2018年8月16日木曜日

石破氏が総裁になるかどうかはどうでもいいが

フリーでなくとも記者の皆様には、石破にぜひとも現在海外で拘束中の邦人についての方針を問い正してほしい(個人的に、より興味深いのはシリアの件だが)。それが適切かはしらんが、答えたくないが重要な質問というのは当然あるのでそれを答えさせるべきだろう。たしかに杉田水脈のヘイトスピーチへの批判というのはひとつの重要な論点だがもちろん話はそれだけに止まらないはずで、及川氏の記事を見た限りでは、「フリー記者が質問できたぐらいで浮かれてる場合か」という話にしかならんので今後ともがんばってくらさい。答えたくなさそうだが効きそうな質問は、たとえば
  • 改憲案
  • 共謀罪
  • 安保法制
  • 秘密保護法
  • カジノ
  • 種子法の廃止
  • 水道民営化
  • イージスアショア
  • 消費税10%
  • 「高度プロフェッショナル制度」を名乗る労働時間規制の適用除外
など、なんぼでも挙げられるがそのどれも聞いてないか答えてもらってないでしょ。もちろんどれも無理に決まってるので聞くだけ無駄なのは間違いないです、なぜなら安倍ひとりでやった話ではなくてどれも党の方針として強行採決に走ったものばかりなので。そういうことを全部すっとばしてすわ石破首相か?とか言ってるのは3歩歩くと物を忘れる馬鹿でしかありませんので気をつけてほしい。既に気をつけてこれなんだろうけど、石破がそれらに賛成投票したことについてはどう考えるのかと聞いたらそもそも一瞬で終わる話だわな。「正直で公正に強行採決しますね(キリッ」「押しつけ憲法は死ね」以上のものが出てくるとは思えない。

だいたい石破の意図(というか建前か)を聞かずに「安倍首相の閉鎖的なプレス対応に風穴を開けたいのでしょう」みたいな話してたら世話ねえわ感ある。まずそれを本人の口から言わせてコミットメントさせるべきだし、むしろ首相会見の「質問者と質問内容の事前取り決め」を石破に告発させるように質問で水を向けたっていいぐらいだな。公開討論会でその告発をやらせると絵的には最高かもしれん。度肝を抜かれて口から心臓が出る晋三(ダジャレ)。

もちろん、俺個人は今から言うこの結末をほぼ確信している:石破にはたぶんそこまでできないかもともとやるつもりがないし、そもそも総裁選には負けてその後宣言通りに干されると思います(干される程度で済めばいいですね)。または安倍個人に私物化されてしまったという内閣情報調査室[1]に既に弱みを握られていらっしゃるのでは(かわいそうに)。当然石破がアイドルオタクなのだって把握済だろう。ああ恥ずかしい。

そもそも、立憲的意味の憲法にとっての一丁目一番地である基本的人権のキもない狂信者が徒党を組むLDPに一瞬でも期待してしまう発想が不思議でしかないし、 さっきの及川氏の記事見てると思うんだけど、 記事のトーンが「ワラにもすがる」感満載なのでそういうのはやめた方がいいよなと思っている。よけい足元見られてしまうというだけでなくて、誰が主権者なのかという点を完全に忘れてそう感ある。ネトウヨではないフリー記者の皆様におかれましては質問を許されたとしても要求は値引きすることなく高く売りつけてください。

References

  1. ^(自民党総裁選2018 安倍政権の実像:下)政府も党も、進む「私的機関」化. 朝日新聞. 2018年7月27日. URL: https://www.asahi.com/articles/DA3S13608168.html. 閲覧日: 2018年8月17日.

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