今までそんなものはなかったんだから、それをあったかのように振る舞うなんて土台無理な話なんです。 安倍個人と闘う選挙でしかないものを「個人攻撃だ」と言われたぐらいでびびる姿勢なんぞ見せてしまって石破、お前は負け確定だよ。戦術的にはそういう話だし、 戦略的には普遍的な価値を持つ看板「正直公正」を降ろしたってことはこれからも嘘つきますねという話にしかならんだろ。 安倍と同じように嘘ついてきた人生なのに総裁選に負けたぐらいで命まで取られてしまうなんて石破氏はかわいそうだな。もちろん命を取るのは俺ではなくて 総裁選に勝った主流派がですね。
※追記(2018-08-27)このニュース嘘らしいな。政治部記者の罪深さときたら、現職有利のためには嘘まで流すのかといった感じある。岩尾記者が政治部なのかは知らんけど。
2018年8月26日日曜日
メモ:公文書を廃棄する国にようこそ
民のことなんかどうでもいいんやろ。 / 公文書クライシス:満蒙開拓団の調査記録14道府県で廃棄または不明 貴重な1次資料 - 毎日新聞 https://t.co/iBrITGneS9
— 双極鑷子 (@shiso_ume) August 25, 2018
ETV特集『隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録~』(2018)
を見た。とはいえ、何がよかったとかどこに注目すべきだったのかは素人なのでまったくわからん。終戦時に陸軍からカルテを焼却せよという命令に国府台陸軍病院の医師たちが背いてカルテを持ち出したおかげて8002人分のカルテが残っていると。国府台陸軍病院の医師の子孫が経営するどこかの私立の精神科医院の倉庫に保存されているという現状が何よりこの国は常に公文書を焼却/廃棄する国だという事実を雄弁に物語っている。
他には、河北省の治安作戦で精神障害になったという話と初年兵の教育時になされた私的制裁で発病したという話、 知的障害の人がなぜか戦地に送られ(て発病して国府台に送られてき)た上に恩給不要の扱いにされたというでたらめな話、今年になってまだ入院している人・入院なしで治療している人があわせて6人いるという話は衝撃大きすぎた。 本邦の人らがこの程度のドキュメンタリーでも見る人たちであればこの国はもっとよくなってたんですかね。知らんけど。
このドキュメンタリーの主題は精神障害として国府台陸軍病院で治療を受けた人の話だったので、中国の治安戦で民間人を殺害したような話は出てくるもののそれは主題じゃないところが撫順戦犯管理所で「認罪」した人の話を追うような野田正彰『戦争と罪責』とは違うところだなという理解をしている。いずれにせよ、ネトウヨとかの歴史修正主義者はハッスルするだろうな。
ニューギニアには兵力20万人投入されて18万人が戦死・病死・餓死し結局国府台に送還された精神障害兵士は52人、みたいな話が音声でさらっと流されるだけなので、ぜひ死因別とか日本軍兵士だけでなく現地民間人を含めた被害者数(敵味方区別なく)を数えたものを全ての地域について「データで読み解く戦争の時代」第3回としてやってほしい。これは最後の砦の一つであるETV特集に課せられた義務だと思ってほしい(まあ無理かもしれんけど)。まあ既にやってたらすいません。
この番組で知った清水寛、中村江理(他にもいたが忘れた)といった専門家の人の仕事を読んでみたくある、とは思うのだが俺には無理かもしれんな。能力も金もなくなってきた。
精神障害兵士のカルテは全て焼きすてるよう国が命令したり(医師たちが地中に埋めて隠した)知的障害者は徴兵しないと公言しながら普通に徴兵してたりって公文書偽造や障害者雇用水増しの現代と確実に繋がってて自国つらい。 #ETV特集
— ジャム (@jamko29) August 25, 2018
2018年8月25日土曜日
枝野の3時間演説本を #えだぼん と言うらしい
ドイツ映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(2015)
エルザーの行為は抵抗権を行使するための条件を見たす(とはいっても吹替のせいか明示的ではない。原語だとどうなんだろうか?)と彼の役によって語られる場面がある。それ以外の手段はもう封じられたと、収容所に入れられた友人の共産党員に話すシーンがたぶんそれだ。 直観的にはわかるんだけど、抵抗権(革命権)というのは個人の権利として理解するのは難しそうな気がするので(なぜなら個人で他人を傷つけるのは基本的人権の侵害だから)まあよくわからん。他の手段はなく、国家権力という集合を空にするような試みだからOKだという感じでしょうか。
「憲法9条を素直に読むと自衛隊は違憲」の暴力性、といった理屈を考えつく関東在住のネトウヨ法哲学者であればもちろん上記のようなネトウヨ的見解を支持する理屈を思いつくのでしょうけれど、まあそういうのに反論するのは誰かやってくれや。
2018年8月24日金曜日
メモ:大事なことなので「私は立法府の長」は2度言う
ここのところ、実際には会議録では改竄されて「行政府の長」となっているらしいな。ちょっとひもづけしておきたい。ほんとだ、石破がびっくりして「え?」って感じで安倍をみた。それにしても「山尾委員は議会の運営について少し勉強した方がいい。議会について、私は立法府、立法府の長」は何度聞いても破壊力あるな。 https://t.co/r1AnZnB0Yj
— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) August 22, 2018
内田博文『治安維持法と共謀罪』(岩波新書, 2017)
しかしこないだのNHK教育の『ETV特集: 自由はこうして奪われた~治安維持法 10万人の記録~』(2018)で出てきた荻野冨士夫と内田博文はどちらも 超絶な白髪であってつまり、二人とも名誉教授ってことやな。 彼らに文句があるのでは(当然)なく、現役世代の専門家はおらんのか出てこれんということかしら。
出典というか註はいっさいないので、おそらくみすず書房版2冊のダイジェストといったものなんだろうと思っている。いずれそちらも。 しかしまあ精力的に書かはるなあ。
2018年8月23日木曜日
静岡大の行方不明の人見つかるといいですが
絵に描いた餅としての「人文学・社会科学の外部性」
税金を投入して人文学[・社会科学]を振興する(略)ためには、教育を受ける本人だけではなく、社会にも役立つという外部性を強調する必要がある。外部性としては二つのものが考えられる。第一に、個々人がよりより選択ができるだけではなく、社会全体での意思決定を行う際に、よりよい意思決定ができるようになるという点である。いわば「公共選択の改善」という外部性である。人文学・社会科学を学んだ人がよりよい公共選択を行えるのであれば、その比率が高まることで、社会全体の意思決定もよりよいものになり、その便益はそれらを学んでいない人にも及ぶ。ってありますけどもやな。もちろんここで明示的には触れられていないけど「第一の外部性」に含まれているものとしては、 たとえば(内閣提出)法案に対する批判がある。 結局冷笑ネトウヨの類いしか輩出できてない現状では第一の外部性はほぼ皆無としか言いようがないんじゃないの。たとえば、 「歴史を教訓に使うな(要旨)」とか息巻くのがこちらです。 近現代史に治安維持法の教訓を見出さないのであれば共謀罪には徒手空拳で対抗するしかないのだから、いやはや大した外部性ですわね。 かつて教育を受けた本人であるプロにおいてもこんな具合なんだからましてやこれから教育を受ける本人なんぞもっとすごい認識になってそうだ。 個人的には残念ですけども、この現状でそんな外部性の存在があるといったところで鼻白むわ。
メモ:台風とか警報がどこで出てるかの地図上 Live
「台風接近中に,呑気に色付け写真をツイートしているあなたに怒りを覚えます」と,リプライをいただいたこともありました。いいえ,このサイトが僕の代わりに仕事をしています。 https://t.co/tqau7pksgH
— 渡邉英徳 (@hwtnv) August 23, 2018
とはいえ今やるとめでたく共謀罪適用第一号になりそうな気はするので、まあアムネスティに良心の囚人に認定されるつもりで気合い入れてがんばってほしい。 知らんけど。
続・ふたたび #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
Tarik Abdul Haq, a Syrian who has said he is in contact with Mr. Yasuda’s captors, said in an exchange through Facebook Messenger that he had handled the sale of the video to Japanese channels for a commission[.]だそうで Tarik Abdul Haq という方が代理人か知らんが少なくとも捕獲した人と連絡がとれるわけやな。「この代理人はまやかしに違いない」と言うのと「人質を救出せよ」というのとどちらも無責任さでは変わらんだろ、ということを今さらながら確認しておきたい。当たり前だけどどちらも被害当事者でもその家族でもないので。
メモ:ソフトウェアプロジェクト失敗の責任はユーザにあるの?
