2018年5月7日月曜日

Dosbox-X 0.82.6 が OS X (Mountain Lion) でビルドできた話

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ソースコード付属の build-debug スクリプトを利用することでソースコード付属の内部 SDL を利用するのだけど、そのビルドが完了すると次にパッケージ本体の ./configure を始めようとして失敗するので、私の環境に特有な情報(MacPorts とか XQuartz とか、もしかすると冗長に与えすぎかも)にあわせてさきほどビルドできたSDLの場所を --with-sdl-prefix オプションで与えて ./configure をやりなおすとビルドに成功する。なお、以前述べたように依然として自家製パッチが必要な点は変わらない。
まとめると、入力した内容は以下の通り:
  • ./build-debug
  • CC=gcc-mp-5 CXX=g++-mp-5 CPPFLAGS='-I/opt/X11/include -I/opt/local/include' ./configure --x-includes='/opt/local/include /opt/X11/include' --x-libraries='/opt/local/lib /opt/X11/lib' --with-sdl-prefix=/usr/local/src/dosbox-x-dosbox-x-windows-v0.82.6/vs2015/sdl/linux-host/lib --prefix=$HOME
  • make -j5
  • make install
こうしてみると、ビルドに関して困難な点はなにもないことに気づいた。ははは。

なお、動作についてはあまり試していない。キーボードは前の版まではUS配列固定だったのが日本語キーボード配列が存在するとそれを認識してくれるようではある。また、以前に述べた、 mame では動くが xnp2 や np2sdl2 では発生する不具合についてのみチェックすると mame 同様に動いたので Dosbox-X もすごいねえという感じ。とはいえまだまだ完成には遠い様子なので mame と同様がんばってほしい。国産マシンのエミュレータの命運はもはや英語圏の開発者が握っているのかもしれんと思うと、本邦のソフトウェア産業の末路と似た感じある。ないか。

ところで、このように四苦八苦しているあいだにさらに新しい版 DOSBox-X menu rewrite WIP BETA 2018-05-06 17:54 がリリースされていたようだ、とはいえ Windows 版のメニューに関する変更が主らしいのでエミュレーションの改善とかはないんだろうか。次の版を待つべきなのかもね

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