一方で、地震による津波に対しては対策ができているという話が2015年時点でなされていたことを思い出そう。 その空港会社のプレスリリースによると2015年には1期島(A滑走路がある方)に防潮壁を設置したとある。
ハード面の整備としては、2013年度より関西国際空港の1期空港島西側護岸沿いに防潮壁の設置工事を行っており、ターミナル地区および国際貨物地区の防潮壁については完成しました。しかし防潮壁を設置したはずの1期島が冠水したというニュースを見るに、役に立たなかったということになる。ソフト面が言う「地震・津波BCP」についてもパンフレットがPDFに附属しているので見てみることにする。
ソフト面では、11月5日に実施しました地震津波防災訓練での検証結果を踏まえて、お客様や空港従業員等の人命保護、空港機能の早期復旧、そして防災拠点としての機能確保を目的とした「地震・津波BCP」を策定しました。津波到着後の避難場所が定められているようで、そのときの避難行動を「安全スペースに再入館」と言うようだ。そこでその安全スペースがターミナルビル内に設定されているようで、だから客はそのビル内にいるわけだな。
しかしようわからんのは、津波には対策できてますが高潮には対策できてません、なんてことがありうるのかという気はしますわね。原因が地震か台風かのどっちだろうが現象としては似たような高い潮でしょうからね。知らんけど。6. 地震・津波災害時(緊急時)の対応 - 避難と避難場所
関西空港(KIX)では、防潮壁の完成により、南海トラフ巨大地震で想定されている津波(津波高1.7m) が護岸を超えて浸水する可能性は極めて低いとされています。しかしながら、大阪府に大津波警報 が発表された場合には、より安全を期すために、十分な地盤の高さのある2期島(海抜8m程度)へ避難する こととしています。7. 地震・津波災害時(緊急時)の対応 - 避難者へのケア
BCPでは、震度5強以上の地震発生により、いったん館外に避難した後、館内の安全が確認され次第、 順次、お客様等を安全が確認された場所に再誘導することとしています。 再入館後、避難者に対しては、下記を中心としたケアを実施いたします。
関空に1万人が3日間救助がなく孤立してもいいように備蓄がしてあるはずなので、つまり5000人だと6日間孤立できるかもしれん。食料と水が提供されたというツイートは見たので、おそらくこの備蓄分を使っているんだろうとは思う。これは津波用なんで台風に遭った皆さんのためのものではありません!というような硬直した運用ではなかった様子である。まあそれはよかったのか。
平常時より、想定する地震等(前頁参照)の発生に備えて、お客様等の避難者を対象として、3日分 の必要な食糧、水、トイレ及び毛布等の備蓄品を配備します。それにしても、台風は5時までに通過してしまっているので、強風域で救助ができんということはないはずである。関空から海外に帰る人は伊丹から振り替えするのかしらんが、国内に帰る人についてはとっくに何かが出ててよいと思うんですけどね。こういう1000人単位の救助であっても消防局のレスキューで行けるのか自衛隊出さなあかんのか知らんが、いずれにせよなんとかならんのか感ある。【避難者(お客様等)の想定人数】
関西空港(KIX) 10,000人(1期空港島:8,000人、2期空港島:2,000人) 伊丹空港(ITM) 3,600人 【備蓄品一覧】
備蓄品(品目) 算出式 食糧 一人 3食×3日分 水 一人 2リットル×3日分 毛布 一人 1枚 簡易トイレ 一人 3回×3日分 育児用調整粉乳 (避難者想定数×0歳人口比率)×140g×3日分 乳児・小児用おむつ (避難者想定数×0~2歳人口比率)×8枚×3日分 大人用おむつ (避難者想定数×0.005)×8枚×3日分
とまあこういうことらしい。というか報道によると明日の朝から無料の船が出るらしい。たしかに、連絡橋のデキを調べてから決めるよりも朝一番で船を出す方が早いですわね。怖いのは冠水でかなりの設備が死んでる可能性があるということだよ。タンカーぶつかった反対側の道路使えなければいよいよ自衛隊もありうるよな。
— ねずみ王様 (@yeuxqui) September 4, 2018
※(2018-09-05追記): まあしかし俺がえらいなと思うのは、「陸の孤島」はおかしいなと思ったので単に昨晩「孤立」と書いたんだけど、世のなかには真顔で「陸の孤島」とか書いてしまうヤキの回った全国紙があるらしいな。おまえこれ人工島だって忘れてないか。まあ産経新聞なんだけど。
参照