電子カルテを中核とする病院情報管理システムの開発が失敗した責任を巡り、旭川医科大学とNTT東日本が争っていた訴訟の控訴審判決は一審判決を覆す内容だった。
札幌高等裁判所は2017年8月31日、旭川医大に約14億1500万円を支払うように命じた。2016年3月の一審判決は旭川医大の過失割合が2割、NTT東が同8割として双方に賠償を命じていたが一転、旭川医大に100%の責任があるとした。同医大は2017年9月14日、判決を不服として最高裁に上告した。
メモ;匿名の名前を出すのはアウティングなのか
これ、他人が撮った画像でなければ右端にdadaが写っていることになるんだが。 pic.twitter.com/9Cm4phDkVW
— mold (@lautream) May 29, 2018
結局、権力者であるオレたちマイノリティで弱者みたいな変なことになってる。大学の先生は権力者という人はその辺ちゃんと説明してほしい。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
ひどく単純に、わたしこそがリベラルだといえばいいような気がするのな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
これしかし匿名のまま訴えるのは難しいのよ。あんまし気がついてないみたいだけど。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
人権は権力だとかいうと、首を絞めるわけ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
2018年8月22日水曜日
メモ:東京オリンピック2020による搾取
ほんまカースト制な。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
JOCの会長も元々は名誉職で無給だったのが、「無給では優れた人材が集まらない」と今の会長が月給130万円にしたんだよね。その会長と言うのは竹田恒和さんという竹田平民さんのお父さんです https://t.co/CGx8yMCakK
— Simon_Sin (@Simon_Sin) August 20, 2018
しかし五輪の変質が明確になってしまったのに、ボランティアだけ以前のままというのがそもそも齟齬を生じている。お友達の五輪なのであるから、お友達でやるしかあるまい。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
東京オリンピックは「4500億円」の収入を見込んでいるけど、費用が「1兆8000億円」。赤字をどうすんのさって思ったら、小池百合子さんがこんなことを言ってたんですね。 pic.twitter.com/vtAAwKbho4
— sarah(この国法治国家だったよね?) (@lovelovesarah) August 21, 2018
いや、そもそも五輪で黒字を出さねばならないという前提がですね。オリンピックって何だったのかということが完全に忘れ去られたあとで、いまさら、まあ何を言ってもむなしいわけですが。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
ただまあ、自業自得だと思うんですね。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
まあいずれにせよ、オリンピックも民営化、民間活力、集中と選択で頑張ってください。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
なんかまあ、自分たちで基盤をぶっ壊しておいて、なに都合のいいこと言ってんの?と思うわけですが、時間もないし、プロパガンダで全体主義的にやるしかないですよね。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
ロンドンの銀メダル原価2万円。
— ゆかりん (@wakakowacaco2) August 20, 2018
この記事によると金銀銅合わせて5000個。銀が約1600個と仮定。
2万×1600個=3200万円。
対して五輪招致委員会の虎ノ門オフィスの家賃は1ヶ月4300万。
東京五輪メダル「銀」まだ足りない、小中学校でも回収へ: 日本経済新聞 https://t.co/WhYNhdb2ah
こういう議論になるよね。だってそれで20年、もっとかな?やってきたんだもんね。今さらオリンピックだけ緊縮は悪とか言われても困るよね。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
五輪ボランティア問題は非常にややこしくて、例えばロンドンでもリオでも同じように運営されたわけだが、どうも東京大会はそういった公共性の感覚を作り出すのに失敗しているのだよね。つまり五輪を通じて利益を得る私企業の姿が他国よりも丸見えになってしまってるんじゃないかと。
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 19, 2018
レガシーの件もそうだが、綺麗事や建前すらマトモに貫徹できない国になっちゃったんだなぁと。https://t.co/UvebYqNYz5
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 19, 2018
再生金属でメダルというのもレガシーの延長なのだろうけど、実現可能性の低い願望を無理に実現しようとして現場にしわ寄せという構造って、まさにインパールそのものなわけだし。https://t.co/MUhcmlV0zm
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 21, 2018
働くことというか、「個人が何かを為すことによる社会貢献」という感覚の喪失度かも。
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 21, 2018
元をたどれば、個人の貢献を(公共性ではなく)国家主義や特定集団の私的利益のために搾取してきたこの国の「伝統」を、皆が直感・肌感覚レベルで理解しているということかもしれません。https://t.co/kj2nvWfrci
こんなことやったら余計にボランティアが集まらなくなる逆宣伝だと気づかない程度にはバカの集まり
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 21, 2018
パソナ、東京五輪のオフィシャルサポーターに:日本経済新聞 https://t.co/V7f3dnpz2a
しかしこの2012ロンドン大会のレガシー、日本じゃほぼ全くと言っていいほど知られてない&報道されてないのって、そもそもマスコミに「オリンピックってそういうもの」という発想がゼロだからなのか、それとも実態を知ると日本人が呆れるor絶望するからなのか。https://t.co/aLwL2LnWq9
— 社虫太郎 (@kabutoyama_taro) August 21, 2018
つか公園増やしたりするとか、そういうこともできてないわけでな。まあ、戦後最低に無能な政治家として名を残す可能性の高い石原から出た話だからなあ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
異常事態だよ、ここまでくると。 https://t.co/0mUxZQTePh
— Takashi Matsui (@tmrowing) August 21, 2018
基本的に五輪はショービズになったので、ボランティアによる開催はそぐわなくなったということであろうから、あらためて人件費を計上してやり直すべきであろう。建築の方ではよくあることらしいので、問題はあるまい。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
メモ: マンガの持つよい可能性と悪い可能性
日本会議の高田純が監修してて一時話題になった核ミサイル漫画「東京核撃」が、とんでもない展開の末に完結したことを、君は知っているか!? 地下鉄警察の出動です。https://t.co/oY4Ig7ey6h
— 小久保せまき (@semakixxx) August 19, 2018
もうひとつはほぼ30年前にこれ書いてたのかあすげえなという例。東京が核攻撃を受けるマンガが酷いと評判なので思わず買って読んでしまった。お上の言うことを聞いていれば、都心で核の直撃を食らってもほぼ無傷で電車に乗って(当日中に)帰宅できるという物語であった。21世紀に蘇る『アトミック・カフェ』とでも呼ぶべき作品。あまりのことに脱糞してしまった。
— てらさわホーク (@hawk13) August 20, 2018
パトレイバー13話「レイバーの憂鬱」機械化に伴う人員削減と外国人労働者の話。ゆうき先生が91年ぐらいに、そう遠くない未来の話としてこのエピソードを書いたのは「こうなったら嫌だな」的な警鐘の意味もあったような気もするけど、まんまとその通りになってるね。 pic.twitter.com/kpcLn8uPFp
— 濁山ディグ太郎 (@DiRRKDiGGLER) August 21, 2018
ただこのエピソードの良いところは、現場の人間を虫ケラかなんかのように扱うトップは最後には追放され、偏見によって降格の危機にあった人望ある外国人主任は失地を回復するのだ。これがややファンタジーに思えてくる2018年の日本の方が何倍も酷い。
— 濁山ディグ太郎 (@DiRRKDiGGLER) August 21, 2018
ふたたび #政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
Myu confirmed that she does believe the man in the footage is her husband [Jumpei Yasuda].菅官房長官と妻のMyu氏があの動画を見て安田純平だと認めた/信じたわけですが、 ではいったいあれを見て「本物かどうかは疑わしい」とした言明はどう説明ができるのか?
