人質解放に直接関与もしておらず身代金を払ったのは日本政府ではないということであれば、安田氏は日本政府に借りは一切ないということで結果としてはよかったのかもな。したがって彼がパスポートを取り上げられる理由もなさそうである。
しかし交渉してはいけないという話は本人の意向だったかもしれないわけだ。まあ代弁した友人が多数いたこともあり彼が実際その意向だったとしても驚く必要はないだろうが、非当事者である私としてはそれを真に受ける必要がないしそれよりは救出する原則を打ち立てた上でそれを落ち度として旅券を没収したりすることのないように運用させる方が大事というのはこれまでの通りであるし、なぜか自分をジャーナリスト関係者に内面化してしまう間抜けが多数いたこともこれまで示した通りである。まあ非当事者のこういった意見を「妨害」と位置づける敏感な間抜けもいるのでなかなかようわからんもんやな。カタール政府が交渉したとして、そういった外野の声が救出にどれだけ響いたのか?または響かなかったのか?ということを総括したほうがええんちゃいますかね。ちなみに俺は、外野の声なんぞ良くも悪くも一切影響してないと思います。なので街頭に出て政府は安田氏を救出せよと叫んだ人間も、俺と同様に全くの無力でした。ということでええのではないですかね。
しかしまあ日本政府は関与どころかおそらく一切把握していなかったようです。「内閣官房国際テロ情報集約室が統括する国際テロ情報収集ユニット中東班」なるものがあるらしいのですが、これが菅が会見で言うてたところのユニット("a special anti-terrorism intelligence unit Tokyo established in December 2015")なんだろう。しかし夜11時におおいそぎでやる必要はなかったというのが普通の見方のようだし、おそらく日本政府も予期していなかったのでおおいそぎで会見したというところなんではないのか。これでインテリジェンスだーとか言うてたら臍で茶が湧くというものだ。結局首相にできたことと言えば、内閣調査室の私物化と秘密警察化ぐらいのものだということだろう。まあ『善き人のためのソナタ』見てシュタージはあかんなと思う人が中にいることを期待しますが、公文書をいとも簡単に廃棄するお前らはシュタージのレベルにも到達できんだろうて。知らんけど。
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