NHK(日本放送協会)はすぐ(1週間で)記事を消すので参照可能性が著しく悪いため、ここに全文を保存しておく。こいつら、ほんとうにアーカイブということを真面目に考えたことがないんだろう。人の金で放送しておきながら本当に度し難い頭の悪さと頭の高さと民主主義に対する悪意を持つ報道局である。しかしNHKのWEB見てると文章が変だなと思ったのですが、これはおそらく放送で話している言葉をそのまま文字起こししたんじゃねえの。または、放送用の原稿をそのままアップしたのかもしれん。いずれにせよ文章は変なのでよいこの中学生はこれを見本としないほうがいいだろう。だとするとこいつらはいったいなんのために記事をWEBに上げているのかは知らんが、しかし比較するにBBC NEWSの記事は話し言葉ではないかもしれんな。日本語に翻訳してあるものは確実にそう。
関西空港 滑走路や駐機場が広い範囲で浸水
関西空港を運営する関西エアポートによりますと、空港の施設が浸水しているということです。
関西エアポートによりますと、航空機の駐機場周辺や建物の地下に向かう業務用の搬入通路などで浸水が確認できたということです。
空港に設置されているカメラからは、滑走路や駐機場が広い範囲にわたって浸水している様子がうかがえます。
関西空港は、大阪府南部の沖合およそ5キロを埋め立てて建設された海上空港です。また、関西空港では携帯電話がつながりにくくなっているということです。関西エアポートで被害の状況をさらに調べています。
「ターミナルビル インフラに影響ない」
関西空港のターミナルビルに入っている飲食店の従業員は、NHKの取材に対し、「2時間ほど前から台風の影響ですべての交通機関が止まり、滑走路も水浸しになっているが、建物の中は平穏だ。先ほどまで食事をしている人が多かったが、今は交通機関の再開を待ってとどまっている人が多い。電気や水道などインフラに支障はなく、今のところ大きな影響は出ていない」と話しています。
関西空港 浸水で閉鎖 空港内の3000人移動できず孤立状態
台風21号の影響で、関西空港は滑走路などが浸水したため、午後3時から閉鎖されていて、陸側とつながる連絡橋も通れないことから空港内にいる3000人が孤立した状態になっています。
関西空港を運営する「関西エアポート」や国土交通省によりますと、関西空港では2つの滑走路のうち、陸側に近い「A滑走路」が台風21号の影響で浸水しました。
全長およそ3500メートルのA滑走路は、標準海面からの高さが1メートルから2メートルで、海面からの高さが5メートルの護岸があります。滑走路に面した駐機場も全域が水没し、エンジン部分の一部が水につかっている旅客機も数機あるということです。
このほか複数の空港施設が浸水したことから、関西エアポートは午後3時に空港全体を閉鎖しました。
さらに、陸側とつながる関空連絡橋も通れなくなっていて、空港にいる人たちは外に移動することができず、孤立した状態になっています。
この連絡橋は強風のため午後1時20分から通行止めになっていましたが、同じころタンカーが衝突して船橋が橋にのめり込み、道路部分が壊れている様子も確認されています。
西日本高速道路によりますと、連絡橋の通行止め解除の見通しは立っていないということです。
また、ターミナルビルの隣にある複合商業施設は浸水していませんが、強風で割れたガラスで1人が軽いけがをしたということです。
一部では停電しているものの大きな混乱は起きていないということで、関西エアポートが体調が悪い人がいないか施設の中を確認しています。
関西エアポートによりますと、今回の浸水は空港の開業以来最も大きな被害だということで、詳しい被害状況の確認を進めています。
空港内には3000人
関西空港を運営する関西エアポートから国土交通省に入った連絡によりますと、空港の第1ターミナルビルと第2ターミナルビルには、合わせておよそ3000人の利用者がとどまっているということです。
現在、利用者は待合室などで待機していますが、関西空港の連絡橋は通行止めが解除されるめどは立っておらず、宿泊先の確保などを検討しているということです。
多くの場所で浸水 全体の被害状況は不明
大阪航空局によりますと、関西空港では滑走路のほか多くの場所が浸水していますが、全体の被害状況はわかっていないということです。
このうち、浸水したA滑走路に面したスポットからは複数のコンテナが流されてきているほか、航空貨物の仕分けを行っている「第一貨物代理店ビル」では強風で屋根が飛ばされたということです。
また、複合商業施設「エアロプラザ」や連絡橋の近くにある「展望ホール」の前も浸水しているということですが、これらの建物の中には水は入っていないということです。
ターミナルビル 停電でエアコン効かず
関西空港のターミナルビルは一部で停電となってエアコンが効かなくなっているほか、多くの旅行客が食料品を買い求めるためにコンビニエンスストアに詰めかけ、店の前にはおよそ50メートルほどの行列ができました。