Chief Cabinet Secretary Yoshihide Suga admitted that the man in the video was likely to be Yasuda.
安田さんと親交があるフリージャーナリストの藤原亮司さんは、「言葉のなまりや韓国人と名乗っていること、それに日本語でしゃべらせていることなどからみて、本物かどうかは疑わしい」と話している。というのは俺が考える必要もない話ですが。 まあ不思議なこともあるもんやな(真顔)
余談というかアメリカの事例をちらっとだけ見てたのですがこっちのケースはとっつかまって6年たつが生きているにちがいないとの話。でもアサドと同盟のグループらしくて困難している、というか裏チャンネルを作る試みは2017年に失敗したとある。しかしトランプ大統領下の行政で少くともこんだけやってるんだぜという話で、人質は交渉しないというかつてあったらしいアメリカの方針は既にそんなもん存在しないわけですよ奥さん。これ今年の8月14日の記事やで:
Six years after Austin Tice, a journalist and Marine veteran, was abducted while reporting on the war in Syria, his parents expressed confidence on Tuesday that he was alive.進捗さえわからないのは単に何もやってないからと疑うべきところなので、市民の皆さんは黙らなくていいので声上げてください。ほとんどの人は被害当事者にはなれないので無責任にがなりたてる以外にできることないと思うんですけどね。金を出すとか、他にできることがあるのでしたらどうぞ。
He was detained at a checkpoint on Aug. 14, 2012, near Damascus, days before he planned to depart the country.
2018年8月21日火曜日
メモ:東京高裁事務局の悪意ある作文という話
表現行為の一部だけが切り取られ,あたかも私がとても品のないツイートをしているかのような印象を東京高裁長官に与えるということが,東京高裁事務局によってされたことが過去にある
これが事実だとすると大変やな。そういうまずい引用のやりかたというのは避けるべきだと大学で教えてもらうか叩き込まれるべき話なので、そういうのを通り越してきたのだとすると大学教育の失敗ということになるし、実際(俺も含めて)ほとんどの人がそうなんじゃないの?という気はしますわね。まあこれは分限裁判を起こす人が正気だった場合の話なんで、悪意満載でやる人はどんな教育を受けてても無駄かもしれんわな。いずれにせよこの話、『余命三年時事日記』ブログ記事による懲戒請求の扇動と似たものを感じるわな。差別主義者どもの懲戒請求の対象にされた弁護士の方が下のような論説で反応されているのは偶然ではなさそうだ(知らんけど):
ツイッターを今すぐに止めなさい、という要求は、行き過ぎたもので、個の侵害にあたり、パワーハラスメントと評価されると言えます。パワハラをしてしまうぐらい遵法意識の乏しい人間で裁判所が回ってるというのを知るのは若干恐しさがある。令状主義が形骸化しているという話よりももっと悪質感ある。ないか。というより、当事者の誤解にもとづく苦情一件だけでここまで話進むのって組織として全然ロバストじゃないですよね。これなら「分限裁判すんな」と苦情を10000件ぐらい出前すれば止まるのかしらね。まあ当事者でないので効かなさそうですが。
要はこれは彼に悪意を持つ者の運動であって、この分限裁判の例だとネトウヨのブログを見て扇動された狂信者が実行犯なのではなく、最初から裁判所の組織内にいたというだけの話だな。その狂信者が組織の上の方にいて、権力を私物化して運動をしていると、こういう話です。民進党が原因でござったのは事実としても、そういった国会追求を奇貨とした者が組織内におるんだわね。だから犬のツイートにほんとに苦情は来たかどうかの事実の有無は開示しませんとかそういう話になるんだろ。まあそんなことは最初から明らかなのかもしれませんが。
相手が弁護士だと在野だしネトウヨとはフラットな関係で専門知識があるだけ弁護士が強いわけですが、このケースだと組織内だし孤立無援感ある。 まあどんな判決出してた人なのか存じませんので、いまいち乗れないけどな。
『暮しの手帖』でバターチキンカレーのレシピを探す
バターチンコカレーなどと文言を変えても掲載はないようだ。当たり前だ。
メモ:
この話は素直にうらやましいですわね。まあインドネシアはインドネシアで人権状況は真っ黒のようですが(下を参照)。ボランティアの日当は最低賃金の2~3倍に相当。組織委ボランティア担当者は「当然の報酬。予算も確保しており、しっかり支払う」。アジア大会(インドネシア)のホワイト(というか当たり前)さが、東京の黒さを引き立てる。https://t.co/kwhnQsU4zc
— 添田孝史 (@sayawudon) August 19, 2018
インドネシア警察、犯罪者を多数殺害か アジア大会前に https://t.co/bVMknC4x9R @cnn_co_jpさんから
— アムネスティ日本 (@amnesty_or_jp) August 19, 2018
やっぱり戦時中。
— 街はずれのガレージ (@garage2018_04) August 20, 2018
東京五輪メダル「銀」まだ足りない、小中学校でも回収へ:日本経済新聞 https://t.co/QIxagVD93a
「ぜいたくは敵だ」のコピーは暮しの手帖の人だったのか。それと糸井と暮しの手帖の関係がわからんけどもあれ。今度は誰が贅沢は敵だ!とかコピー作るのって、書きかけて、そうかー、コピーライターから暮しの手帖みたいなストーリーなぞったのかーということをようやく気がついたわ。二度目は惨劇だなあ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 20, 2018
韓国TVドラマ『オクニョ』第18回
2018年8月20日月曜日
兵站のない公立校が甲子園で優勝するには
※追記(2018年8月22日)同じ話をしてる方がいらしたのでまあそうやなあと。
しかし今年の夏の甲子園は、クソ暑い中での開催といい、この決勝の変な盛り上がりといい、「これじゃ何度戦争しても負ける」という感慨しかわかんね。
— 菅野完事務所 (@officeSugano) August 21, 2018
あ、やっぱり試合壊れたのか。壊れるわな。肩が壊れなければいいけどなあ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
可哀想やな。高校野球の頂点を決める試合ではもうないわな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 21, 2018
これって例外的な才能の持ち主を酷使しし、あえて滅多打ちにして晒し者にして、それどころか、その才能を潰して人生を棒に振らせることを楽しむという、ひどくサディスティックな欲望が露呈しているようにしか見えないのだが。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 22, 2018
メモ:安倍首相夫人が宣伝するイベント運営会社が被害額60億円の投資詐欺(容疑)
安倍昭恵さんが大宣伝してたイベント運営会社が、投資目的で集めた60億円を返済せずと、赤旗がスクープしているのだが、ネットに出さない。。。。w
— 閑居 (@doatease2313) August 20, 2018
