2020年6月21日日曜日

接触確認アプリの開発体制もまた無責任の体系

先日、接触確認アプリが厚労省からリリースされたが、これに対する懸念というか不安を書いておく。アプリが引き起こすかもしれない損害についての漠然とした杞憂と言ったものではなく、手続き的に誤りだという話だ。損害については100%確信している。

ビジネスインサイダーとかの紹介記事を見るに、マイクロソフトの中の人ほか有志グループとCode for Japan の人らが平行して開発を進め、最終的に国が一本化してみたいな話になってるがここでオープンソースだなんだと嬉しがる理由がよくわからん。オープンソース一般についてだめだという話ではなくて、国が責任を取らないといけないもので誰が書いたかわからんようなもので責任取れるんかということだ。もちろん取れるわけがない。

本邦政府のような無責任の体系が喜んで飛びついたオープンソースのプロジェクトなんだから、オープンソースなのはあとで責任逃れするための布石に決まっているじゃないですか。ボランティアで開発する市井のエンジニアにしたって所詮は日本人なわけです。日本人と言えば人権概念を獲得できなかった低能ということでよく知られていますが、そういう低能が責任を取る枠組みなしに組み上げたものなんか、100パーセントの確率で害を生みます。だからここは杞憂ではなく確信しているのです。

そもそも、できるだけ多くの人にインストールして欲しい代物の動作環境がiOS最新版ですって話だから、ふざけてるのかとしか言いようがない。iOSを遡って動作させろよ。
トーンポリシング(言い方警察)の弁護士現る。こいつはコロラド博士の予測に対しても「答え合わせ」とかなんとか言ってた奴である。

Twitterの話を見るに、Code for Japan の作ってた方の「まもりあいJapan」はずっと出来が良かったらしくほとんど完成だったそうだが、国が持ってきたCovid-19 Radar のプロジェクトでなしになっただけらしい。まあこれは死んだ子の歳を数えるようなものか。一本化というよりはただの横槍っぽいな。

出来上がったゴミに対して開発者に批判が殺到してデプロイ王子が心折れたとの話らしいが、最初から開発者はボランティアでーすと自分からPAをやったからに決まってるだろう、厚労省の導きもあったのかもしれんが。ふざけてるのか。おそらくビジネスインサイダーやダイヤモンドの記事でさえ厚労省PAの仕事だったりするのかもしれん、最初から開発者を批判の矢面に立たせる意図で。だからTwitter上の関係者でないエンジニアが腹を立てるべきは苦情を申し立てる利用者にではなく、こんなデタラメなプロジェクト体制を作った厚労省に対して批判をすべきものであるが、悲しいかなエンジニアもまた所詮日本人なので権力は無謬という神話の呪縛から逃れられないのである。

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