2018年8月20日月曜日

TVドキュメンタリー『NHKスペシャル: ノモンハン 責任なき戦い』(2018)

まあすごかったように見えるけども、プロから見ると足りん点があるのは当然なので、それをもって俺の評価としたい。

大本営と関東軍はみんな悪いやつでしかも無能でしたが、とくに辻政信はすげえ悪かった上に、(優秀な成績だったにもかかわらず)超絶の無能でした。 というのがこのドキュメンタリーの要約。 辻政信の悪さは半端なくて、このあと狭義のアジア太平洋戦争が始まってからシンガポールで華僑の民間人を 虐殺してまわったわけです(その後ももっとある)。その話は 今回の範囲を越えるが、こいつは日本軍の悪逆非道ぶりとかつ無能ぶりを象徴する存在という感じだわね。 今回登場した辻政信の家族は「彼より上の階級は悪いやつじゃなかったのか」みたいな大変笑える口ぶりでしたが、 もちろん彼を含む全員を軍事裁判にかけるべきだったし、そして彼はかけられるべき筆頭だったというのは間違いなさそうです。

気になったのは、最後のところでノモンハンで捕虜に厳重に処罰する方針は『戦陣訓』として明文化され、のちに国民に強制されたというところで これは沖縄戦での住民の強制集団死(いわゆる「集団自決」)を匂わせてるんだなと(映像が沖縄戦のものだと思うので)わかるのですが、 言葉で明示的に言えよNHK。匂わせるな間抜け。

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