安倍昭恵さんが雑誌に語る 「私は総理大臣の一番近くにいる存在。皆さんの声を直接届けられる国民の代表だと思っている」 被害者が赤旗に語る「会社には疑いがありましたが、首相夫人まで人脈があるのか、すごいなと思いました。」 。。。合掌。
— 閑居 (@doatease2313) August 20, 2018
高額配当約束のイベント会社
— 白柴ポチのパパ (@ohdesuyrt385) August 20, 2018
投資被害約60億円生む
宣伝雑誌に安倍昭恵氏
広告塔の役割
しんぶん「赤旗」8月20日付【社会面】 pic.twitter.com/brjn0ZcAiY
すげえな。しかし総理大臣として一貫して放置しているわけで、安倍晋三という人は、まったく公私の区別がないな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 20, 2018
このねずみ王様の話、韓国ドラマ『オクニョ』を見てるとすごくよくわかるな、朝鮮半島の歴史を悪しざまに言いたいわけではないのですがそこに出てくる王様の母親の弟の側室「鄭蘭貞チョン・ナンジョン」がやばすぎてな。どうもこの人は実在の人物だったらしいがドラマでもほんまやばいのよ。 フランスではどうだったのかは知らんがまあ例を出してほしい。というか韓国ドラマの視程の長さというか視野の広さというのかに受ける。ほんまに社会的なつくりやな。まあ伝統的君主政の夫婦関係ってああいう感じで、バンバン、スキャンダルが出てくるものではあるが。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 20, 2018
しかしもはや事実上は立憲でない君主制(絶対王政か外見的立憲君主制か)の世の中なんだったら奥様に対する批判も嗅ぎつけられて小林多喜二のように太股を赤黒く腫れさせて死ぬということやな。うはは。
という感覚が真っ当なものだと信じていることにします。まあ知らんけど。総理夫人の投資詐欺業者の広告への出演の話、ほんとうにヤバイと思うんだけど。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 20, 2018
いつか必ず安倍昭恵を公衆の前に引きずり出して、 それこそ社会主義者であれば「行政と半-公人の肩書を私物化する安倍夫人は人民政府ができた暁には人民裁判によって断頭台上に裁かれる。人民政府ができるのは近い将来である」というべき話[1]だな。
註
しかしこのPDF,裁判所のウェブサイトから探しても判例検索ではまったく引っかからないのにGoogleだとウェブサイトの横に穴が空いていて引っかかるのが受ける。全文検索で「断頭台」and「脅迫罪」で引っかかる判例なんかこれぐらいしかなかろうに、ふざけてるのかしらね。メモ:フランスの村が難民を救う話
このAJ+とかいうアルジャジーラのニュース動画もいい感じでつくられてて本当にすげえなと。A community in France came together to stop a refugee from being deported and ... it worked! pic.twitter.com/JdeBNsvq3i— AJ+ (@ajplus) August 14, 2018
まあでもよくわからんのはあれやな、庇護はきまっててそれがイタリアでなくてフランスになっただけの話に村総出で抗議という話だったとしたら意義があんまりわからんかな。と思ったのだけど庇護を求める人が話せる言語の都合というのがあるわな、動画だとフランス語を話してはったようだし。フランス中部の村で8ヵ月間受け入れていた4人のスーダン難民が強制送還されることになったが、当局の決定対して村民が立ち上がる。— 牧野アンドレ @夏から英国留学 (@andre_makino) August 16, 2018
抗議集会を開き、人間のバリケードを作ったことで最終的に送還は止められ、彼らは難民申請をすることが認められた。
ビデオに出てくるマルクさんの訴えは心に刺さる。 https://t.co/6GdOxXiUUI
追記: 記事を見つけた。 http://observers.france24.com/en/20180727-village-plane-france-stop-deportationsたった8カ月一緒に過ごしただけのスーダン難民4人を守るために、子どもから年寄りまで村人たちが警官隊を取り囲んでいる。マルクさんの警官に対する説教の迫力が凄まじい。— 國本依伸 (@yorinobu2) August 19, 2018
彼はここに来る以外の選択肢はなかった。我々はフランスの名の下に、自由平等博愛の名の下に彼を歓迎した。
これは泣くわ。 https://t.co/jI0npHx8Aq
「暴力団と契約するような衆議院議員は全く信用ならない」は良い対人論証
TVドキュメンタリー『NHKスペシャル: ノモンハン 責任なき戦い』(2018)
大本営と関東軍はみんな悪いやつでしかも無能でしたが、とくに辻政信はすげえ悪かった上に、(優秀な成績だったにもかかわらず)超絶の無能でした。 というのがこのドキュメンタリーの要約。 辻政信の悪さは半端なくて、このあと狭義のアジア太平洋戦争が始まってからシンガポールで華僑の民間人を 虐殺してまわったわけです(その後ももっとある)。その話は 今回の範囲を越えるが、こいつは日本軍の悪逆非道ぶりとかつ無能ぶりを象徴する存在という感じだわね。 今回登場した辻政信の家族は「彼より上の階級は悪いやつじゃなかったのか」みたいな大変笑える口ぶりでしたが、 もちろん彼を含む全員を軍事裁判にかけるべきだったし、そして彼はかけられるべき筆頭だったというのは間違いなさそうです。
気になったのは、最後のところでノモンハンで捕虜に厳重に処罰する方針は『戦陣訓』として明文化され、のちに国民に強制されたというところで これは沖縄戦での住民の強制集団死(いわゆる「集団自決」)を匂わせてるんだなと(映像が沖縄戦のものだと思うので)わかるのですが、 言葉で明示的に言えよNHK。匂わせるな間抜け。
2018年8月19日日曜日
フーターズガールに対しても対してなくても人種差別はだめという話
今こそ Elina Blackstock 氏のファンクラブを作って米フーターズガールを応援する本邦域内住民の会代表として渡米してサインをもらうべきだったのではないかと思ったが、彼女はすでに退店されているらしい。まあ俺は Blackstock 氏のようなきれいなお姉さんには(にも)一切仲良くしてもらえないタイプなんで誰か他の人間がやればいい(そもそも誰もそれをする必要はない)んですが、それにしてもアメリカは公民権法があっても人種差別が大変なんだわね。 ましてや本邦においておや、という話でTwitter(の公共政策本部か知らん)が人種差別撤廃委員会の締約国審査でハッスルしていた[2]ようだな。Twitterが閲覧を制限したアカウントは「International human rights NGO working to combat racism and discrimination.」なのでTwitterはどう見ても完全に反社会勢力の類いであります。もしかするとツイートの上限(2400ツイート/日、または50ツイート/30分)にひっかかったのかもしれんという気はするが、アカウント運用実績とその内容からどうみてもその適用除外にすべきアカウントだわね(詳しくは知らんけど)。恥を知れ感ある。
註・出典
- Hooters Says It’s Banning Customers Who Waitress Says Wrote Racial Slur On Receipt. HuffPost. 2018/08/17.
