ハンガーゲームの翻訳版を読みたかったので文庫版を調べると結構高い上に上下に分かれている。ハードカバーが存在するなら一冊だなと思って調べても、どうやらハードカバーは存在しないようだ。そこで電子版だと思いついたのでiBooksを見たのだが、存在はするものの上下巻に分かれていて思い切り呆れたので買わないことにした。電子版を上下巻に分ける間抜けな商売からは一切何も買いたくない。この国にはこういう、道理のわからない間抜けが沢山存在するのです。
本は物理的に存在するものなので、ページ数が増えると本が厚くなるという現象を避けることはできない。したがって手の小さな日本人に売るには上下巻に分けるという判断は妥当かはともかく当然ありうるわけです(私は京極夏彦の弁当箱の文庫版が好きなので例外です。そもそも上下巻に分けるという判断さえ誤りだと思う)。翻訳だと話が元の話より長くなるし、そもそも英語圏の小説は一冊の話が日本語圏で出る小説よりずっと長い傾向にある(芥川賞より長い話が対象になる純文学の賞でメジャーなものは本邦に存在しないことを想起してみよう)からだ。そういった物理現象から自由であるのが電子版のいいところなのに、それを上下巻に分けるという判断は誰がするのか?おそらく馬鹿か老害なんだろうという気はするんだよね。
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