Ct値と感染性のあるウイルスの存在との関連性についての論文はこちら↓(2020年8月)https://t.co/NcWJ0NAWjX
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 21, 2021
検体をVero E6という細胞にふりかけ観察します。
Ct値25で>80%、Ct値30で>40%、Ct値35で~10%程度の検体からウイルスが培養可能。Ct値と関連するものの、Ct値35以上の検体からも培養可能です。 https://t.co/LcREByIqIv pic.twitter.com/nBuDrKrAE5
この曲線は”ウイルス培養法”の感度を表していて、「Ct値35の検体の90%に”生きたウイルス"がいない」ということではありません。生物学の実験とはこういうもの。
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 21, 2021
またこの"培養可能であること"と"他者に感染させること"はイコールではありません。Ct値と他者への感染性の関係は依然として不明です。 https://t.co/ZAUh7Jsz3k
>Ct値と他者への感染性の関係は依然として不明
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 21, 2021
この理由は究極的には人への感染実験はできないからです。なのでCt値は目安にはなりますが断定はできません。
抗原定性検査は活用すべきと思いますが、「抗原定性検査で陰性なら他者に感染させない」と断定的に言ったら誤りと思います。短絡的すぎる。 https://t.co/Nuw5TcGg6a
AbbotとRocheの抗原定性検査キット(迅速抗原検査)の性能検討論文(査読前)。https://t.co/PKtEMEIxVr
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 21, 2021
Ct20以下でRT-qPCRと100%一致だが、Ct25で~90%、Ct30で~80%、Ct35で~60%の感度(偽陰性が40%)。1万人検査すると3~40人の偽陽性。迅速、簡便のメリットはあるが、精度を考慮して戦略を立てる必要あり。 pic.twitter.com/DkMGgPHqco
このように、Ct値は、ウイルス量、感染性などを議論する際の基礎になります。それを支えるのが、RT-qPCR法の感度の良さ。
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) November 21, 2021
日本のコロナ禍下で、「PCRは感度が良すぎるのでやってはいけない」というような言説が聞こえたことがありますが(今もある?)。全くのナンセンス、戯言です。 https://t.co/LcREByIqIv
0 件のコメント:
コメントを投稿