-
ツイッタージャパン… pic.twitter.com/zx6ibMAJzk
— Mark Winchester (@archerknewsmit) August 17, 2018
レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』(2010)
レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』(亜紀書房、2010). 440頁. 2500円+税.この本のジャンルはポピュラー人文学書というんだろうか、ポピュラーサイエンスの人文学版といった趣きなんだと思う。 ジャーナリズムに入るのか?ちょっとわからん。研究として見たときには、こういう作品はオリジナルの業績としてカウントしないのかもしれんけど俺のような パンピーが知る上でこういう本の存在は大切だからな。
最初の4章で大災害の事例に即して災害学やら災害社会学上の常識があること、 最後にハリケーンカトリーナに際して筆者が現地に赴きこれらの知見を適用してみた(5章)、というような話。災害についての常識は以下のようなものだ。 災害の直後に、被害当事者の中に相互扶助や利他主義からなる上意下達ではないコミュニティができるということ(1章)、 ボランティアは人の役に立ちたいと思って来ること、 ハリウッド映画に描かれるような「群集によるパニック」など決して起きないということ(2章)。 また、その外ではヒエラルキーのある組織が災害対応に際してパニック(「エリートパニック」)を起こし、被害者を敵視すること。 最後に、ハリケーンカトリーナの例もこれらの通りだと見た上で、 日常の社会が既に災害であると見れるので、この災害時とその延長にしか現れないコミュニティを日常に持ってきたい、という話だった。 とくにこの組織の対応に「エリートパニック」という名前がつけられているという話は新鮮で、この点だけでも知る価値のある話だろう。
こういう災害後に現れる共同体がユートピアだか楽園とかと名前がつけられるの、たしかに小説で登場する楽園と似ているところがある。 たとえば『ガリバー旅行記』のフウイヌム Houyhnhnm が住む世界がガリバーにとって(おそらく作者のスウィフトにとっても)ユートピアっぽいあつかいだったりする。 フウイヌム(馬)が嘘の概念を知らんかったり、物はぜんぶ共有しますねと言っているところが本書で対象になる相互扶助と共通している。まあそれは今どうでもいい。小説は現れない前提で書かれているが、災害の場合はその後に発生し、そしてだいたいすぐ消滅する。消滅せず、そのままほぼ革命に至った例はメキシコ大地震などがあるようだ(3章)。のちに、災害後に発生するこの相互扶助の共同体を持続させたいという話になる(エピローグ)。
本書は1906年サンフランシスコ大地震から2005年ハリケーンカトリーナまでの話で一貫してアメリカ大陸の話なので、 時間と空間をずらしても適用可能な普遍的な事象なのかということについて、つまり本邦の人々に適用可能なのかという興味がある(俺は日本語でこれを読んだので)。 このような相互扶助を発揮するコミュニティは、たとえば東日本大震災ではどうだったのか?発生したのか? 今年の西日本豪雨災害ではどうだったのか?現時点でもそれは行われているのか?というところに興味がある。 誰か同じ視点に立ってまとめたり考えたりしててくれないんだろうか。 というのも、俺はこのようなコミュニティが発生するかどうかは(例えば)一般的信頼の関数になってるんじゃないかと思っている。 つまりこういったコミュニティの発生には条件があって、 本邦では起こっていないとか別の現象があるんではないかとかそういうことが気になっているわけです。 エリートパニックについては、本書では関東大震災下の朝鮮人虐殺の例がちらっと数行から1頁程度取り扱われるが、結局のところそれらは ハリケーンカトリーナや1906年サンフランシスコ大地震であったようなエリートパニックとあまり変わらない様なのです(このことは本文には明示的に書かれていいない)。 まあそれはそれでいいんですが、本書で示されたような相互扶助の性質を持つ幸せなコミュニティが本邦で発生した/しうるのかどうか? ということが知りたいわけです。2010年当時これがどれだけ話題になったんだろうか。俺が知ったのも2011年以降だった。
気になるのは表記の揺れ。こんなもん機械つかって自動化とかなんとかせえやという印象しか受けない誤植をよく見る。 「シエラクラブ」と「シエナクラブ」とかな。あとは「ボーゼマン」とか、これはモンタナ州ボーズマンのことだと思うので表記の揺れというよりは 発音に則ってない表記の問題かもしれんが。
白水社にとって差別主義者の嘘つきは、勉誠出版にとっての愛国阿片の関係と同じだった
「やれやれ」では背景を共有している者以外には意味が通じないので俺なりに咀嚼して書いておくと、この池田信夫は病的な嘘つきで名誉毀損を繰り返す差別主義者であり歴史修正主義者です。本業は経済学らしいがそっちの方は知らん。例えば彼が2016年7月に彼の公式サイトに掲示した謝罪広告は以下の通り(らしい)[1]:白水社、池田信夫の本をだすのか。やれやれ。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) August 11, 2018
2014年9月1日に当ブログに掲載した記事において「慰安婦を食い物にする高木健一弁護士」「ハイエナ弁護士」と記載したことは誤りでしたので、高木健一弁護士に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
もうひとつは伊藤和子氏に対して行った名誉毀損がある[2]。こちらは謝罪広告が棄却されたために謝罪文は存在しないらしい。
この差別主義者の嘘つきが語学書とかフランス語等からの翻訳書で(おそらく)実績のあった白水社から本を出すという話で、彼の仕事が他の出版物の価値を下げるという意味で上記の「やれやれ」に至ったということなんだろう。知らんけど。
ところで、最近良心的なタイプの学術出版社がネトウヨというかプロ反動になったという話があった。
勉誠出版がネトウヨ化しているというツイートを見て、へ?と見に行ったら、ほんとにすごいことになっていた。(中略)
個人的にも、けっこう心のダメージ大きい。
こうなっちゃったことについてもショックだが、こうならざるをえなかった出版の現況を、突きつけられる。
藁をもすがる。愛国阿片をもすがる、出版の今。
しかも良心的な本を出してきた学術出版社が、だ。
内部事情は外からはわからないし俺なんかは完全な外野だが、おそらくこの勉誠出版の話と似たような事情なのかもしれん。
貧すれば愛国阿片またはヘイト阿片的な。
勉誠出版のネトウヨ化を嘆いた方が Twitter でやったことは
#勉誠出版の学術オススメ本を紹介して勉誠出版の学術ジャンルを応援するというハッシュタグを作ることだったので、これの白水社版として
#白水社の語学書オススメ本を紹介して白水社の語学書を応援するなどを行えばいいんではないか。まあ既にあるのかもしれん、と思って確認してみたが今のところそういった動きはなさそうである。みんな盂蘭盆会だから ヒマこいてるのかもしれんし、そもそも白水社とかはどうでもいいのかもしれん。学術書でないとプロからは推してもらえないんかもしれんな。 素人のフトコロはアテにできないからこその左前という現状があるのだろうし、素人からの推しは到底期待できそうにないんでしょう。かわいそうにねえ。 「沈没する時は一緒だよ」と言われている感じありますね。わはは。
註・出典
- ^ 「らしい」のは掲示期間を過ぎているために確認できず、ハフポからの孫引き。「藤岡信勝氏・池田信夫氏が「誤り」認め謝罪文 慰安婦訴訟の弁護士批判記事」ハフポスト. 2016年7月26日. 閲覧日: 2018年8月19日.
- ^ 「池田信夫氏による名誉毀損訴訟、二審は賠償額が「倍増」114万円…東京高裁」 弁護士ドットコムニュース. 2017年06月26日. 閲覧日: 2018年8月19日.
2018年8月17日金曜日
メモ:岡口裁判官が東京高裁長官から人権侵害を受ける(陳述書によると)
俺はむしろ、上のようなパワハラを受けて自らの境遇をはかなんで自死しようとしている人たちがこの事態を見て、無駄に自分の命を捨てるぐらいなら「これらの全体主義者は人民政府ができた暁には人民裁判によつて断頭台上に裁かれる」と抵抗するのではないかと期待しています。まあみんながんばってね。岡口裁判官が陳述書公開。これが事実なら、林道春・東京高裁長官は憲法違反行為を行っており、もちろん、最高裁判事になる資格などない。新聞社は、真面目に取材をすべきだ。 / “陳述書(東京高等裁判所分限事件調査委員会) - 分限裁判の…” https://t.co/C37ip4PJNI
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2018年8月16日
メモ:「リベラル」とは誰か
リベラルが嫌われるのはようはリベラルになるチャンスを得るのは「親が金持ちでいい学校に行ったエリート」ばかりだからラジよね。今の日本で思想的な対立のように見えるもののほとんどはそういう階級対立や世代間対立なのラジよね。
— PsycheRadio (@marxindo) 2018年8月12日
言葉は定義してから使えという意見にはあまり賛成しないのであるが、それにしても現在の「リベラル」概念はひどすぎて、アカというのとそう違わない粗雑な概念であって、それでなにか意味のあることをいうのは不可能。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) 2018年8月16日
資本主義がダメなのか、修正資本主義がダメなのが、修正しようがしまいが、どっちみちダメなのか、全然わからない。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) 2018年8月16日
まああえていえば、いくらインテリが正しい定義を主張しようが、現実に合わせて決まってゆくしかないであろうから、今の使い方で言えば、反体制派以上の意味は持ち得ないだろう。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) 2018年8月16日
とはいえ、実際問題として、そんなものが争点化するような状況ですらないのであるが。なにが争点となるか、というようなことを選択することはできない。それがメディアを掌握するということなんだろう。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) 2018年8月16日
2018年8月16日木曜日
石破氏が総裁になるかどうかはどうでもいいが
- 改憲案
- 共謀罪
- 安保法制
- 秘密保護法
- カジノ
- 種子法の廃止
- 水道民営化
- イージスアショア
- 消費税10%
- 「高度プロフェッショナル制度」を名乗る労働時間規制の適用除外
だいたい石破の意図(というか建前か)を聞かずに「安倍首相の閉鎖的なプレス対応に風穴を開けたいのでしょう」みたいな話してたら世話ねえわ感ある。まずそれを本人の口から言わせてコミットメントさせるべきだし、むしろ首相会見の「質問者と質問内容の事前取り決め」を石破に告発させるように質問で水を向けたっていいぐらいだな。公開討論会でその告発をやらせると絵的には最高かもしれん。度肝を抜かれて口から心臓が出る晋三(ダジャレ)。
もちろん、俺個人は今から言うこの結末をほぼ確信している:石破にはたぶんそこまでできないかもともとやるつもりがないし、そもそも総裁選には負けてその後宣言通りに干されると思います(干される程度で済めばいいですね)。または安倍個人に私物化されてしまったという内閣情報調査室[1]に既に弱みを握られていらっしゃるのでは(かわいそうに)。当然石破がアイドルオタクなのだって把握済だろう。ああ恥ずかしい。
そもそも、立憲的意味の憲法にとっての一丁目一番地である基本的人権のキもない狂信者が徒党を組むLDPに一瞬でも期待してしまう発想が不思議でしかないし、 さっきの及川氏の記事見てると思うんだけど、 記事のトーンが「ワラにもすがる」感満載なのでそういうのはやめた方がいいよなと思っている。よけい足元見られてしまうというだけでなくて、誰が主権者なのかという点を完全に忘れてそう感ある。ネトウヨではないフリー記者の皆様におかれましては質問を許されたとしても要求は値引きすることなく高く売りつけてください。
References
- ^(自民党総裁選2018 安倍政権の実像:下)政府も党も、進む「私的機関」化. 朝日新聞. 2018年7月27日. URL: https://www.asahi.com/articles/DA3S13608168.html. 閲覧日: 2018年8月17日.
