続)ワタクシが後編で挙げた3冊の筆頭:ローリー・ギャレット[山内一也監訳|野中浩一・大西正夫訳]『カミング・プレイグ:迫りくる病原体の恐怖(上・下)』(2000年11月,河出書房新社)※新たな病原体が流行したとき,人間社会の反応には世界共通のパターンがあると著者は言う(下巻,p. 221).
— MINAKA Nobuhiro (@leeswijzer) April 18, 2020
続)その共通パターンとは,最初は「否定」すなわち現実から目を背ける段階,続いて「恐怖」すなわち社会パニック,そして最後は「抑圧」すなわち罹患者への差別と迫害である.今回の新型コロナウイルスにもみごとに当てはまっている.—— 河出書房新社さん,『カミング・プレイグ』の重版よろしくね.
— MINAKA Nobuhiro (@leeswijzer) April 18, 2020
続)続く2冊目:ジャレド・ダイアモンド[倉骨彰]『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上・下)』(2000年10月,草思社).第11章「家畜がくれた死の贈り物」では,家畜由来の病原菌では免疫力のない地域の人間は劣勢にまわると指摘する.人間の移動は病原体の移動でもある.
— MINAKA Nobuhiro (@leeswijzer) April 18, 2020
続)最後の3冊目:福田眞人『結核の文化史:近代日本における病のイメージ』(1995年2月,名古屋大学出版会 https://t.co/Fo7pY0omCN )は,結核菌が日本文化に与えた影響を論じる.不治の肺病をあえて “ロマン化” する日本文化は,社会の中に浸透する病原菌と人間とのもうひとつの付き合い方だった.
— MINAKA Nobuhiro (@leeswijzer) April 18, 2020
0 件のコメント:
コメントを投稿