また、携帯電話がつながりづらい状況も続いているということです。空港を運営する「関西エアポート」は、空港内にいる人の人数はまだ把握できていないということです。
関西エアポートでは関係機関などとともに、停電の復旧や通信の状況の改善を急ぎたいとしています。しかし、運用再開の見通しはたっておらず、旅行者などの宿泊先の確保などを検討しているということです。
香港からきた男性は「エアコンが効かないので暑いです」と話していました。一緒に来た女性は「すごい台風です。早く香港に帰りたい」と話していました。
浸水した貨物地区からターミナルビルに避難してきた従業員の男性によりますと、午後1時すぎから急激に雨と風が強まり、滑走路の側から建物の方に水が押し寄せてきたということです。
男性は「屋根の一部が壊れるような音も聞こえてきて、命の危険を感じたので避難してきた」と話していました。
航空評論家「事前の対策必要だった」
関西空港の浸水被害について、日本航空の元機長で危機管理に詳しい航空評論家の小林宏之さんは「A滑走路はB滑走路に比べて海面からの高さが低いので、高潮への備えが大事だ。今回のような予報が出た場合は、滑走路が浸水しても、電波関係や灯火などの設備が水に浸からないよう土のうを積んだり、地上の車両を事前に避難させたりする対策が必要だった」と指摘しています。
また、今後の運航への影響について、「滑走路は水が引けば航空機の離着陸ができるが、地上で運航を支援する車両などがすぐには使えないので、便の数を減らなければならないのではないか」と話しています。
その上で、「羽田や中部など海上にある空港では浸水の被害が起きる恐れがあり、今回の被害を教訓にすべきだ」と話しています。
関空に取り残されているのは5千人
政府関係者によると、関西空港で働く従業員約2千人も取り残されているとの情報があることが分かった。利用者と合わせると5千人となる。
“孤立”の関西空港 利用客のバス輸送準備も
国土交通省によりますと、通行止めとなっている連絡橋の通行が再開されれば、バスでも利用客を運ぶ準備が進められているということです。
タンカーが衝突した車線は道路が大きくずれるなどして通ることができませんが、反対側の車線は安全が確認されれば、通行できる見通しです。
空港を運営する関西エアポートは、地元のバス会社の協力を得て、25台のバスを用意し、南海電鉄泉佐野駅などに運ぶ計画だということです。
関空 利用客を運ぶ船を運航へ
台風で浸水などの被害を受け、利用客およそ3000人がターミナルビルにとどまっている関西空港では、5日6時すぎから、利用客を無料で神戸空港に運ぶ高速船が運航されることになりました。 高速船を運航するのは、神戸空港と関西空港を結ぶ「神戸ー関空ベイ・シャトル」を運航している「OMこうべ」です。 空港を運営している「関西エアポート」の要請を受けて、「OMこうべ」が定員が110人の高速船3隻を使い、関西空港にとどまっている利用客のなかで希望する人たちを無料で神戸空港に運ぶということです。 第1便の船は神戸空港から到着しだい、希望する人たちを乗せて午前6時すぎに関西空港から出発する予定です。 高速船は、15分から20分の間隔で運航されることになっています。 一方、関西エアポートでは、連絡橋の安全を確認して問題がなければ、バスでの輸送も検討しています。
“孤立”の関西空港 5日朝から利用客を高速船で神戸空港へ
台風で浸水などの被害を受け、利用客およそ3000人がとどまっている関西空港では、利用客を神戸空港に運ぶため5日午前6時すぎから、高速船が運航されることになりました。
台風で浸水などの被害を受けた関西空港は、連絡橋にタンカーが衝突して通れなくなっているため、利用客およそ3000人と空港で働く人たち数百人が、ターミナルビルにとどまっています。
このため神戸空港と関西空港を結ぶ高速船、「神戸ー関空ベイ・シャトル」を運航している「OMこうべ」は、利用客を運ぶためけさから無料の高速船を運航することにしました。
空港を運営している「関西エアポート」の要請を受けた運航で、定員が110人の高速船3隻を使って、関西空港にとどまっている利用客のなかで希望する人たちを神戸空港に運ぶということです。
第1便は神戸空港から到着しだい、希望する人たちを乗せて午前6時すぎに関西空港から出発する予定で、15分から20分の間隔で運航されることになっています。
一方、「関西エアポート」では、連絡橋の安全を確認して問題がなければ、バスでの輸送も検討しているということです。
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