メモ:『NHKスペシャル ノモンハン: 責任なき戦い』に関連して
NHKのノモンハン番組観て、なんで日本の資料がアメリカにあるんだというツィートが複数流れてきたが、あれは「日本の資料」ではなく、アメリカの研究者、アルヴィン・D・クックスさんが『ノモンハン』を書くために行ったインタビューだと推測されます。(続)
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) August 15, 2018
(承前)それが、カリフォルニア大学に寄贈されたのでしょう。その意味では、エンディングでクックスさんの権利継承者とおぼしきひとの名をあげながら、クックスさんの『ノモンハン』に触れず、「ある研究者」としたNHKの姿勢は、非常に不可解ですね。
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) August 15, 2018
話を覚えたからだけではなくて英語がわかるようにもなった、ということが複合的な効果として既に現れているのであれば、その状態で他の新しい話を1回目に読んだときにここまで遅くならねえだろと思うのですよね。もちろん英語がわかるようになったのであれば他の話を読んだときにこれまでよりはずっと速いという現象になってくれないと困る。たまらんな
2018年8月15日水曜日
メモ:杉田水脈への批判
▼日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大名誉教授(60)は14日、共同通信の取材に応じ、自身が同性愛者だと明らかにした上で「政治家がこういうことを言うことに幻滅し、危惧も感じる」と批判し、「(性的指向は)自分の中に通底する一つの芯のようなものだ」と述べた。https://t.co/jdoiluoBX2
— 北丸雄二 (@quitamarco) August 14, 2018
2018年8月14日火曜日
シニカルな人は認知能力が高いと信じられているけど、30ヶ国で調べてみたら、能力の低い人は常にシニカル、能力の高い人は社会文化環境が求める時だけシニカルだよと言う研究。/ The Cynical Genius Illusion: Exploring and Debunking Lay Beliefs About Cynicism and… https://t.co/GLAVEdZphg
— Yuuko Morimoto (@myuuko) August 7, 2018
まあそれにしても学問をパンピーに紹介するぞ感溢れる英語圏の読み物の多さときたら、みんな使命感持ってやってるんだなあ感ある。まあ読者が多いからこういうのできるわけで、没落する日本語では無理なんだろう。だとすればますます英語読めねえとか泣き言垂れている場合ではない。
メモ: #踊る阿呆は政治権力に屈しない
徳島市長が中止を命じた阿波おどり「総踊り」を13日夜に決行へ 「踊る阿呆は政治権力に屈しない」と協会理事長 https://t.co/cKv8KLEnbS pic.twitter.com/1rTUZ4V8u6
— AERA dot. (アエラドット) (@dot_asahi_pub) August 13, 2018
観光協会4億の赤字
— Yusuke (@58_yusuke) August 13, 2018
原因は徳島新聞の利権構造
観光協会、利権撲滅に乗り出す
徳島新聞、子会社社員を市長にさせる
観光協会、赤字解消のメドをつける
市長、観光協会を一方的に破産手続き→解散へ追い込む
徳島新聞と市が阿波踊り主催者に
観光協会怒りの踊り強行
#踊る阿呆は政治権力に屈しない
阿波踊り
— むむむ (@aiueomunmun) August 13, 2018
総踊り強行の件。
普段からマスコミや政治家に怒っている方達にとっては一方的に市長と地元新聞社が悪いと報道されたら、そうだそうだとなるのはわかる。
これは地元にいないと分かりづらいことだし地元民でも関係者に近くないと知らない事が多い。
ただ声を大にして言いたいことは報道にあるような振興協会は被害者だ!なんて全く違う!
— むむむ (@aiueomunmun) August 13, 2018
どれだけお金が流れているか。
徳島市、徳島新聞、観光協会、振興協会4者それぞれが阿波踊りを食い物にしてきたんです。
そして阿波踊りは有名連だけのものじゃない。
もっともっと数多くの踊り子がいるんです
祭りくらい好きなようにやろうよといって、賛成する人がいたということでしょ。うまくいく地域もあればうまくいかない地域もあるという、それだけのことではないの?
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 13, 2018
しかし変な言い方だけれど、なくなるのであれば、なくなってもいいという気分とまったく矛盾しない。お祭りとか、タテカンとか。手段が目的にならないことの方が大事だという感じかな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 13, 2018
※追記(翌日) 下を見てわかったのですが大しておもしろい話でもなかったようです。いきなり反権力を気取るという感じなのでまあ実に俺っぽくて残念。どこかで祭りが祭りでなくなったんだな。少なくとも祭りでないものが重要な要素になってしまった。これはしかし、だんじりとか、京都の祭りとか、ああいう大きな祭りでも時々耳にしたりする矛盾だな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 13, 2018
テレビでは、涙流して踊り子さんが「私たちから踊る場所を奪わないでください!」「踊りたいだけ」なんて映像が放送されるので、総踊りを奪った遠藤市長ひどい!って見えますけど、総踊り決行した阿波踊り振興協会の閉鎖性や権力は地元徳島では有名。振興協会でなければ連にあらずですから。
— 森哲平 (@moriteppei) August 13, 2018
2018年8月12日日曜日
報道特集に出すべき専門家は誰か
なお、現在起きている事態が「官僚主権」によるものだという番組中の保坂氏の認識にはいくらか批判があるようでした。まあこれは俺は気がつかなかったのですが内閣人事局が存在する今はもう確かにその批判の通りなので、やはり御用ノンフィクション作家と呼ぶ以外に彼とその仕事の性格をぴったり示す表現はないのでは感ある。
メモ:野田正彰『戦争と罪責』の話
後出しジャンケンになってもあれなので予めツイートしておくと、野田市の著作としてかなり評価の高い『戦争と罪責』の分析は、国府台病院のカルテをちゃんと読み込んだうえでのものなのか? という疑義があるんですよね。私も清水寛さんの研究がきっかけで気づいたんだけど。
— 能川元一 (@nogawam) August 11, 2018
清水さんたちの分析では、戦争神経症とみてよい兵士のなかに加害行為への罪責感を訴える者が結構いたことになっているのに対して、野田さんは罪責観の欠如が日本兵の戦争体験の特徴だと主張していて。
— 能川元一 (@nogawam) August 11, 2018
NHKが何年か前に放送した従軍看護婦の証言を集めた番組でも、後送される兵士が加害行為への悔恨をうわ言で語るのを聞いたという証言がでてきたので、たぶん清水さんたちの分析のほうが正しいのだろうというのが現時点での仮説。
— 能川元一 (@nogawam) August 11, 2018
『戦争と罪責』の340-341ページ。これ、野田さんは自分で2000人分のカルテ読んでないですよね。この記述から判断する限り。 pic.twitter.com/S7vSZghyeT
— 能川元一 (@nogawam) August 11, 2018
2018年8月10日金曜日
メモ:公私混同する超絶の馬鹿または行政を私物化する狂信者の行状
友人の死を悼むのは当然の事だ。しかし自分に近い私人の死に対し官邸に人を呼び異例の会見を開くこの人の姿を見て、総理大臣として国民全体を第一に考えるのではなく、自分の味方かどうか、自分に役立つかどうかを優先している事を隠そうとしない方なんだなという印象を私に与えた。 https://t.co/RSBkE9VhWy
— とげあり (@togeari) August 8, 2018
2018年8月8日水曜日
自称「友人」は友人を名乗るな
家族の方の意向はいったいどうなんだろうかと3年前からずっと思っていたが、やはり声を上げられない事情をお持ちだったようである。その証拠に会見の記事の記述を見よ:
Myuさん[筆註:人質の家族の方]は救出への悪影響を考えて沈黙を守ってきた。しかし、銃口を突きつけられた映像を見て、「何としてでも無事に帰ってきてほしいという気持ちがあふれてきた。状況が切迫している」と思い、今月、知人らと「救う会」を立ち上げた
ここで言う家族の方の「悪影響を考えて沈黙を守ってきた」という発言の念頭にある因果関係は、おそらくすぐ近くにいたであろう「悪影響があるといけないので黙れ」とか「安田は助命を求めていない」とか代弁する間抜けの呪縛に囚われた結果に得たものだろう。その呪縛は Twitter でおし黙ってしまった皆さんが囚われたものと同じ呪縛である。
もちろん仮にそうだったとしても、家族の方の今まで沈黙を保ってきた判断は正しかったものだと尊重されるべきだし、それよりは側にいたであろう「友人」や自称事情通だかの与太に被曝してしまっていただろう事情に深く同情するものである。たとえ家族が明示的に「助けて」と言っていなかったとしても、それを「助けるな」の意思表示と解すべきではない、という話を前回「他人の気持ちがわかる間抜け」という表現で説明(はしていないがごく簡単に触れる程度に話を)した。そして、家族の方の念頭にあった事情とは違っていたかもしれんが、その解釈について俺は間違っていなかった。やはり家族の方はずっと安田氏を救出してほしいと考えていらしたのであり、そしてこの家族の方が会見をおこないその旨を主張したことは正しいこととして俺は支持する。(俺に支持されたところで嬉しいものかどうかは知らんが、まあそれはどうでもよい。)
明示的に助けを求めるべきでないとし、またジャーナリストが現地に行く自己決定権を「自己責任」という表現で台無しにした「友人」に告ぐ。その言明は人質に取られた彼の自己決定権を台無しにしたばかりでなく、実際、人質解放に向けて何ら行動を取ってこなかった日本政府の態度を正当化する効果を持ったことを「友人」はよく理解しておくべきである。なお、本人が「(事前にパスポートを取り上げるなどの)自己決定権を侵害するな」という主旨で「自己責任」という文言を用いるのは(それなりに)当然の行為なのでそのことを否定はしないし、それよりはむしろ問題が「代弁」にあることは前回すでに書いた(ような気がする)。
結局、自称「代理人」を切らないでもっと精査すべきだったのではというNewsweek日本版の川上氏の記事がむしろもっとも穏当な話だったのだろうと今では思っている:
自称「代理人」を相手にするな、という議論もある。しかし、スペイン人やドイツ人ジャーナリストが、代理人を窓口とした交渉で無事に解放されていることを考えれば、代理人経由のルートは、拘束組織とつながっているルートであり、まやかしのルートではない。前回とここは意見を変えたところだが、まあ「代理人」というチャンネルで別件での人質解放に成功しているとは知らなかったためであり、この点についてはまったくの不勉強だった。 高世なる人物等が警戒していた、「自称『代理人』を見るとタカリではないかと思ってしまう事情」は、一般的信頼が極端に低い(らしい)日本(在住の)人ならではの素朴な議論だったのだろう。 ここで言う「一般的信頼」とは 「世の中のほとんどの人たちは信頼できる」という質問に対する回答(?)として得られる、他者一般を信頼する傾向のことを指す。そして日本人は世界の中でもそれが極めて低いことが知られている。 まあ俺自身の認識でも他人に対する一般的信頼が高いとは思えないので自分を見るようでつらい(真顔)。 おそらくこの感覚は日本ではほとんどの人が持つ感覚なのでたしかに記事を読む者は納得はしただろうが、プロなら「悪い人っぽいから怖い」で済ませる話ではなさそうだし、そこから先に踏み込めないとなあとは思う。 その「代理人」を精査すべき主体である(かもしれない)日本政府は、これまで人質救出に向けて何ら行動を取っていなかったということもこの記事で明らかにされており、何重にも残念な事態であるのは間違いない。 いずれにせよ、3年間もの長期にわたって黙らせて成果ないんだったらそれは無能の類いであって、ろくな根拠もなく黙れと言った者こそが今度は黙る番だろうな。
最後に、俺の記事が人質解放に悪影響なのではないかと考えた方(はまさかいらっしゃらないだろうが)、そういった意見については 「お前は事実と意見の区別がつけられない間抜けである」とだけ言っておく。ここで書いていることの主題は徹頭徹尾人質を救えという意見であって、なにか新しい事実を主張しているわけではないし、したがってそのような存在しない事実の主張によって人質の生命に悪影響が及ぶこともない。いくらジハーディストだといっても(そしてどれだけ本邦の人間が彼らを狂信者であると見積ろうとも)、シリア征服戦線(旧ヌスラ戦線)のえらい人だって「誰が交渉に際し全権を持つのか」を(少なくともそれは俺や「市民運動」の担い手ではないということを)判断するとか、事実と意見の区別をつけることは能力的に可能だろう、黙ってしまった間抜けとは違って。
最後の最後に余談ですが、
#政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ
このタグに関連して、Twitterの検索式を
#政府は安田純平さんの救出に全力を尽くせ since:2017-01-01とすると俺(しかも1件)しか引っかかりませんでした。見事にみんな黙ってしまってるよね。これが俺の言う「黙ってる」の証拠でした。勤勉な狂信者に反自己責任論(俺のはそう呼べるような代物ではないにせよ)の議論を埋め立てられてしまっているという事態が世論に与える影響とか考えたことないのかな?他の話と一緒だろうに、なぜこの話だけ黙るのかしらね。俺にはそれが不可解。想定される反応としては「ドイツ(だったか)では救出までのあいだは報道規制する取り決めがある」のでそれを真似ようというものだろうけど、救出しようとする政府の存在があって始めて意味が生じるのであって、そんな政府は本邦には存在しない以上、単に「助けよ」だけ黙るのには人質を救出しないという方針を正当化しかしないので本邦で黙る利点は一切ありません。
2018年8月6日月曜日
メモ:「現内閣の各種施策には賛成だがサマータイムだけは反対だ」を成立させる理屈とは何か
上の発言に難癖をつけていたIT屋を発見したので、彼の過去発言について検索してみた。彼の反応はこちら:サマータイム導入に反対しよう!というIT関係者のツイートが流れてきたのだが、あの界隈の現政権支持者の多さを見るに、この件だけ泣き言言われてもなーと白ける気分が拭いきれぬ。サマータイムに政治を持ち込むな!とか言っておけばいいんですかね。他の界隈がそう言われてきたように。
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) August 6, 2018
そして彼の発言履歴についての検索式はこちら:「あの界隈の現政権支持者の多さ」根拠もなくこういうことを言う人の傾向として、グループで括って全部同じ意見、みたいになぜかしたいのよね。右だろうが左だろうが個別の案件に賛成か反対かはそれぞれでしょうが。 https://t.co/K0IZUJ3h9d
— OE Waku 𛄊𛀬 (@wakufactory) August 6, 2018
from:wakufactory "安保" OR "平和安全法制" OR "安保" OR "戦争法案" OR "高度プロフェッショナル" OR "高プロ" OR "定額働かせ放題" OR "労働基準法" OR "IR" OR "カジノ" OR "統合型リゾート" OR "特定秘密保護法" OR "テロ等準備罪" OR "共謀罪"この検索式でヒットした発言は以下の一件でした、ということでこれまでの現内閣による提出法案等については反対でなかったということなのかしらね。発言に噛みついた人間こそがその証明となっているようです。
この発言はべつに反対するものでも賛成するものでもないけれど、まあ少なくとも彼はとくに異議を唱えるほどの反対ではなかったということだわね。自分で証拠を提出しまっていて受ける。東京都内某所にある、警察の拳銃の弾丸を作ってる工場。めっちゃ要塞っぽい地形に建っている。 #地理院地図 #立体視 なおこの情報を拡散して共謀罪に問われても一切責任は持ちません。 pic.twitter.com/p1eJw6UB9k
— OE Waku 𛄊𛀬 (@wakufactory) May 20, 2017
※追記のメモ敵と味方とやらがなにを指しているのかは分からんが、「自分がトンカツにされる順番の時だけ騒ぎ立てる肉屋ファンの豚」を「味方」と呼んでいいのかどうかは迷いますな。サマータイム引っ込めたとたん現政権にも五輪にも文句言わなくなるだろうし。https://t.co/K2wrDVTz9k
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) August 6, 2018
「是々非々のなにが悪い!」ってお怒りな人がようけ居て(↓一例)、別に悪くもなんともないんだけど、「現政権不支持かつサマータイム不支持」な人は「現政権支持だけどST不支持」な人と手を組む意義は特にないので「デスマ頑張って!」とぐらいしか言いようがないんですよねhttps://t.co/x1cXuBR8p8
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) August 11, 2018
つーかIT関係者の是々非々マン、STが自分たちは「デスマ確定死人も出るよ」レベルの大災厄だけど、一般人には「めんどいけど時計動かしゃ済むもの」であることが分かってなかった。「俺たちはこんなに残酷にトンカツにされようとしているのだー!心が痛まないのかー!」と言われてもなあ。
— 瀬川深 Segawa Shin (@segawashin) August 11, 2018
2018年8月5日日曜日
相撲協会「土俵は女人禁制」
高野連「甲子園は女人禁制」
つまりこれは、女性をケガレとみなす、夏の全国高校野球を神事だと捉えている類いの狂信者だかがたくさん高野連におるということやな。まあ高野連にだけおるわけではなくてそんな凡庸なのがどこにでもおるわけだろう。ほんとうに醜悪なことです、狂信者はスポーツに携わるなよ。
興業のためなら野球とは関係のないダンス部の女子高生たちが甲子園球場で制服姿で踊るのはOKで、高校野球そのものに関わってきた女性部長がバット振っただけで静止され、ユニホーム着て選手の練習サポートしていたマネージャーが甲子園球場から追い出されるという不思議。 pic.twitter.com/KS5IPYY1jN
— オフィス鮑 (@office_awabi) August 4, 2018
狂信者「死刑に反対するローマ教皇は反日左翼」
Twitter日本法人「そうか反日左翼なのか」→凍結
仮にこの通りであれば、私人間とはいえ表現内容による規制なわけなので、Twitter日本法人はカトリック教会に訴訟を起こされたらいいんじゃないでしょうか。知らんけど。
フォローしていた方も多かったのではないでしょうか。理由は不明で、#ツイッター 社に対してはすでに異議申し立てを行い、回答を待っている状況とのことです。#教皇 #フランシスコhttps://t.co/EvRdzNBuT1— クリスチャントゥデイ (@chtodayjp) August 3, 2018
ツイッター日本法人、ローマ教皇凍結。死刑反対宣言直後。ってなかなかインパクトのある見出しだな。— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 4, 2018
2018年8月4日土曜日
めざせ250WPM
2010年代に入ってなお発売されるメガドライブ新作
調べてみるとけっこういろいろとある。すごい。Beggar Princeは台湾の作品だそうだ。数少ないメガドライブのRPGなので本邦でも紹介されるべきだったが、1996年だとするとBEEP!メガドライブ も メガドライブFan もとっくに存在していなかったのでは。
- C&E Inc. (1996, 1998, 2006). Beggar Prince (新乞丐王子).
- Watermelon (2010). Pier Solar and the Great Architects.
- Sacha Darko (2015). Sacha Darko's Sacred Line Genesis.
- Studio Vetea & Watermelon (2016). Papi Commando.
- Watermelon (2017). PAPRIUM.
- Big Evil Corporation (TBA 2018). Tanglewood.
- Bitmap Bureau (TBA 2019). Xeno Crisis.
ちなみに Pier Solar and the Great Architects はダンジョンの難しすぎるJ-RPGという感じなので、途中までは楽しく遊んだのだが当時は遊ぶ時間がなくて途中でやめてしまった。今でもメガドライブ版を正規で手に入れることはできそうではあるが英語版のみではある(メガドライブ版の話)。まあいずれにせよ2Dなのにダンジョンが難しすぎるというのがだいぶ特色ある。会話は全部英語だが演出はよくあるJ-RPGそのもので、主人公の少年と幼なじみのヒロインの冒険物語+(途中から)やたら強い親父、といったどこかで見たような感じは受けるストーリーではある。設定はLUNAR2とかテイルズオブファンタジアに近い印象を受ける。戦闘はFFに似た感じだけどより近いのはおそらくLUNAR2ではないか。これはしかしJ-RPGに対する熱烈な愛の表現だとして受けとめるべきなんでは。知らんけど。
しかしこういうレビューは学術上の文章に残ることは決してないんだから、もっと新聞とか本とか紙媒体でもだし、Automatonだかいったようなwebベースでのマガジンとかでちゃんとレビューとか書いといてほしいわな。記録するといった発想がまるでないのが、公文書に対する感覚にもあらわれてるんですよ。ほんとうにはずかしいな。まあ金がないのが悪いんやな。
2018年8月2日木曜日
メモ: 維新の会のおかげで
「学力調査結果を教員ボーナスに反映」最下位に大阪市長:朝日新聞デジタル https://t.co/sxoJzvqzZ8
— 本田由紀 (@hahaguma) August 2, 2018
嗚呼、これは最低の使い方
誰もまさかそれはやらないだろうと思っていたことをやるわけです。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
えらいもんを容認してしまいましたな。そろそろ自分たちが何をしたかお気づきでしょうかな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
これがあなた方がお望みだった大阪ですよ。どうですか? ご覧になって?
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
減点で見るのではなくて割り当て操作と見るべきだろうね。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
よくある排除のためのクォータ制だよ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
しかしこれは市長を批判するような段階ではないよ。すべて想定内なんだから。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
なぜ漫然とリベラルなメディアが支持したか、それをいまだに清算できてないかだね。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
きちんとすべてが報道され、知る権利が保証されなければ、デモクラシーも絵に描いた餅だわ。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018
西から東、初等教育から高等教育まで、徒党を組んだ連中のお陰でズタズタだな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) August 2, 2018